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なぜ「培養肉」「代替肉」なのか-動物の犠牲

下のグラフは1961年から2017年にかけて、世界中で肉・卵・乳のために犠牲になった動物数の推移を示す。肉のために膨大な数の動物が犠牲になっていることが分かる。

出典:FAOSTAT
*左軸の単位Mは100万。少し分かりづらいが、Laying Eggs hen(採卵鶏)とMeat chicken(肉用鶏)は一番左端の1000Head(1000頭)の軸を使用し、Meat pig(豚) Meat cattle(肉牛) Milk whole fresh cow(乳牛)は左から二番目の軸を使用する。

2017年に犠牲になった動物の数は次のとおりだ。その数は世界人口の10倍以上にのぼる。

採卵鶏78億3,838万羽
肉用鶏665億6,672万5000羽
14億8,598万6756頭
肉牛3億441万4,858頭
乳牛2億7,801万4,142頭

*上記の数字は魚を含んでいないことに注意しなければならない。魚は養殖と天然を合わせて1兆~3兆匹が毎年犠牲になっている。Fish count estimates

2011年、FAOは世界の食肉消費が2050年までに73%、乳は58%増えるだろうと発表*45したが、その予測通りに動物性たんぱく質の消費は着実に増えていっている。2018年7月3日に発表された「OECD-FAO Agricultural Outlook 2018-2027*46」は、肉、乳だけでなく魚の消費も増加するとの見通しを示している。

しかし、動物性タンパク質の消費は膨大な数の動物の犠牲に直結しており、さまざまな問題を引き起こしている。

なぜ「培養肉」「代替肉」なのか-畜産業の抱えるリスク

環境への悪影響

人口増加に伴い動物性食品の消費は増えるというのが大方の予測だ。
しかし、地球上の居住可能な土地の約40%*89を使用する畜産業は、今や森林破壊、温室効果ガス排出、水資源の大量消費など環境破壊の主要原因となっている。2006年に、FAOは調査報告書「家畜の長い影」(Livestock’s long shadow)*23「畜産業はもっとも深刻な環境問題の上位2.3番以内に入る」と発表したが、それから10年以上がたち、工場型畜産はますます広がっている。2019年12月、科学者たちは、畜産業がこのまま拡大し続けるなら2030年には気温1.5度上昇するのに必要な二酸化炭素の49%を畜産業が排出することになる、と述べ、畜産業は「これ以上家畜生産を増やさない」というピーク点を設定すべきだと表明した*72

2019年1月16日付の英医学雑誌The Lancetには「野菜を多くとり、肉、乳製品、砂糖を控えるよう」に提案する論文が、発表された。栄養や食に関する政策を研究する世界の科学者30人が3年にわたって協議し、100億人の食を支えるために、各国政府が採用できる案をまとめたもので、こうした食の改革を行わないと、地球に「破滅的」なダメージが待ち受けているという*47

OurWorldInDataの次の表をみてほしい。居住可能な土地の71%を農業が使用し、そのうち50%を畜産業が使用(放牧地や畜産動物飼料生産も含む)。しかしその畜産業から得られるカロリーはたったの18%にしかすぎない。畜産業は、今後も増え続けると言われる世界人口を支える効率的な食品システムとは言えないのだ。

さらに2020年に発表された論文は次のように言う。19,859種類の陸生脊椎動物の87.7%が農業拡大のために、2050年までに生息地を失う*124。生物多様性という面からも、畜産というシステムは持続可能なタンパク質生産システムとは言えない。

2021年2月に王立国際問題研究所(チャタムハウス)は、畜産業が生物多様性、土地利用、環境、パンデミックに悪影響があるとして、食生活パターンを植物ベースにすることが重要だとする報告書をまとめた*140

Hannah Ritchie and Max Roser (2020) – “Environmental impacts of food production”. Published online at OurWorldInData.org

Covid-19

2019年末からパンデミックを起こしたコロナウィルス(Covid-19)は畜産システムの脆弱性を露呈した。ベルトコンベア式に多くの人が密接して食肉処理・加工しなければならない屠殺場ではクラスターが発生し、アメリカでは22の屠殺場が次々と創業を停止し、4月12日には超巨大な屠殺場であるスミスフィールドの屠殺場も無期限で停止した。屠殺場が停止したことにより、行き場のなくなった農場の鶏や豚が殺処分される事態にまで発展した。食料品店は肉の販売を制限し始めたことで、肉の代替品はこれまでにないほど需要が急増した。代替肉の大手であるBeyond Meatは、2020年4月、シェアが49%にまで上昇した*92。またニールセンがBusiness Insiderに4月に提供したレポートによると、4月11日までの4週間で、精肉の代替食品の需要が前年比で272.2%も急増したという(肉の需要は同時期に58.6%増加)*93。ただし、パンデミックで肉の需要も増加している。そのため、Meatingplaceは3/1-5/10の間にアメリカの代替肉の「肉市場」における割合は0.82-0.7へ微減したと伝える。しかし最初の封鎖中(3月)に代替肉市場が急増した後も前年比で30〜50%増加したままだった。さらに、この時期、CNNは肉を食べないほうが健康的だという数々の記事を掲載し*94、The New York Times Companyに掲載された「The End of Meat Is Here If you care about the working poor, about racial justice, and about climate change, you have to stop eating animals.」というタイトルの、パンデミックを防ぐために肉食を止めようという記事は、ツイッターでトレンド入りした。Covid-19を機に持続可能な社会への関心は高まっている。従来から続いてきた食肉システムの転機となるかもしれない。

畜産を伴わない「肉」へ移行する、大きなうねり

ここ数年、多くの人がこの問題に気がつき、対策を講じはじめている。クリーンミートや植物性の代替肉といった動物の犠牲の無い「肉」への切り替えがそれだ。
2197兆円分の投資機関ネットワークFAIRRは「2050年までに2度上昇するとする温暖化シナリオにおいて、食肉部門は数十億ドルのリスクを抱えると報告している*83。すでに食肉企業ですら植物性肉の生産を開始している状況だ。世界的な経営コンサルティング会社ATカーニーの分析は、2040年には「肉」市場における培養肉・代替肉の占める割合は60%になるだろうと予測する。現在の畜産由来の肉は実に40%にまで低下するだろうという*49

シンクタンクのRethinkXもまたレポート「Rethinking Food and Agriculture 2020-2030」(2019年)の中で、アメリカの植物性タンパクの産業が急速に拡大するだけでなく、今後15年間で動物タンパク産業に匹敵するものになると予測する。このレポートは、植物性および培養されたタンパク質(畜産と言う過程を伴わないタンパク質)は、2030年までに動物タンパク質より5倍安くなると予測しており、牛乳の需要については2035年までに90%減少し、他の畜産物も同様の道をたどると言う。さら社会科学者のJacy Reeseは、培養肉などの代替技術の登場により、すべての畜産は2100年までに終了すると主張する。

2021年にボストンコンサルティンググループとブルーホライゾンコーポレーションはレポートを発表。代替タンパク質がタンパク質市場に占める割合は2020年の2%から、2035年には最低でも11%になるだろうと予測しています。「2035年までに、世界中で食べられる肉、卵、乳製品の10分の1が代替になる可能性が非常に高い」と見ています*149

2019年時点で、250以上の大手企業、非営利団体、研究機関が、クリーンミートや植物性の代替肉の開発、投資、販売を行うようになっている。*33

「動物飼育」を伴わない動物性食品への切り替えは国家レベルの関心事にもなりつつある。

2019年、イギリスの環境・食糧・農村地域省担当大臣マイケル・ゴーヴはオックスフォード農業会議の演説で「合成生物学の進歩により、研究室の中で卵白や牛乳や肉作りだすことができるようになるかもしれない。イギリスがこの革命をリードする可能性は非常に大きい」と述べた*27
同年、世界経済フォーラムはダボス会議の前に代替肉についての報告書を出した。
報告書の中では肉に替わるタンパク質は食品汚染のリスクが無く、温室効果ガス排出量の大幅な削減につながる可能性があるとして、今後の増加する人口のタンパク質需要を満たすためにはタンパク質システムの変革が必要だろうといっている。

EUは、温室効果ガス削減のための行動計画を定める「欧州グリーディール」の中心となる Farm to Fork(For a fair, healthy and environmentally-friendly food system #EUGreenDeal)を2020年5月に発表。そこには「代替タンパク質の研究に資金を提供」「植物ベースの食事の促進」が掲げられた(余談だが動物福祉法改正もこの戦略には含まれている)。Farm to Forkの戦略の一環として開催される2020年10月のオンラインイベントでは、代替肉タンパク質と比較した家禽肉の持続可能性が話合われる予定となっている*106

2020年に入ってからケンタッキー、スターバックスといった大手飲食チェーンが植物性肉の採用を開始した中国では、中国の2人の上級当局者が、植物ベースおよび細胞ベースの肉を推進することを国に要求している*99

