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2020年改善されない屠殺場の「福祉」

アニマルライツセンターは屠殺場のアニマルウェルフェアの改善を求める署名を集め、提出し、各屠殺場への働きかけ1 2 3を行ってきた。だが現在のところ、改善しているという情報はほとんどない。

屠殺場への飲水設備不備の問題も解決していない。屠殺場のスタッフへのアニマルウェルフェア教育も行われていない。動けない牛をブロックチェーンで引きずる、泌乳中の乳牛への配慮(搾乳など)はない、輸送に適さない脱腸や弱った動物でも屠殺場へ運ぶ、移動させるために牛の尾をひねる、現在行われているこれらの行為は、いずれも日本が加盟するOIE(世界動物保健機関)の動物福祉基準に反するが、何も解決していない。

動画は2020年の日本の屠殺場だ。

豚はどんなふうに扱われているだろうか。屠殺場のスタッフは皆片手にスタンガンを持っている(中には両手に持っているスタッフもいる)。スタンガン以外の移動方法は念頭にないように見える。
先がつまって進むことができないのにスタンガンを何度も押し付けたり、敏感な目を圧迫して豚を移動させたりする運送業者もいる。
 
これらの手技がどれだけ豚を怯えさせているか分かるだろうか。豚はとても繊細な生き物だ。強度の蹴りや叩き、平手打ちや押しだけでなく、中程度の平手うちや押しでも、豚は人への高いレベルの恐怖を持つと考えられている。この動画のような扱いがどれだけ豚を苦悩させるのかは想像に難くない。豚は大げさに悲鳴をあげると考える人もいるがそれは違う。穏やかに扱えば豚は鳴かない。豚の悲鳴は彼らがひどい扱いを受けている証拠だ。
 
豚の係留数が多いためか方向転換もできない通路に収容されている豚もいる。屠殺は翌日だ。豚は殺されるまでの長時間この転回もできず、横たわると体がいっぱいいっぱいになってしまう通路に閉じ込められることになる。
 
次の動画は2020年1月から5月にかけての日本の屠殺場の牛たちの様子だ。
動画に出てくる牛はすべて「翌日屠殺」される牛。飲水設備はなく、牛たちは屠殺されるまでの間、時に24時間近く(輸送時間を含めばもっと長い)水が飲めない。さらに係留する紐は異様に短く、行動を大幅に制限されている。(短い紐での係留は他の屠殺場でも行われている)中には座ることもできないのではないかと言うくらい短い紐で係留されている牛もいる。だが座ることができたとしても床はドロドロだ。その上で夜、寝るために横たわった牛は腹がビショビショになる。
 
なぜ動物たちは殺される最期の日にこのような苦悩と痛みを味わわなければならないのだろうか。
動画の屠殺場には質問書を出している。改善を訴えていきたいが、これまで屠殺の問題に取り組んできて改善されたというケースはほぼない。さら全国には屠殺場は187カ所、食鳥処理場(鶏の屠殺場)は144カ所ある。屠殺場で水を飲ませないのがあたりまえ、鶏にスタンガン(気絶処理)すらしないのがあたりまえの状況で、これら一つ一つに働きかけをおこない改善を促す間にも動物は苦しみ、殺されていく。
 
屠殺場やそこで働くスタッフに一方的に責任を押し付けるつもりはまったくない。これは社会全体の問題だ。動物が大量生産大量消費され、モノのように扱われてしまう社会を形成した私たち一人ひとりに責任がある。
 
私たちは長い間動物から搾取しそこから利益をあげてきた。だが動物を産業利用することがどれだけ残酷な結果を動物にもたらしているのか、動画を見ればわかるはずだ。
動物を養殖して殺して食べるという慣習が、かれらをどれだけ苦悩させ、痛めつけているのか、今一度考えてみてほしい。

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