アニマルウェルフェアアワード(AWA)2026発表!
アニマルウェルフェアアワード(AWA)は、畜産動物、水産動物へのアニマルウェルフェア対応が世界から遅れていく日本において、動物たちのことを考え、アニマルウェルフェアへの取り組みをしてくださった企業を、年度ごと※に選出して感謝の思いを伝えるアワードです。
日本の畜産動物のウェルフェア向上を目指すアニマルライツセンターの視点で、できるだけ大きなインパクトを与えたと考えられる取り組みを評価しました。
※2025年4月~2026年3月

老舗菓子メーカーである株式会社ブルボンは、ケージフリーの卵の調達拡大により、アニマルウェルフェア向上に取り組むこととし、その切り替え目標を「5%」に設定し公開しました。さらに調達の進捗も報告しています。国際的な水準を取り入れた目標であることとともに、数値的目標と期限を示したことにより、取り組みは加速し、また社会に良い影響を及ぼすことができます。
ブルボン社のとった情報公開の姿勢は、グローバル社会からの厳しい目にも対応でき、日本企業が見習うべきものとなりました。

農林水産省様
農林水産省は、2025年度補正予算において、食鳥処理場における屠畜時の事前意識喪失の実施を推進するため、新たな補助金枠”先進モデル的食鳥処理施設整備事業”をつくりアニマルウェルフェアに対応したスタニング設備の導入を必須と規定しました。日本の大きな課題である、意識喪失なしの屠畜をなくすための足がかりになり、アニマルウェルフェアはもちろんのこと、衛生、食品安全、労働改善につながる対策を支援することになります。
”アニマルウェルフェアに配慮した意識喪失が必要である”という姿勢を、国が明確にしたことによるインパクトは大きく、国内食鳥処理の転機となりえるでしょう。

株式会社丹沢農場
丹沢農場は、生協など意識の高い消費者から、独自のアニマルウェルフェアの取り組みで定評のある生産者です。肥育豚において、その実践を積み重ねてきました。今回、同社は母豚について、2030年までに妊娠豚の3〜5%をフリーストールへ移行すると公表しました。この決定が持つ意味は意義深く、信頼を築いてきた生産者が妊娠ストールフリーへと踏み出したことで、サプライチェーン全体に対し、進むべき方向が示されました。その影響は静かに、しかし確実に広がっています。日本の豚のアニマルウェルフェアを前進させる一歩です。

2025年度の取り組みは、それぞれの企業が模索し、できる限り大きな歩幅で前に出ようとしたものでした。ブルボンと丹沢農場は自らできる取り組みをありのまま表に出すことで、その誠実さと方向性を示しました。農林水産省は、良い取り組みをする農家を応援するという姿勢を明確にしました。まだ黎明期と言える日本のアニマルウェルフェアは、すべてのステークホルダーが一歩づつ前に進み出ることで、加速していきます。その体現が見られた1年でした。
一報、本来は、”自分たちは、いつまでに、こうありたい”というより野心的な目標を定めることが、アニマルウェルフェアの分野でも求められています。気候変動対策でもそのように求められ、多くの企業が目標値を定めていますが、同様のコミットメントの方法が求められます。そうすることで、国際的または金融分野からの評価も得られ、さらに消費者からの信頼もより得ることができるようになります。2026年度以降、国際的な市場のなかでも光る取り組みがみられることを、すべての食品関連企業に期待します。
最後に、アニマルウェルフェアを上げることを検討し、行動をしてくれたすべての企業に感謝します。
ありがとうございました。
なお、受賞組織にはあらためてお礼をお伝えいたします。

日本の屠畜場では、係留所で待機している豚や牛が水を飲ませてもらえないという課題がいまだに残っています。夏は北海道であっても 35 度を上回る日が連日続くような時代にあって、ただでさえ過密な中、数時間〜24 時間近く水を飲 […]