日本でもこういった動きは広がりつつある。2019年、環境省はミートフリーマンデー(週に一日肉を食べない)をを推進するMFMAJに環境大臣賞を授与した。さらに翌年2020年環境白書には同団体の活動を紹介しようともしていた(肉食推進の農水省の反発で環境白書への掲載は取りやめになったが)。
2020年3月には新しい「食料・農業・農村基本計画」で「多様な食の需要に対応するため、大豆等植物タンパクを用いる代替肉の研究開発等、食と先端技術を掛け合わせたフードテックの展開を産学官連携で推進し、新たな市場を創出する」が盛り込まれ、農林水産省は同年4月、フードテック研究会を設立、最先端技術(フードテック)を活用したタンパク質の供給の多様化が話合われている。7月の中間とりまとめでは、代替肉や培養肉は重要な分野だと認識されていることが分かる(農林水産省フードテック研究会 中間とりまとめ)。

鳥インフルエンザや豚コレラ、口蹄疫などの家畜伝染病もいまだ制御できていない状況だ。この問題の解決策は何か?2021年2月、オランダの環境保護党(議会150議席のうち14議席を占める)のリーダーは次のような発言をしている。
「豚コレラは豚が自由に歩き回ってるから発生するのではない。過密に閉じ込めるから発生する。畜産動物の数を半分にして、工場畜産を廃止する必要がある」

さらにオランダ議会では、環境保護党以外にも「畜産の半減」を訴える25議席分の政党があり、そのうちの一つは動物党(7議席)。彼らは2002年から「工場畜産に終止符を打つ」を提唱している*144

値段は現状(2020年時点)、代替肉は割高となっている。しかし市場が拡大するにつれて価格は安くなるだろう。コストコは2024年までに少なくとも一つの代替肉製品は肉と同等の値段、あるいはそれより安く販売すると約束している*107。代替肉の先駆者である米インポッシブルフーズは、アメリカの約17,000店舗のスーパーで、パティの価格を5.49ドルにまで下げると発表(20%の価格下げ)*137

価格が下がると言われているのは培養肉も同じだ。現状畜産という過程を伴う肉に比べて「培養肉」のコストは高い。しかし2030年には畜産由来の「肉」と「培養肉」は同等価格になりと予測されている(さらに培養肉により温室効果ガスの排出を92%減らせる)*146

重要なのは、これらの動向が、動物の犠牲を減らすことに直結するということだ。2020年のUCLA調査では、代替肉メニューの導入(売上割合11.4%)、で肉の売上割合が9%減ったことが分かっている*145
2015年に設立されたGood Food Instituteはクリーンミートや代替肉への切り替えをプロモートするために立ち上げられた非営利団体だが、その目的は動物の犠牲を減らすことにある。同団体の創設者であるBruce Friedrichはもともと毛皮のファッションショーへ抗議するなど直接行動的な動物の権利活動家であったが、より効果的に動物の犠牲を減らすために同団体を設立したという*39

ヴィーガンやベジタリアンは着実に増えてきてはいる。
2019年5月にアメリカとイギリスで行われた消費者調査では、アメリカの消費者の4分の1、イギリスの消費者の半数近くが「肉の消費を減らすか、そうする計画を立てている」と回答した*42。世界3か国を除くすべての国(北朝鮮、バチカン市国、エスワティーニ(スワジランド))の消費者がVeganuary運動に参加しており、推定によれば、人口の3〜10%は肉を食べない(ヴィーガン、ベジタリアン)*99
2019年9月には、ヴィーガンと気候変動対策のためのETF(上場投資信託)が米国証券取引委員会に登録され、2020年1月から投資受付を開始することになっている。同信託はアメリカの大企業のうちヴィーガンや気候変動に配慮した企業のみで構成され、動物性食品を取り扱う企業や動物実験を実施している会社の株はすべて除外されるということだ*62
あらゆる観点からリスクの高い「肉食」を減らそうという世界的な流れがあることは間違いない。

だが、毎年何百億も殺される動物の数に追いつくのは簡単なことではない。しかしもしクリーンミート(培養肉)や代替肉(植物肉)がいつでも当たり前に購入できるようになれば、動物の苦しみや犠牲は革新的に減らすことができるようになるだろう。

クリーンミート(培養肉)

クリーンミートとはつまり「培養肉」だ。
培養肉と聞くと眉を顰めるひともいるかもしれない。実験室の中で生み出されたフランケンシュタインみたいなイメージを思い浮かべるのだろうか。「試験管ミート」「培養肉」というワードに食欲をそそられない、という人もいるだろう。
しかし実際には、工場型畜産で飼育されて抗生物質、ワクチン漬けで日の光も当たらない建物の中で糞尿まみれで飼育されストレス満載で恐怖の中で殺され、血にまみれ大腸菌にまみれた肉片よりも、培養肉はずっと、クリーンだ。虐げられ、薬漬けになり、あらゆる方法で「汚染」されてしまった動物の肉に食欲をそそられるというほうがむしろ不思議ではないだろうか。

動物飼育による環境破壊もなく
動物を監禁して殺す必要もなく
糞便汚染もない

それがクリーンミート(培養肉)だ。

培養鶏肉を使用した場合、従来の動物飼育由来の肉に比べて35-67%土地の使用が減り、水質汚染を70%削減する。培養牛肉を使用した場合、従来の動物飼育由来の肉に比べて95%土地の使用が減り、温室効果ガスを74-87%削減し、水質汚染を94%削減する。表:Good Food Institute*127 

1936年にイギルスの政治家Winston Churchillはこう言った「50年後、我々はパーツごとに培地で育てることによって、手羽や胸肉を食べるために鶏を飼育するという不条理から逃れなければならない。」まさにそれが今現実のものとなりつつある*11

研究当初は培養肉の元となる初めの動物だけは殺されると言われていたが、今は違う。元となる衛生細胞は動物の筋肉から採取されるが、動物は殺されないのだ※。クリーンミート分野の研究の進歩は目覚ましい。
数年前にクリーンミートの話を聞いた時は絵空事と思っていたが、2013年にオランダの科学者Mark Post が、最初の細胞培養ハンバーガーをロンドンの聴衆にデモして わずか6年後に、培養の牛肉や鶏肉、魚を市場に投入しようと30社以上のスタートアップが競争している*69

以前は一切れの培養にかかるコストは数億と言われていたが今は数百万。コストは今後もっと下がっていくだろう。

※細胞培養の培地にウシ胎児血清(FBS)が用いられることが一般的であったが、大量入手が困難であることやコスト面などといった理由から、現在では非動物性成分の成長因子の開発が進められている。
この点において、例えばモサ・ミート社はアニマルウェルフェア基準に適さないウシ胎児血清(FBS)を利用しない方針を示しており、メンフィス・ミーツ社やジャスト社もそれぞれ非動物性成分を独自開発した旨を公表している使用する培養会社もある(エーリック調査レポートより引用)

ビル・ゲイツリチャード・ブランソンのような、実業家として大成功をおさめた人物たちもクリーンミートに投資する時代である。彼らが目を付けたということは、この分野が大きく成長する可能性が高いといえるのではないか。映画俳優のロバート・ダウニー・ジュニアは、肉を捨て、植物ベースのライフスタイルを採用したと宣言。彼は「鶏肉をやめて植物ベースを選んでいる」という。そして、2019年、テクノロジーを使用して地球を守る環境保護団体「フットプリント連合」を立ち上げ、培養肉・培養牛乳・培養卵の開発をするNew Harvestに寄付をした

ホワイトハウスの要請で調査をおこなった全米科学アカデミーは「培養肉」は今後バイオテクノロジー分野でもっとも成長するだろうと報告した*1

国家レベルでこの分野に支援する動きもある。
2005年から培養肉研究の支援をはじめたオランダ政府は培養肉の研究に4億の資金を提供*2、2019年、インドの中央政府は細胞分子生物学センター(CCMB)と国立研究センターに対し、クリーンミート研究のための資金を提供することを発表した*37。2019年、オランダの培養肉の開発をするMeatableは、10億円の資金調達に成功したと発表。調達先の一つには欧州委員会も含まれる(助成金300万ドル)。Meatableは豚肉の培養に力を入れている会社だ*70。2020年9月、アメリカ国立科学財団も培養肉への助成枠を決定した*110

2020年12月、イスラエルのネタヤニフ首相は牛の培養肉ステーキを食べて「素晴らしい、思いやりのある味だ。違いがない」と述べた*123

2021年1月、スペイン政府はBioTech Foodsの主導する培養肉プロジェクトに約6億5千万円を出資した*135

日本での動き

ここ日本でもクリーンミート(Shojinmeat Project:精進ミート)の研究がはじまっている。Shojinmeat Projectのスピンオフであるインテグリカルチャー株式会社は、第三者割当増資により合計3億円の資金調達を実施したと2018年5月25日に発表した。2019年7月4日には、日本ハム株式会社と共同で、動物細胞の大量培養による食品生産に向けて基盤技術開発を始めるとリリース*73。さらに、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2020年度「研究開発型スタートアップ支援事業」に係る公募において、助成対象事業者に選定され、約2.4億円の助成を受けることが決定した*109
2019年3月には、培養肉の「ステーキ肉」を日清食品と東京大生産技術研究所が共同開発*43。培養肉の技術には細胞を増やして組織をつくる手法が転用可能で、iPSで代表されるように日本はこの分野のトップレベルだとも産経は報じている*44
2020年1月には、培養肉普及を目的とした企業連合(日清食品ホールディングス、日本ハム、ハウス食品グループ本社などの食品大手、開発研究機関などからなる)が設立された。9月にも政府関係者向けの試食会を開くという*78

