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肉は代替品の時代へ-クリーンミート・フェイクミート

2017/09/24

1961年-2011年の動物性食品消費の推移

引用元:How Can We Reduce Demand for Meat?

1961年から2011年までに人口は2倍(赤い線)に。一方動物性食品の消費は実に5倍に増えている。
FAO(国際食糧農業機関)は、世界の食肉消費はこの先2050年までにさらに73%増えるだろうと予測している。

ヴィーガンの認知度は上がってきているしベジタリアンも増えているが、それでも動物の犠牲に追いつくほどのスピードで増えているとはとても言えない。例えばアメリカでは1990年半ば、ベジタリアン(自称)は1%だったが2010年には3-5%に増加したという。しかし20年でベジタリアンがわずか数%増えたところで、付け焼刃にもならないだろう。
このままいくと動物の犠牲はもっと増える。間違いなく。
 

クリーンミート

 
そこで今期待されてるのがクリーンミート。いわゆる培養肉だ。培養肉と聞くと眉を顰めるひともいるかもしれない。実験室の中で生み出されたフランケンシュタインみたいなイメージか。「試験管ミート」「培養肉」に食欲をそそられない、という人もいるだろう。
しかし実際に農場で飼育されて抗生物質、ワクチン漬けで日の光も当たらない建物の中で糞尿まみれで飼育されストレス満載で恐怖の中で殺され、血にまみれ大腸菌にまみれた肉片よりも、培養肉はずっと、クリーンだ。虐げられて、あらゆる方法で「汚染」されてしまった動物の肉に食欲をそそられるというほうがむしろ不思議だ。
 
動物飼育による環境破壊もなく
動物を監禁して殺す必要もなく
糞便汚染もない


研究当初は培養肉の元となる初めの動物だけは殺されると言われていたが、今は違う。元となる衛生細胞は動物の筋肉から採取されるが、動物は殺されないのだ。クリーンミート分野の研究の進歩は目覚ましいものがある。
 
数年前にクリーンミートの話を聞いた時は絵空事と思っていたが、いまでは世界200以上の企業がこの研究を行っており、牛だけではなく鶏や魚の培養肉の研究も進んでいる。日本でも若い人たちが集まってクリーンミート(精進ミート)の研究を始めている。
→精進ミートのサイト https://www.shojinmeat.com/ 
2014年12月14日 日本経済新聞電子版*8で、精進ミート事業担当の森さん(27才)は次のように言っている。「食肉を得るために動物を殺す必要がなく、衛生管理の徹底も可能。家畜の肥育と比べて地球環境への負荷も低い」研究所では鶏の肝臓細胞を培養して試作した「培養フォアグラ」の開発もしているそうだ。

 
時代は代替肉。
昨年食肉加工最大手タイソンフーズが代替肉の企業へ投資したことが話題になったが、先日タイソンフーズはさらに代替肉への追加投資を行った。
地表面積の2/3をおおう畜産業はもう限界だ。2050年までに70%増加すると言われている世界の食肉消費は、今後代替肉へ切り替わっていくだろう。まちがいなく。
ホワイトハウスの要請で調査をおこなった全米科学アカデミーは「培養肉」は今後バイオテクノロジー分野でもっとも成長するだろうと報告している*1。オランダ政府は培養肉の研究に4億の資金を提供した*2。既に世界最大の農業企業の1つであるカーギル社もクリーンミートに投資している。ビル・ゲイツやリチャード・ブランソンのような、実業家として大成功をおさめた人物たちもクリーンミートに投資する時代だ。彼らが目を付けたということは、この先この分野は大きく成長刷る可能性が高いということだろう。
 
以前は一切れの培養に数億かかるとか言われていたが今は数百万。コストはもっと下がっていくだろう。
2011年に設立し代替卵を開発して市場に参入し、わずか4年間で多くの顧客を集めたハンプトンクリーク社は、代替卵に続きクリーンミートに着手した。彼らは「2018年末までにクリーンミートを市場に出したい」と言っている。

フェイクミート(植物性の肉)

クリーンミートと同じく「肉の代替品」だが、こちらは植物性で作られた肉だ。日本でも大豆ミートがスーパーなどで販売されている。このフェイクミートも今後肉の代替品として伸びていく分野だと言われている。
2016年10月に畜産物パッカー最大手であるタイソン・フーズがフェイクミート製造企業であるBeyond Meat社の株式を5%取得すると発表(2017年、タイソンフーズはさらに同社への投資を追加させた*7)、2017年9月に米国食品卸最大手であるシスコ・コーポレーションもBeyond Meat社と業務提携すると発表した。2017年9月にはネスレUSAが、植物ベースの冷凍食品(ブリトー、サンドイッチ)、植物ベースの冷凍バーガー、プロテインの製造業者であるSweet Earthを買収することに合意した*6。また同年12月には、カナダの肉会社、Maple Leaf Foodsが米国の肉代替会社 Field Roast Grain Meatを1億2000万ドルで買収している。この取引は、今年初めに同社が植物性たんぱく質の製造会社Lightlife Foodsを1億4000万ドルで購入したことを補完するものだ。Maple Leaf の社長Michael McCainは次のように言っている「買収は持続可能なたんぱく質のリーダーとなり、社会に貢献するという我々の目的に合致する」