2021年1月、鹿児島の山に多数の養鶏場をつくり養鶏ビジネスを拡大して何億もの鶏を殺し、ケンタッキーフライドチキンの親会社でもある三菱商事が、イスラエルの培養肉開発のアレフ・ファームズと提携することに合意*132

世界の企業の動き
    • 世界最大の農業企業の1つであるカーギル社は培養肉のスタートアップであるMemphis Meatsに投資。その後2019年には同じく培養肉を開発するアレフ・ファームズ社に投資。Memphis Meatsは養殖の牛肉・鶏肉・鴨肉の大規模に生産するための工場を試験的に建設中だ(2019年)*80
    • 2018年、食肉加工大手のタイソンフーズも培養肉の開発を行うエルサレムのバイオテクノロジー企業Future Meat Technologiesに200万ドルを投資した*16
    • 2018年1月、イスラエルのバイオテック・スタートアップSuperMeatが、ドイツの畜産食肉大手PHWなどから300万米ドルを調達*10。2015年にテルアビブで設立された SuperMeatは3年以内に、食料品で現在販売されている従来の鶏肉製品と同等の価格で、「Clean Chicken」を市場に出そうとしている。
    • 2018年7月、培養肉の研究を行うオランダのMosaMeatが、ドイツの製薬会社Merck KGaAとスイスの肉処理業者Bell Food Groupから880万ドルの資金を確保した*18
    • 代替卵を開発して市場に参入し、2011年の会社設立後わずか4年間で多くの顧客を集めたハンプトンクリーク社(現ジャスト社)は、代替卵に続きクリーンミートに着手した。彼らは「2018年末までにクリーンミートを市場に出したい」と言っている。
      ジャスト社の培養肉事業は2018年8月9日のテレビ番組「池上彰が教えたい!『実は…のハナシ。』」でも紹介された。同社は2019年1月、日本の和牛生産者である鳥山牧場と提携し、鳥山牧場の有名な牛肉から細胞培養した肉の開発を始めるとも発表している。
    • 2018年、培養肉企業は、12社が14の取り引きで5,000万ドルを調達。これは過去3年間の投資の2倍にあたる。同年、11の培養肉会社が設立され、合計27社になった*79
    • 2020年、培養肉スターチアップのオランダ企業モサミート(Mosa Meat)は、シリーズBラウンドで約58億円(5500万ドル)を調達*113
    • 2020年、欧州の研究・開発資金を支える枠組みHorizon 2020にスペインのバイオテック企業が主導する培養肉研究プログラムMeat4Allが選ばれ、270万ユーロ(約3億3000万円)が贈られた*115
    • 2020年、イスラエル拠点の培養肉スタートアップAleph Farmsは、宇宙環境でリモートかつ安定的に新鮮な肉を供給するためのプロジェクトAleph Zero の立ち上げを発表*117
    • 2020年12月、シンガポール食品庁は、イートジャストの培養鶏肉を承認。世界初*121。12月18日から販売開始。現時点ではウシ胎児血清(FBS )が使用されています。これは2年前に許認可申請を出した時点での製造方法で作られているためで、新開発のFBS不使用の製造方法が、許認可取得手続き中*122
    • 2020年12月、中国の培養肉スタートアップ南京周子未来食品が、約3億円)を調達。この会社は2019年に中国で初めて培養豚肉の開発に成功した、南京農業大学のスピンオフ*129

    • 2021年2月、イスラエルのスタートアップ、アレフ・ファームズ(Aleph Farms)とイスラエル工科大学が、3Dバイオプリンティング技術を用いた培養リブアイステーキ肉を世界で初めて開発した*141
魚介類の培養肉

培養肉は牛肉や豚肉や鶏肉だけではない。米国サンディエゴのフードテック新興企業「BlueNalu」は、ブリから取り出した細胞を培養することによって、ブリを殺さずに完全な切り身を作り出すことに成功した(2019年12月)。※ブリからサンプルとして筋細胞を摂取するが本物のブリが死ぬことはない。ブリに加えてシイラ(マヒマヒ)や鯛など、他の魚種での培養も進められているという*75。同社は2020年2月、2000万ドルの資金調達ラウンドを完了した*95

シンガポールのShiok Meatsは甲殻類の培養を開発する会社だ。同社のCEOであるSandhya Sriram氏は、同社がこれまでにシンガポール政府から助成を受けていると話す*96。2020年7月には日本のインテグリカルチャー株式会社が、Shiok Meats と共同で、エビ細胞培養肉の共同研究を開始すると発表した*136

培養肉に対する消費者の意識

中国

ニュージーランドに本拠を置く科学企業Plant&Food Researchが、2017年8月に中国の消費者に対して行ったオンライン調査では「あなたは培養肉を買う可能性がありますか?」との問いに「購入する可能性が高い(very likely)」が16.5%、「おそらく購入する(probably likely)」が36.6%、「わからない(maybe)」が25%という結果であった*17
また2018年の調査では、将来の話としてどの肉を好むかという質問に対して、従来の動物飼育を伴う肉を選択した人が29.8%だったのに対して、クリーンミートが38.6%(代替肉は30.7%)という結果であった*35

ベルギー

2019年の調査で、消費者のほとんどが培養肉について肯定的または中立的な意識を持つことがわかった。また培養肉の魅力として一番大きいのが「動物の苦しみ無く肉を食べることができること」だという結果であった*34

インド

2018年の調査で、将来の話としてどの肉を好むかという質問に対して、従来の動物飼育を伴う肉を選択した人が16.1%だったのに対して、クリーンミートが36.5%(代替肉は43.1%)という結果であった*35

日本

2020年12月に特定非営利活動法人日本細胞農業協会が行った調査によると、『培養肉』を知っている日本人は約4割。回答者の約3割が、ふつうの肉より高い金額を出してでも培養肉を試してみたいと考えていた。また、培養肉のイメージを問う質問では、「知らないのでわからない」という回答が5割と最も多く、「未知のものに対する不安がある」といった回答が3割、「環境や動物にやさしくて良さそう」といった好意的な回答が2割という結果であった*139。 

代替肉(植物肉:Plant-Based Meatなど)

クリーンミートと同じく動物の犠牲のないのが「植物由来肉」、いわゆる代替肉だ。
こちらは「肉」ではなく植物性原料で作られた肉もどきである。日本でも2019年ごろから代替肉は拡がりを見せてきているが、諸外国では動きがもっと早く、本格的だ。
カナダ政府は2018年11月に、植物性たんぱく質に1億5300万ドル投資することを発表*21した。2020年、中国国家発展改革委員会は、豚コレラ拡大をうけて、畜産への海外からの投資を奨励するだけでなく、植物性肉への投資も奨励すると発表した*102。スペイン政府も、代替肉を開発するHeura Foodsと、3Dプリンターでステーキ肉を開発するNovameatに出資した*135。2020年12月、フランス政府はEUのF2F戦略のための、植物性タンパク増産戦略をスタート。10年プランで2021-2022年分として予算1億ユーロ(128億円)を確保*138

代替肉の市場拡大は、食肉業界にとってすでに大きな脅威となっている。
アメリカでは牛肉産業グループが「動物性ゼロの肉」には“meat” の表示を禁止しようと働きかけており、EUでも植物性肉に対して“bacon,” “chicken nuggets,”  “hamburger”などの表示を規制させようとしているほどだ*12しかし彼らがどんなに躍起になって「代替肉」を阻止しようとも、その勢いを止めることできないだろう。市場調査のMintelによると、アメリカとイギリスの成人の半数以上は、肉の消費を減らしたいと言っているという*71。環境への悪影響、病気のリスク、動物への虐待、畜産には何もいいことが無い。ESG投資の観点から畜産から撤退する投資家も出ているのだ。

賢い企業は無駄に抵抗することを止め、自ら代替市場へ参入しはじめている。2020年時点で、ネスレ、テスコ、ユニリーバなどの大手食品会社の40%は、植物ベースの製品のチームを持っている。そして、食品小売業者の47%が、「肉の棚」で植物ベースの代替肉を販売しているか、販売する予定でいる*114

テスコは2020年9月、WWF UKとのパートナーシップで、2025年までに植物ベースの肉代替商品を300%まで増やすと発表した。世界流通大手で、イギリス最大手のリーダーズカンパニーがこのような意向を明確に示したことは大きいだろう。

ユニリーバは2020年11月18日、今後5〜7年以内に植物性肉および乳代替品から10億ユーロの売上目標を目指すと発表。2020年11月23日にはスウェーデンのIKEA ABが、レストランでの食事の半分とパッケージ食品の80%を2025年までに植物ベースにすると発表。フランスのヨーグルトメーカーであるダノンSAは、2020年5月に、世界の植物性食品の売上高を2019年の約20億ユーロから2025年までに約50億ユーロに増やすことを目指すと述べている*120

企業の動き
    • 2016年10月に畜産物パッカー最大手であるタイソン・フーズがフェイクミート製造企業であるBeyond Meat社(同社については後述する)の株式を5%取得すると発表(2017年、タイソンフーズは同社への投資を追加*7)。さらにタイソンは2018年2月、自社製の代替肉を販売することを発表(このためBeyond meatへの投資は終了)*40、2019年6月には独自の植物由来商品ブランド『Raised&Rooted』を立ち上げた*63。*タイソン・フーズの投資会社であるタイソン・ベンチャーはアトランタで開催されたPoultry Tech Summitで投資の成果を上げる主要領域と考えるものに、「動物福祉」や「環境への影響」とならんで「人工・代替食肉」をあげている*81
    • 2017年9月に米国食品卸最大手であるシスコ・コーポレーションもBeyond Meat社と業務提携すると発表した。
    • 2017年9月、ネスレUSAが、植物ベースの冷凍食品(ブリトー、サンドイッチ)、植物ベースの冷凍バーガー、プロテインの製造業者であるSweet Earthを買収することに合意した*6
    • 2017年12月には、カナダの肉会社、Maple Leaf Foodsが米国の肉代替会社 Field Roast Grain Meatを1億2000万ドルで買収。この取引は、先だって同社が植物性たんぱく質の製造会社Lightlife Foodsを1億4000万ドルで購入したことを補完するものだ。Maple Leaf の社長Michael McCainは次のように言っている「買収は持続可能なたんぱく質のリーダーとなり、社会に貢献するという我々の目的に合致する」。2019年4月、同社は肉の代替品となる製品を拡大する意向を発表した*125
    • ドイツでは2018年、国内最大の家禽生産企業であるPHW GroupがBeyond Meat社と契約した。PHW社は「米国の植物性タンパク質会社との提携を通じて、事業を多様化することができることは喜ばしい」と述べている*14。
    • 同じくドイツの大手食肉加工会社リューゲンワルダーも代用肉の生産をしている。同社社長ゴド・レーベン氏は肉が売れなくて売り上げが15%も落ちたました。」「肉離れはブームなどではなく価値観が変わってきているのです」と言っている。
    • アメリカで四番目に大きいブロイラー会社のPerdue Farmsは2018年9月、VEGAN食や植物ベースのタンパク質などの非肉タンパク質事業を検討している、と報道陣に対して語った*19
    • 2018年12月、ユニリーバがオランダの食肉代替会社であるThe Vegetarian Butcherを買収すると発表。ユニリーバはこの買収を、「消費者の間で増加しているベジタリアンやビーガンの需要に応えるもの」と言っている*22
    • 2019年2月、ボストンに拠点を置くバイオテック社Ginkgo Bioworksは、9000万ドルの資金を調達してMotif Ingredientsという新会社を立ち上げた。Motifは、植物ベースの代替タンパク質の開発を主目的としている*32
    • 米国大手ハンバーガーチェーンのバーガーキング社は一部の地域で2019年4月よりインポッシブル・フーズ社のIMPOSSIBLE BURGERを用いた『インポッシブル・ワッパー』の試験販売を開始したが、予想を上回る販売数量を記録したことから、同社は8月初旬から全米の店舗で同商品を販売*63
    • 2019年4月、イリノイ州に拠点を置く原料供給の世界をリードする会社Ingredionが、動物性ゼロのタンパク質の研究開発を行うClara FoodsへシリーズBの投資を発表*36
    • 2019年8月、アメリカの食肉会社Smithfield Foods(WHグループ)は、植物ベースのタンパク質(乳ゼロのチーズや植物性のバーガーパテなど)の販売を開始すると発表。
    • 2019年8月、ケンタッキーがBeyondmeat社の植物由来のフライドチキンを米アトランタの店舗で試験販売開始*57。(従来のチキン製品よりも500%高い売上を達成*74
    • 2019年9月、マクドナルドが、カナダのオンタリオ州南部の28か所で、Beyond Meatの新しい植物ベースのバーガーを12週間テスト販売すると発表
    • 2019年5月に、ブラジルの世界大手食肉加工会社JBSが植物性のハンバーガーIncredible Burgerを発表。まもなく商品の販売が開始されると言われている*41
    • 2019年5月、KFCの代表はCNNに対して、鶏肉の代替の検討を進めていると話した。また同じ鶏肉のファストフードであるChick-fil-Aもすでに代替鶏肉について検討している*48
    • 2019年9月、中国の植物人工肉製造会社「珍肉(ZhenMeat)」や、食品メーカー「双塔食品」が、植物性の「肉あん月餅」を発売*58
    • 2019年9月、植物由来の代替肉の原料と、肉の形に造形する独自開発した3Dプリンターを製造しているイスラエルの代替肉製造ベンチャー企業のリデファイン・ミート(Redefine Meat)が、600万ドル(約6億4200万円)の資金調達に成功。出資したのはイスラエルのベンチャーキャピタルのCPTキャピタル、ハナコ・ベンチャーズ、ドイツの最大手養鶏企業PHWグループなどの複数のベンチャーキャピタルと企業*59
    • 2019年9月、食品企業ADMと、ブラジルで二番目に大きい食肉加工会社Marfrigが、ブラジルで植物性タンパク質ベースの製品を生産、販売するために協力。牛肉と同じ食感と味の植物性食品の開発を開始*60
    • 2020年1月、スターバックスは環境計画の中で、植物由来の朝食メニューの追加を発表。同社CEOは「私たちは朝食メニューの肉の代替品を模索しています。世界中のお客様は、植物由来の選択肢が増えることを期待できます」と述べた*76
    • 2020年1月、世界第四位、タイのCPFoodsの最高責任者は「今年は植物由来の肉代用品を導入する」と述べた*103
    • 2020年1月、アメリカで10番目に大きいレストランチェーンPaneraは、メニューの半分を植物性にすると発表。同社CEOは、「あなたにとって、そして世界にとって、環境にとって、そして動物にとってより良い」述べた*77
    • 2020年4月、KFC(ケンタッキーフライドチキン)が、中国で、期間限定で、穀物大手カーギル社の植物性のフライドチキンの販売を開始*84
    • 2020年4月、植物タンパク質を開発している中国のスタートアップ「スターフィールド」がNew Crop Capital とDao Foods Internationalから資金調達を完了したと発表。スターフィールドは2019年に設立、海藻タンパク質を使用して挽肉製品を生み出した次世代の食品技術者企業*85
    • 2020年、シンガポールを拠点とし、肉や魚介類の植物性代替食品を開発するGrowthwell Groupが800万ドルを資金調達。2021年にはひよこ豆ベースのミルクやアイスクリームなどの新製品も開発する予定だという*91
    • 2020年5月、食肉加工世界第9位、世界有数の牛肉生産者のMarfrigと、世界的な大手栄養会社であるADMが植物ベースの販売事業のPlantPlus Foodsの設立に合意
    • 2020年6月11日、Zandbergen World‘s Finest Meat(オランダ食肉企業)ビヨンドミート社とぎ業務提携ビヨンドバーガーとビヨンドソーセージの欧州、中東、アフリカでの販売拡大を目指す*138。
    • 2020年7月、KFC(ケンタッキーフライドチキン)は、鶏の細胞組織と植物由来成分からなる材料を使った3Dバイオプリンティング技術による「ナゲット」の開発を開始。「生産プロセスは動物にいかなる害も引き起こしません」とのこと*100
    • 2020年7月、ネスレは代替肉のパティ「ガーデングルメ センセーショナルバーガー」の販売を欧州で始めた。同社は中国では1億スイスフラン(約114億円)を投じ、年内にも現地で代替肉の生産を始めるという*101(同社の植物ベースの売上高は、2020年上半期に40%増加*105
    • 2020年11月、米国カリフォルニア州のスタートアップAir Proteinは、「空気」をつかって代替肉を作る技術を開発。土地はもちろん、水や天候の要件なしにタンパク質を生産でき、大豆などの従来の製造プロセスに比べて必要な土地と水は1000分の1のみだという*111
    • 2020年上半期、Perfect Day、インポッシブルフーズなど、食品、衣類、化粧品、化学薬品に使用されている動物性食品の代替品を開発している多くのスタートアップは、15億ドル(約1570億円)という巨額の資金を調達*112
    • 代替肉商品の製造・販売を行うThe Livekindly Collective が1億3500万ドルを調達*118
    • 2020年11月マクドナルドが「McPlant」という植物性メニューを開発中で、2021年前半に世界中の市場に提供すると発表。メニューはハンバーガー、鶏肉代替品、朝食サンドイッチなど全体にわたる可能性があるという*126
    • イギリスのケンタッキーフライドチキンは、2021年1月からヴィーガンチキンバーガーを再び期間限定で販売することを発表(2020年にも期間限定で販売)*130
    • 2021年1月、ケンタッキーフライドチキンが、シンガポールの80店舗以上で、期間限定で肉を使わないバーガー、その名も「the Zero Chicken Burger」を発売(乳・卵は使用)*133
    • 2021年2月米国の代替肉製造・販売大手ビヨンド・ミート(Beyond Meat)は、米ファストフード大手マクドナルド(McDonald’s)と米外食大手ヤム・ブランズ(Yum! Brands)との「戦略的」提携を発表した*142
    • KFCマレーシアが期間限定で鶏肉を使用しない「チキンバーガー」を発売開始*143