Hollywoodの人気スターで熱心な環境保護活動家であるLeonardo DiCaprioが2017年、Beyond Meatに投資したことも最近話題になった。ディカプリオは次のようにいっている
“植物から直接、おいしくてヘルシーな肉を作れる同社の能力は、結果的に、気候変動に対処しようとする消費者たちの日常的なアクションを助けている”

国際状況

独立行政法人農畜産業振興機構 調査部の2017年月号の記事*3によると、アメリカの「代替肉」分野の売り上げは世界最大で、アメリカの小売店では「本物の」畜産物と並べて代替肉が販売される光景が見られるようになってきているそうだ。
「調査会社によると、一般消費者の36%がフェイクミートを使うことがあると回答し、うち66%の人が「肉よりも健康的だ」と答え、さらに、うち31%が食べる理由として「肉を食べない日(Meat-free days)」を意図的に作りたいからだと答えている。」
 
別の記事(Rose Flavoring and a Wine Shortage: These Are the 4 Food Trends to Watch in 2018)は、「現在肉の代替品は加工肉及び海産物市場の1%以下だが、Euromonitorは今後10年間で、肉の代替品がアメリカでは10%、全世界では23%に成長するだろうと見積もっています」と報告しています。

タイソン・フーズがBeyond Meat社に投資したことについて、本記事は「将来的に食肉製品の消費量の一部がこれら製品に奪われることをヘッジするような行動であり、畜産物業界が脅威に感じつつあるという証左であろう。」と書いている。

ニールセンが2016年に行った63か国の消費者を対象としたアンケート調査では、23%の人がより多くの植物性たんぱく質を求めているという結果だった。またニールセンの調査では2016年度から2017年度に、植物性たんぱく質の売り上げは7%増加したという。米国人の39%、また同調査ではカナダ人の43%は植物ベースの食品を食事に積極的に取り入れるよう努めているということが分かった*4。

畜産問題のシンクタンクSentience Instituteが2017年10月に行った調査では、米国の成人の54%は、動物性食品の(肉、乳製品、卵)を減らし植物性食品を増やそうとしており、また米国の成人の47%が屠殺場の禁止を支持し、33%が畜産の禁止を支持しているという結果*5であった。


クリーンミートやフェイクミートがあたり前のようにスーパーの「肉」コーナーに並び、動物を殺して作られた肉はすみへ追いやられ、かれらの苦しみに終止符が打たれる日はそう遠くはないかもしれない。


*1 Preparing for Future Products of Biotechnology (2017)
http://dels.nas.edu/Report/Preparing-Future-Products-Biotechnology/24605
*2 Macintyre, Ben (2007-01-20). "Test-tube meat science's next leap". The Australian. Retrieved 2011-11-26.
*3独立行政法人農畜産業振興機構 調査部の2017年月号[消費者の求める需要に対して揺れる米国の畜産業界]
*4 PLANT-BASED PROTEINS ARE GAINING DOLLAR SHARE AMONG NORTH AMERICANS CONSUMER | 09-22-2017
http://www.nielsen.com/us/en/insights/news/2017/plant-based-proteins-are-gaining-dollar-share-among-north-americans.html
*5  Survey of US Attitudes Towards Animal Farming and Animal-Free Food October 2017 https://www.sentienceinstitute.org/animal-farming-attitudes-survey-2017
*6 Plant-based protein interest increases DEC. 1, 2017 - BY KEITH NUNES
*7 Tyson Foods further invests in Beyond Meat Latest investment expands beyond the company’s earlier purchase of a 5 percent stake
*8 培養肉は世界を救うか 都心が「畜産」王国に ポスト平成の未来学
参照サイト
Open Philanthropy Project Farm Animal Welfare Newsletter
How Can We Reduce Demand for Meat?
http://mailchi.mp/90be071a72f2/how-can-we-reduce-demand-for-meat?e=51458d28dc

The Science Behind Lab-Grown Meat(March 15, 2017)
http://elliot-swartz.squarespace.com/science-related/invitromeat

Memhttp://www.independent.co.uk/news/business/indyventure/memphis-meats-richard-branson-bill-gates-invest-clean-meat-no-animal-slaughter-protein-cargill-a7909751.htmlphis Meats: Richard Branson predicts the world will no longer need to kill animals in 30 years


 

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