      ドイツの大手食肉加工会社リューゲンワルダー社長ゴド・レーベン氏。
      (テレビ東京未来世紀ジパング2019年1月30日放送~世界で拡大中!ベジタリアンフード ~2020年どうする?ニッポン~の一場面 より)

※代替肉の生産をはじめた食肉企業についてまとめたサイトはコチラ

2197兆円の運用資産分の投資家ネットワークFAIRRによると、25の大手小売業者と製造業者が植物性タンパク質の戦略を持っていると報告しており、FAIRRがアプローチした企業のうち72%が年次報告に「植物由来」や「完全菜食主義者」などの用語を用いていた(2020年)。植物性タンパク質市場への投資家の関心も高まっているという*54

著名人も代替肉へ投資

NBAの選手であるDeAndre Jordan、Kyrie Irving、Chris Paul*30や、Hollywoodの人気スターで熱心な環境保護活動家であるLeonardo DiCaprioがBeyond Meatに投資したことも話題になっている。
ディカプリオは次のようにいっている
“植物から直接、おいしくてヘルシーな肉を作れる同社の能力は、結果的に、気候変動に対処しようとする消費者たちの日常的なアクションを助けている”

彼は2018年9月26日、ツイッターで次のような発信もしている。

「植物性のハンバーガーは、牛肉のハンバーガーよりも水の使用量が99%少なく、土地の使用は93%少なくエネルギーの使用量は50%近く少ない。そして温室効果ガスは90%削減される。未来のタンパク質への投資家であることを誇りに思う。」

魚介類の代替

2019年2月から、Whole Foodsなどの小売店が植物由来のツナの販売を開始。
この植物性のツナはアメリカのGood Catch社が開発した商品だ。同社は「地球と海と生き物を尊重する」ことをミッションとして掲げている。他の植物由来の代替食品のメーカー(ビヨンド・ミート、インポッシブル・フーズなど)と同様、Good Catch社も急増する需要への対応に苦労しており、資金調達を急ぐために2019年6月26日、コンバーチブルノート(転換社債の一種)の発行により1000万ドル(約10億8400万円)を調達したという*50

持続可能な食品の開発をしている Terramino Foodsも、真菌ベースに藻類を組み合わせて作った魚を使わない「サーモン」のバーガーを開発し、2018年末に売り出される予定となっている*15

ドイツの食品テクノロジ―企業企業Kuleana(クレアナ)は、植物性の寿司を研究。初めに開発された商品はVeganマグロ”Akami Tuna Sashim“。

2019年、食肉加工大手タイソンフーズは、海藻と大豆タンパク質を使用してエビを作る植物ベースの新興企業であるNew Wave Foodsに投資*108

2020年中国のスタートアップZhenmeatが、新製品として、植物性の「海老」を発表*97

日本人にはまだ認識が浅いかもしれないが、乱獲と環境破壊で海の魚は急速に減りつつある。
海の「代替肉」の普及はより急がれるべきかもしれない。

発酵技術を利用した代替タンパク

2020年11月、世界経済フォーラムはWebサイトに「発酵は、より効率的で持続可能なフードシステムの構築に役立つ」という記事を掲載。畜産は持続可能な食料システムではなく、代替タンパクへの移行が必要であるとして、発酵技術が次の代替タンパクの最前線になるであろうと書いている*119。現在、代替タンパクとしては植物性タンパクがほぼ独占しているが、発酵を活用した代替タンパク技術の開発への投資が増加している。2018年の投資額は1億900万。それが19年には3億7900万ドルに急増し、20年は11月16日時点で億4400万ドルに達した*131

日本の動き

海外が先んじているが、日本国内でも代替肉市場に参入する企業が近年、激増している。

    • 三井物産は上場したビヨンド・ミートに出資(比率は未公表)。日本での販売に向けて準備*68。だがその後日本進出は取りやめになった。三井物産の広報担当者は、計画取りやめの理由に触れなかったものの、将来的な日本進出はまだあり得ると語っている。
    • 不二製油グループ本社株式会社(半世紀以上にわたって植物性食品の開発・生産・販売)*25
    • グリコ栄養食品株式会社*13
    • 食品卸売業者の西本Wismettacホールディングス株式会社(Ocean Hugger Foodsが開発したトマト、醤油、砂糖、水、ゴマ油から作られたマグロの代替品であるAhimiを全世界で売り出す予定だ。西本ではナスからつくった「うなぎ」も開発しているという*26。)
    • 2019年4月、食品宅配のオイシックス・ラ・大地が米国のヴィーガン食宅配会社のスリーライムズを買収し、米国で食品宅配事業に参入*90
    • そのほか、丸大食品伊藤ハム、ヱスビー食品、大塚ホールディングス、ケンコーマヨネーズなども代替肉食品を売り出している*68
    • 2019年、日清食品ホールディングス社長は第21回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演し、カップヌードルは「今後全ての素材を植物由来に置き換えていく」と話した。エビなど肉以外の動物性食材についても植物性のものに切り替えていくという。( 日清食品HD社長「カップ麺、持続可能性を追求」 2019年10月28日
    • 熊本市の食品ベンチャー、DAIZ(ダイズ、井出剛社長)は2020年1月7日、大豆のみを原料にした「植物肉」を4月から全国販売する計画を明らかにした。
    • 食肉国内最大手の日本ハムが3月、植物性の材料を使う「植物肉」市場に参入する。動物保護や健康志向の高まりといった観点から植物肉の需要は世界で急増し、2030年には9兆円市場になるとの予測もある(日本経済新聞WEBニュース2020/1/14より引用)。
    • モスフードサービスは、代替肉などを使った植物性100%のハンバーガーを今夏にも全国販売する。代替肉のほかにバターや卵、動物性エキスのないパンやソースを国内メーカーと共同開発した。(2020/2/15 23:00日本経済新聞 電子版から引用
    • 大豆由来の植物肉原料(ミラクルチップ)を開発・製造するスタートアップであるDAIZ株式会社が、株式会社農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)、三菱UFJキャピタル株式会社等の5社を引受先とする第三者割当増資により、総額6.5億円の資金調達を実施(2020.05.18 植物肉スタートアップのDAIZ、 シリーズAで総額6.5億円の資金調達を実施、累計調達額は12億円に)。
    • 2020年、電子部品メーカー「イビデン」が、大豆などの植物性たんぱく質を原料とする「代替肉」の生産に乗り出す。( イビデン、代替肉に参入 毎日新聞
    • 「地球を終わらせない」というキャッチコピーで、代替肉の研究開発と商品化、販売を手掛けるネクストミーツ株式会社。2020年7月に、おいしくて健康的かつSDGs(国連が採択した持続可能な開発目標)な代替肉ハンバーガー「ネクストバーガー1.2」をリリース〈大豆ミートビジネス最前線〉(「代替肉で地球を救え」、ハンバーガー・焼肉など有識者や大学と連携して商品開発/ネクストミーツ2020.8.27 食品産業新聞社
    • 2020年10月 フードテックのきちりホールディングスが、100%植物性由来の素材「ミラクルミート」を使った試食会を、きちりの運営する「いしがまや GOKU BURGER 」で開き、大豆肉のスタートアップDAIZと資本業務提携を締結したと発表した。(2020年10月26日「きちりHD 植物肉「ミラクルミート」使用メニューをデリバリー、「XMEAT」公式サイトで通販も」食品産業新聞社
    • 2020年11月 総合商社の原田産業(大阪市)が、ベトナムで代替肉(植物由来肉、プラントベースミート)の販売を開始する計画 2020/11/27(金) 原田産業、「代替肉」をベトナム投入へ NNA ASIA
    • 2020年12月16日、味の素が、大豆由来の植物肉の開発・製造・販売を手がけるスタートアップ企業のDAIZと投資契約を締結。投資金額は1億65,000円。味の素、植物由来の代替肉でDAIZ社へ資本参加
      2020/12/16
    • 日本のバーガーキングが、2020年12月から100%植物性パテのバーガー「プラントベースドワッパー」を販売開始。
    • 2020年12月代替肉開発を行うベンチャー企業 ネクストミーツと、豊田通商株式会社ga
    • daitainikunoと国内外流通強化を目指して戦略的パートナーシップのMOU(基本合意書)を締結*134

代替肉・培養肉の世界の市場状況、消費者の意識

    • 「植物ベースのタンパク質市場 – 世界の機会分析と業界予測(Plant Based Protein Market – Global Opportunity Analysis and Industry Forecast (2017-2022))」によると、世界の植物性たんぱく質市場は2022年までに108億9230万ドルに達し、2017年から2022年にかけてのCAGR(年平均成長率)は6.7%だという。
    • アジア・太平洋地域の食肉代替食品市場の2020年までのCAGRは10.5%と見込まれ、急成長市場とみなされている*63
    • Allied Market Researchによる2018年の報告書「Meat Substitute Market by Product Type, Source and Category: Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2018-2025」*24によると、代替肉市場は2018年から2025年までの間に7.7%のCAGRを記録し、2025年までに75億円に達すると予想されている。
    • 消費者市場調査のEuromonitorは、今後10年間で、肉の代替品がアメリカでは10%、全世界では23%に成長すると見込んでいる*13
    • ニールセンが2016年に行った63か国の消費者を対象としたアンケート調査では、23%の人がより多くの植物性たんぱく質を求めているという結果だった。またニールセンの調査では2016年度から2017年度に、植物性たんぱく質の売り上げは7%増加したという。米国人の39%、また同調査ではカナダ人の43%は植物ベースの食品を食事に積極的に取り入れるよう努めているということが分かった*4
    • アメリカでは2018年の植物性食品の売り上げは去年に比べて40%以上増加*20
    • 独立行政法人農畜産業振興機構 調査部の2017年月号の記事*3によると、アメリカの「代替肉」分野の売り上げは世界最大で、アメリカの小売店では「本物の」畜産物と並べて代替肉が販売される光景が見られるようになってきているそうだ。
      ”調査会社によると、一般消費者の36%がフェイクミートを使うことがあると回答し、うち66%の人が「肉よりも健康的だ」と答え、さらに、うち31%が食べる理由として「肉を食べない日(Meat-free days)」を意図的に作りたいからだと答えている。”(””内は同記事より引用)
    • 畜産問題のシンクタンクSentience Instituteが2017年10月に行った調査では、米国の成人の54%は、動物性食品の(肉、乳製品、卵)を減らし植物性食品を増やそうとしており、また米国の成人の47%が屠殺場の禁止を支持し、33%が畜産の禁止を支持しているという結果*5であった。
    • 欧州委員会が2018年11月に公表した報告書「REPORT FROM THE COMMISSION TO THE COUNCIL AND THE EUROPEAN PARLIAMENT“on the development of plant proteins in the European Union”」によると、人が摂取する植物由来のたんぱく質の増加は、西欧・北欧を中心にEU各地で見られるという。また、今後増加が見込まれるのは、食肉と牛乳・乳製品の代替製品市場であり、それぞれの年増加率は14%、11%となっている。

    • 2018年12月6~7日、欧州委員会が開催した「2018年EU農業アウトルック会議」では2030年に食肉消費が減少するという見通しが示された。その理由として次のものが挙げられている*31

      * 社会的および倫理的な懸念(動物福祉、水質汚染)の増大* 環境や気候への問題* 健康上の懸念* EU域内の高齢化 また、生鮮食肉については次のような傾向から消費量の減少が見込まれている。・ 特に若い消費者の間で、植物性由来のたんぱく質への移行と、フレキシタリアン(準菜食主義者)、ベジタリアンおよびビーガン(完全菜食主義者)の増加に伴う食事パターンの変化・ 消費者が食肉の原産地や有機や動物福祉基準への準拠といった生産方法にますます重点を置くようになるとともに、量よりも品質を好むこと・ 生鮮肉から加工肉および調理済み食品への移行

    • 中国では、約10社の植物肉企業が創業、60以上の企業が「人工肉」市場への進出をすでに表明しているという*58
    • Food Frontierの新しいレポートは、2030年までにオーストラリアにおける植物性食品の消費支出が30億ドルに成長すると予測*61
    • Euromonitorによると、中国の植物性食品市場は、2014年以来33.5%成長し、2018年は97億ドルにまで上昇した。2023年までには119億ドルになるだろうと予測されている*67
    • スイスの金融大手UBSは2018年に約5千億円だった植物肉の世界市場が、30年には9兆円を超えると見込む(2019/12/20付日本経済新聞より引用)
    • 2019年EU農業アウトルック会議で報告された見通しでは、「EUの食肉消費は、これまで増加傾向で推移してきたものの、菜食主義者の定着、健康志向および環境、動物福祉への配慮などによる植物性たんぱく質への移行や、EU市民の高齢化などもあり、緩やかに減少すると予測されている。なお、1人当たり総食肉消費量は、2010年から2020年までの間に3キログラム増加するも、2020年から2030年までの間で約1キログラムの減少が見込まれる」*82
    • 株式会社矢野経済研究所によると、2020年における代替肉の世界市場規模(植物由来肉・培養肉計)は、メーカー出荷金額ベースで2,572億6,300万円、2025年は6,732億1,900万円に拡大し、2030年には1兆8,723億2,000万円に達すると予想されている。「代替肉」の世界市場は2572億円に、国内では植物由来肉を使用した新商品が続々登場 2020/6/13
    • 英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、24年の代替肉の世界市場は227億ドル(約2兆3800億円)と、19年に比べ約2割増える見通し*101
    • 2019-2020年ドイツ調査によると

      「食肉・食肉加工品を毎日食べる」と回答した者は2015年の34%から26%に減少した。一方、植物由来の原材料で作ったベジバーガーといった「動物性食品の代替品の購入経験がある」とした者は約半数(49%)となった。なお、この傾向は、14~29歳で61%、30~44歳で64%となった他、子どものいる世帯で58%となった。理由は「関心があった」が75%で、次いで「アニマルウェルフェア」が48%、「環境」が41%、「味」が43%、「健康」が37%であった。また、菜食主義であるベジタリアンやビーガンはそれぞれ5%、1%と低水準であるものの、菜食主義を基本としながらも食肉も柔軟に摂取するフレキシタリアンと呼ばれる層が55%と増加傾向にある。特集:海外の食肉需給の動向について~新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて~畜産の情報 2021年2月号 新型コロナウイルス感染症がEU畜産業界に与えた影響について~グリーンリカバリーと見直される農業のあり方~ より引用)

    • GlobeScanの2021調査報告によると、世界の回答者のうちの41%が、味と価格が同等なら、動物性のにくよりも植物性の肉を選ぶと回答*147

    • 2020年12月のEUアウトルック会議では、”消費量は、菜食主義者(ベジタリアン)の定着、健康志向や環境、アニマルウェルフェアへの配慮などによる植物性たんぱく質への移行や高齢化などで、2018年をピークに減少傾向が進むと見込まれる。2020年に68.0キログラムであった1人当たり年間消費量は、家きん肉が増加するものの牛肉、豚肉が減少し、2030年には同67.6キログラムになると見込まれる”と報告された*148

持続可能なタンパク質開発のメジャーな会社

Beyond Meat

Beyond Meat社の100%ヴィーガンのビヨンドミートはすでに市場に出ており、スーパーマーケットのWhole Foods Marketやテスコ、ファーストフードのA&W Canada、2019年7月からはダンキンドーナツ(米国)でも販売*53されている。9月からは、サブウェイが米国とカナダの685の店舗で、代替肉を使った「Beyond Meatball Marinara」を販売すると発表した。
同社は2019年5月2日にナスダック市場に上場し、株価は一時IPO価格の3倍を超えた*65。マクドナルドで4年間取締役だったDonald Thompsonは同社を退職し、Beyond Meat社の役員に就任した。同社へは大きな注目が集まっている。Beyond Meat社のサイトには次のように書かれている。「私たちは、人間の健康の改善、気候変動へのプラスの影響、天然資源の保護、そして動物福祉の尊重に尽くします」創業者兼CEOのEthan BrownはVEGANだ。7歳で「人間は犬をペットとして大事にするが、とてもよく似た豚は食用にして、尊重しないのは何故か?」と疑問抱き、成長するにつれて食肉大量消費の問題を知ったという*128

Eat Just社

ドイツの家禽大手PHW GroupグローバルフードサービスであるSodexoと提携し、「代替卵」の市場を拡大させている。2020年12月には、上述したように「培養鶏肉」を世界で初めて販売開始した。同社の設立者の一人であるJosh Balkは、食肉処理場や工場畜産の覆面調査員として働き、工場畜産反対キャンペーンを展開したあと、HSUS(アメリカの動物保護団体)の副社長で畜産動物保護を担当している。

インポッシブルフーズ社

代替肉の製造・開発のために2011年に設立された同社は2019年までに7億5000万ドル以上の資金調達に成功している。同社にはマイクロソフトの創設者であるビル・ゲイツ氏やコースラ・ベンチャーズ、グーグル・ベンチャーズ、ホライズン・ベンチャーズ、UBS、バイキング・グローバル・インベスターズ、テマセク、セイリング・キャピタルなどの機関投資家が投資している*65
インポッシブルフーズ社のIMPOSSIBLE BURGERは、アメリカのバーガーキングで販売がはじまっており、2019年9月からはカリフォルニア州のスーパーでの販売も開始し、一般の消費者も生の状態で購入できるようになった*64
2020年10月、同社は来年中に研究開発チームを倍増させ、新製品開発を加速するために100人以上の科学者を雇用する計画を発表した*116同社は2035年までに動物性食品の必要性を排除することを目標にかかげている*38


世界ではじめてつくられた培養肉(クリーンミート)に資金提供したのはGoogleの共同創業者で、推定純資産は306億ドルと言われているセ4ルゲイ・ブリンだ。
かれはクリーンミートに投資した理由を「動物福祉のためだ」という。

「人々は近代の食肉生産に間違ったイメージを持っている。人々はごく一部の動物を見て自然な農場を想像する。しかしもし牛がどんなふうに扱われているかを知ったら、これは良くないと分かるだろう。」*9

クリーンミートやフェイクミートがあたり前のようにスーパーの「肉」コーナーに並び、動物を監禁し殺して作られた肉はすみへ追いやられ、苦しみに終止符が打たれる日はそう遠くはないかもしれない。

*1 Preparing for Future Products of Biotechnology (2017)
http://dels.nas.edu/Report/Preparing-Future-Products-Biotechnology/24605
*2 Macintyre, Ben (2007-01-20). “Test-tube meat science’s next leap”. The Australian. Retrieved 2011-11-26.
*3独立行政法人農畜産業振興機構 調査部の2017年月号[消費者の求める需要に対して揺れる米国の畜産業界]
*4 PLANT-BASED PROTEINS ARE GAINING DOLLAR SHARE AMONG NORTH AMERICANS CONSUMER | 09-22-2017
http://www.nielsen.com/us/en/insights/news/2017/plant-based-proteins-are-gaining-dollar-share-among-north-americans.html
*5  Survey of US Attitudes Towards Animal Farming and Animal-Free Food October 2017 https://www.sentienceinstitute.org/animal-farming-attitudes-survey-2017
*6 Plant-based protein interest increases DEC. 1, 2017 – BY KEITH NUNES
*7 Tyson Foods further invests in Beyond Meat Latest investment expands beyond the company’s earlier purchase of a 5 percent stake
*8 培養肉は世界を救うか 都心が「畜産」王国に ポスト平成の未来学
*9 Google’s Sergey Brin bankrolled world’s first synthetic beef hamburger
*10 イスラエルのバイオテック・スタートアップSuperMeat、ドイツの畜産食肉大手PHWなどから300万米ドルを調達——3年以内に人工鶏肉を販売へ
*11 Feb 13, 2018 A revolution in meat production?
*
12 Cattle ranchers take their ‘beef’ with veggie burgers and ‘meatless meat’ to the next level

*13 Rose Flavoring and a Wine Shortage: These Are the 4 Food Trends to Watch in 2018
*14 ON APRIL 13, 2018 PHW Group to distribute Beyond Burger in Germany
*15 Fungi-Based Salmon Burger Joins the Sustainable Meat Alternative Market APRIL 23, 2018
*16 ON MAY 2, 2018 Tyson Foods leads $2.2 million seed investment in Jerusalem-based Future Meat Technologies
*17 Protein: A Chinese Perspective An on-line consumer survey conducted in China
*18 Mosa Meat secures US$8.8m investment to bring lab-grown meat to market by 2021
*19 Perdue considering non-meat protein options
*20 Greenleaf Foods Launched to Lead Plant-based Sector Oct 24, 2018, 09:35 ET
*21 Canada Is Seriously Committing $150 Million Dollars Into The Vegan Food Industry
*22 Unilever buys Dutch meat-free company The Vegetarian Butcher
*23 livestock’s long shadow
*24 Meat Substitute Market Expected to Reach $7,549 Million, Globally, by 2025
*25 2018年3月8日Plant-Based Food~植物性食 新時代~発表会&試食会
*26 Vegan sushi goes global with help of Japanese food wholesaler Japanese company to pitch tuna and eel alternatives to health-conscious MAY 14, 2018 11:45 JST
*27 Oxford Farming Conference 2019 address by the Environment Secretary
*28 細胞培養肉を開発の米新興企業 アジアでの事業に将来性 1/13(日) 16:00配信
*29 White Paper Meat: the Future series Alternative Proteins January 2019
*30 DeAndre Jordan, Kyrie Irving, Chris Paul Invest In Plant-Based Food Company Beyond Meat
*31 調査・報告 畜産の情報2019年3月号 EU農畜産業の展望 ~2018年EU農業アウトルック会議から~
*32 Motif Ingredients Raises $90m Series A to Engineer Alternative Proteins in Ginkgo Bioworks Spin-Out
FEBRUARY 26, 2019
*33 https://www.newprotein.org/maps
*34 PERCEPTION OF BELGIAN PEOPLE REGARDING CELL BASED MEAT © 2019 Ipsos. All rights reserved. Contains Ipsos’ Confidential and Proprietary information and may not be disclosed or reproduced without the prior written consent of Ipsos.
*35 A cross-country survey on the appeal of plant-based and clean meat in China, India, and the USA Contributors: Christopher Bryant Keri Szejda Varun Deshpande Nishant Parekh Brian Tse Date created: 2018-08-31
*36 Clara Foods Secures Series B Financing Led By Ingredion, Fast-Tracking Animal-Free Protein Development
*37 Clean meat programme gets Central govt funding
*38 Impossible Foods Announces $300 Million Funding Round to Accelerate Scaleup
*39 This Animal Activist Used to Get in Your Face. Now He’s Going After Your Palate.
*40 Tyson Foods sold its stake in alternative protein company Beyond Meat
*41 JBS launches plant-based burger line in Brazil
*42 MAY 28, 2019 UK vs US: A Look at 5 Global Lifestyle Trends
*43 2019.03.22 プレスリリース 【共同発表】肉本来の食感を持つ 「培養ステーキ肉」 実用化への第一歩 世界初!サイコロステーキ状のウシ筋組織の作製に成功(発表主体:日清食品ホールディングス)
*44 本物そっくり「人工肉」に注目 味や抵抗感払拭に課題も 産経新聞
*45 World Livestock 2011 Livestock in food security
*46 OECD-FAO Agricultural Outlook 2018-2027
*47 肉を半分に減らさないと地球に「破滅的被害」2019.1.25
*48 KFC is considering plant-based fried chicken but has no plans to test right now, executive says PUBLISHED THU, MAY 30 2019
*49 How Will Cultured Meat and Meat Alternatives Disrupt the Agricultural and Food Industry?
*50 「代替ツナ」開発の米企業が10億円を調達、代替肉生産も支援7/2 Forbes Japan
*51 Cargill invests in cultured meat company Aleph Farms
*52 エーリック海外情報 畜産の情報  2019年8月号 EU酪農・乳業の現状と展望
*53 ダンキンドーナツ公式ツイッター https://twitter.com/dunkindonuts/status/1154009027069825024?s=20
*54 JULY 24, 2019 Unilever, Tesco, Nestle ranked top on meat alternatives: report
Appetite for disruption: How leading food companies are responding to the alternative protein boom Engagement update, July 2019
*55 Subway is jumping on the Beyond Meat bandwagon with meatless meatball subs BY CAITLIN O’KANE AUGUST 7, 2019
*56 Smithfield Foods Launches Plant-Based Protein Portfolio Under Pure Farmland™ Brand August 12, 2019
*57 植物由来の「フライドチキン」、ケンタッキーが試験販売 米 8/27(火) 13:23配信
*58 人工肉の「鮮肉月餅」が人気、植物肉市場は「おいしい」のか 2019年9月14日 11:12 発信地:東京 [ 中国 中国・台湾 ]
*59 2019.09.12 イスラエルの代替肉製造ベンチャー企業が600万ドルの資金調達に成功
*60 ADM and Marfrig Team Up to Produce Plant-based Burgers in Brazil
*61 Aussie plant meat industry set to go from $30million to $3billion, study claims By AAP 4:41pm Sep 4, 2019
*62 投資もエシカルに。ニューヨーク証券取引所に世界初「ヴィーガン」ETFが上場へ 8月 30, 2019
*63 海外情報 畜産の情報  2019年10月号 米国における食肉代替食品市場の現状
*64 お肉じゃないよ。人工のお肉「インポッシブルバーガー」ついに発売 2019.09.24 16:05
*65 2019年5月14日  植物原料バーガーの米インポッシブル・フーズが3億ドル調達
*66 McDonald’s Tests New Beyond Meat Plant-Based Burger In Canada
*67 NOVEMBER 19, 2019 Beyond Meat vs Zhenmeat: The battle for China’s meatless market
*68 特集 金脈眠る未来の食、「ビーガン関連株」に大相場の気配 <株探トップ特集>2019.7.3
*69 the new protein industry v.2.7 the plant based protein &dairy show Amsterdom August 26-28 2019
*70 Dutch startup Meatable is developing lab-grown pork and has $10 million in new financing to do it Jonathan Shieber@jshieber / 2:22 am JST • December 7, 2019
*71 Daily chart How much would giving up meat help the environment?
*72 Scientists call for renewed Paris pledges to transform agriculture
*73 2019/07/04-News release 食肉業界最大手の日本ハムと共に細胞培養肉の基盤技術開発を開始
*74 Veganuary: Fast food giants launch plant-based meals as red meat sales plummet 3 January 2020
*75 実験室で育てられた魚が実になった。サンディエゴのスタートアップが、最初の虐殺のないブリを披露
*76 New planet-saving goals at Starbucks focus on plant-based foods at breakfast Nancy Luna | Jan 21, 2020
*77 Panera announces it will make HALF of its menu plant-based within the next few years, as more people cut back on meat over concerns about nutrition, animal welfare, and sustainability 11 January 2020
*78 培養肉普及へ企業連合発足 9月にも政府関係者向け試食会 毎日新聞 2020/01/24
*79 $16B invested in plant-based and cell-cultured meat since 2009
*80 11.08.2019  The Race to Bring Meat Alternatives to Scale
*81 雑誌「鶏の研究」2019年第4巻第2号 参照
*82 海外情報 畜産の情報  2020年3月号 持続可能性(サステナビリティ)を最優先課題とするEU農畜産業の展望~2019年EU農業アウトルック会議から~
*83 Climate financial model shows billions of dollars at risk in meat sector
*84 APRIL 20, 2020 / 8:38 PM / A DAY AGO KFC to sell plant-based fried chicken made by Cargill in China
*85 Chinese Food Tech Starfield Attracts Funding From New Crop Capital & Dao Foods FOOD TECHFUTURE FOODSVEGAN By Sally Ho Last updated Apr 24, 2020
*89 Hannah Ritchie and Max Roser (2020) – “Environmental impacts of food production”. Published online at OurWorldInData.org
*90 オイシックス、米国のミールキット宅配会社を買収、ビーガン食に特化- 2019/04/30 ダイヤモンド・リテイルメディア社
*91 Alternative meat maker Growthwell raises $8m in Temasek-led round
*92 Fake-Meat Startups Rake in Cash Amid Food Supply Worries
*93 As the US meat supply chain crumbles under pandemic pressure, Impossible and plant-based protein companies are rushing to fill the void 食肉の供給網が崩壊して、植物由来肉への需要が高まる…インポッシブル・フーズは全米最大手スーパーで販売へ
5/13(水) 
*94 Overcome the coronavirus meat shortage by adopting one of the world’s healthiest diets By Sandee LaMotte, CNN Updated 0840 GMT (1640 HKT) May 20, 2020

Want to eat less meat? Take a page from these cultures that already do Kristen Rogers, CNN • Updated 21st May 2020
How to eat less meat and more plants Lisa Drayer, CNN Updated 1204 GMT (2004 HKT) May 19, 2020
*95 BlueNalu nets $20M to produce cell-based fish for a test market in 2021
*96 SUSTAINABILITY Vegan seafood: The next plant-based meat trend?
*97 Chinese Beyond Meat rival launches plant-based pork and crayfish to feed the home-market appetite PUBLISHED THU, JUN 18 20202:03 AM EDT
*98 孙宝国委员:加快细胞培养肉产业化进程 发布时间:2020-05-26T05:47:00 全国政协委员乔晓玲:“人造肉”国标或在2-3年内出台 2020-05-22 15:23:53
*99 Jul 15, 2020 Chicken buyers most open to meat alternatives

*100 MEAT OF THE FUTURE: KFC AND 3D BIOPRINTING SOLUTIONS TO USE A BIOPRINTER TO PRODUCE KFC NUGGETS July 16, 2020
*101 ネスレ、人工肉生産を世界3極で 健康志向追い風に 日本経済新聞20200730
*102 JULY 31, 2020  China to encourage foreign investment in livestock breeding, plant-based meat substitutes
*103 Thailand’s CPF to launch plant-based meat substitutes across Asian markets
*104 Marfrig and ADM create venture to sell plant-based products
*105 Nestlé’s vegetarian and plant-based products grow 40%
*106 Aug 12, 2020 Changing role for poultry meat in Europe
*107 The next challenge for plant-based meat: Winning the price war against animal meat To save the world, plant-based meat needs to be cheaper. By Kelsey Piper Aug 18, 2020, 7:50am EDT
*108 Appetite for disruption A SECOND SERVING FAIRR 2020JULY
*109 細胞培養スタートアップのインテグリカルチャー、2020年度NEDO-PCAに採択され、約2.4億円の助成対象事業者に決定 JIJICOM
*110 Award Abstract #2021132 GCR: Laying the Scientific and Engineering Foundation for Sustainable Cultivated Meat Production
*111 食料生産に革命。空気から代替肉をつくる「Air Protein」11月 29, 2019
*112 動物性代替タンパク質開発企業は1500億円超を調達、微生物発酵技術に投資の波 2020年9月22日
*113 培養肉スタートアップのモサミートが約58億円を資金調達 2020/9/26
*114 Investors Are Hungry for More Than Just Low-Methane Burgers FAIRR
*115 スペイン企業主導の培養肉研究Meat4Allに欧州連合が3.3億円拠出 2020年10月15日 by Natasha Lomas
*116 Impossible Foods looks to hire more than 100 scientists in quest for dairy-free milk and meat alternatives PUBLISHED TUE, OCT 20 2020
*117 Launching ‘Aleph Zero’ Program to Grow Steaks in Space
*118 Alternative Meat Producer Raises Additional $135 Million to Drive Growth
*119 Fermentation can help build a more efficient and sustainable food system – here’s how
*120
2 Dec, 2020 COVID-19 galvanizes food companies to raise bets on plant-based products
*121 Singapore issues first regulatory approval for lab-grown meat to Eat Just PUBLISHED TUE, DEC 1 2020
*122 Dec 17, 2020 Future Food Now #13: Cell-based meat in Asia Pacific
*123 Netanyahu Touts Israel as Pioneer in “Alternative Meat”
*124 21 December 2020 Proactive conservation to prevent habitat losses to agricultural expansion
*125 Maple Leaf embracing meatless alternatives as plant-based protein goes ‘mainstream’
*126 McDonald’s confirms creation of McPlant plant-based burger, unveils new Crispy Chicken Sandwich will debut in 2021
*127 Good Food Institute GROWING MEAT SUSTAINABLY:THE CULTIVATED MEAT REVOLUTION 
*128 ビヨンド・ミート創業者イーサン・ブラウンとは(前編)特集 2020年08月24日 Why We Don’t Need Animals to Keep Enjoying Meat
*129 December 23, 2020 PROGRESS: STARTUP SECURES CHINA’S LARGEST CULTIVATED MEAT INVESTMENT YET 国内首家“细胞培养肉”生产研发平台:南京周子未来食品获两千万融资 2020-12-20 
*130 KFC To Finally Bring Vegan Chicken Burger Back To UK Menu, Say Reports 29th December 2020
*131 植物肉に続け 発酵由来たんぱく質への投資拡大 日本経済新聞
*132 三菱商、イスラエルのアレフと提携-日本で培養肉販売基盤作りへ Yaacov Benmeleh 2021年1月6日
*133 KFC’S MEATLESS CHICKEN BURGER LAUNCHES AT MORE THAN 80 LOCATIONS IN SINGAPORE
*134 ネクストミーツと豊田通商が戦略的パートナーシップのMOU(基本合意書)締結、日本の代替肉ブランドを国内外で流通
*135 スペイン政府がBioTech Foodsの主導する培養肉プロジェクトに約6億5千万円を出資 2021/1/21
*136 2020/07/20シンガポールのShiok Meats社と「エビ細胞培養肉」の研究開発を開始。エビ培養肉を安価で大規模に製造することを目指す。
*137 FEBRUARY 2, 202 Impossible Foods cuts faux meat prices by 20% at grocery stores
*138 EUの「Farm to Fork(農場から⾷卓まで)」戦略について 〜2030年に向けて、持続可能性(サステナビリティ)を最優先課題とするEU農業・⾷品部⾨〜
*139 多様で豊かな食文化をもつ日本人の次世代の食に関するアンケート 《第1回 細胞農業・培養肉に関する意識調査》結果発表
*140 Food System Impacts on Biodiversity Loss Three levers for food system transformation in support of nature 3 FEBRUARY 2021
*141 2021/02/16 世界初、イスラエル企業が3Dプリンターで培養リブアイ肉開発
*142 代替肉ビヨンド・ミート、マクドナルドとKFC親会社との提携発表 AFPBB News 2021/02/26 11:08
*143 Feb 26, 2021 KFC launches chicken-free chicken burger
*144 Mar 1, 2021 When sentiment meets swine fever
*145 UCLA Electronic Theses and Dissertations Swap the Meat, Save the Planet: A Community-Based Participatory Approach to Promoting
Healthy, Sustainable Food in a University Setting
*146 Cultivated Meat Has 92% Lower Climate Impact & Will Reach Price Parity By 2030, Says New Research Mar 9, 2021
*147 https://globescan.com/wp-content/uploads/2021/02/GlobeScan-Insight-of-the-Week-Plant-Based-Meat-Alternatives-Feb2021.jpg
*148 海外情報 畜産の情報 2021年4月号 「次世代」に向かうEU農畜産業の2030年展望~EU農業アウトルック会議から~(後編)
*149 ‘Alternative’ proteins could account for 11% of global protein market by 2035, predicts report

参照サイト

Open Philanthropy Project Farm Animal Welfare Newsletter How Can We Reduce Demand for Meat?

http://elliot-swartz.squarespace.com

Memphis Meats: Richard Branson predicts the world will no longer need to kill animals in 30 years

Plant-based profits: investment risks and opportunities in sustainable food systems

 

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1 Comment

  1. 2019/05/03

    ここまでして肉に執着するのも異常と言える。草に土下座しながら植物を食べるか。光合成だけで生きることを試みて欲しい。

    返信

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