OIEの動物福祉規約「疾病管理を目的とする動物の殺処分」の仮訳を掲載します。
仮訳と言ったのは、本来この規約の翻訳公開はOIEに批准している日本が正式に行うべきものだからです。しかしこの動物福祉規約「疾病管理を目的とする動物の殺処分」が2005年につくられ、2016年に改定されても、日本では翻訳すらされていない状況です。
「農場における産業動物の適切な方法による殺処分の実施について」とする通知が環境省・農水省の連名で出され、国は、国内農場での動物虐待をなくそうと努力をはじめましたが、実際には産業獣医師でさえもどのように殺すことが適切なのかわかっていないケースが多々見られるという有様です。そこで一定のラインで福祉を担保できる方法として、このOIE動物福祉規約は役に立ちます。
なお、畜産技術協会はアニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の農場内における殺処分に関する指針を2018年に策定し公開していますが、畜種ごとの規定がなく、どの方法を取ればいいかの判断は困難です。鶏と牛が同じであるはずもないのです。
アニマルライツセンターは国に、OIEの動物福祉規約を正式に翻訳・公開してほしいと要望していますが現在のところされていない状況です。以下はアニマルライツセンターの仮訳です
本勧告は、動物を殺処分する決定が行われたという前提に基づくものであり、当該動物のウェルフェアをそれが死亡するまで確保する必要性に対処するものである。
疾病管理のための緊急事態対応計画は、国家的段階で施行されるものとし、管理組織、疾病管理方針及び作業手順の詳細が含まれるものとする。アニマルウェルフェア上の配慮は、当該疾病管理緊急事態対応計画の中で取り扱われるものとする。当該計画には、動物の人道的殺処分に利用可能な、適切な数の有能な人材の確保に関する計画も含まれるものとする。地方段階の計画は、国家的計画を基礎とし、地域の情報によって特徴付けられるものとする。
疾病管理緊急事態対応計画は、動物の移動管理の結果生じるおそれのあるアニマルウェルフェアの課題に対処するものとする。
作業活動は、専門家チームの人材を指名し、必要なアニマルウェルフェア及びバイオセキュリティ上のその者による基準厳守を確保する権限を持つ公的獣医師によって指揮されるものとする。当該人材を指名する場合には、当該関係者が必要な能力を持っていることが確保されるものとする。
当該公的獣医師は、影響を受けた一つ又はそれ以上の数の土地建物にわたるすべての活動を所掌し、効率の良い作業を促進するため、計画(コミュニケーションを含む)、作業及びロジスティックスに関し、コーディネーターの支援を受けるものとする。
当該公的獣医師は、OIEのアニマルウェルフェア及び動物衛生に係る勧告の厳守における一貫性を確保するため、影響を受けたすべての土地建物での作業に関し、人的支援者及び後方事務支援者に対する全般的ガイダンスを行うものとする。
当該公的獣医師に対し報告義務のあるチーム長に指揮された専門家チームが、影響を受けた各土地建物での作業のため展開されるものとする。当該チームは、すべての必要な作業を実施する能力を有する人材から構成されるものとする。状況によっては、一人の人材が、二つ以上の任務を満たす必要がある場合がある。各チームは、一人の獣医師が含まれる又は常時獣医学的助言の利用ができるものとする。
動物の殺処分に関連するアニマルウェルフェア上の課題を考慮し、基本的な人材、その責任及び必要な能力は、第7.6.3条に規定される。
b. 能力
2. 獣医師
b. 能力
3. 家畜飼養管理者
a. 責任
b. 能力
4. 動物の殺処分担当者
a. 責任
有効な失神法及び殺処分を通じて、動物の人道的殺処分を確保するものとする。
b. 能力
5. と体廃棄担当者
a. 責任
効率的な死体の廃棄が確保されるものとする(殺処分作業が妨げられないことを確保するため)。
b. 能力
当該担当者は、利用可能な設備を使用及び整備し、関係動物種に対し技法を適用する能力を備えているものとする。
6. 農家/所有者/管理者
a. 責任
b. 能力
影響された土地建物では、動物の人道的殺処分を含む多くの活動を行う必要がある。チーム長は、当該土地建物における動物の人道的殺処分に関し、以下の各号の注意事項を含む要領を作成するものとする。
当該要領は、殺処分に適用される手順の様々な段階(殺処分場所、殺処分方法等の選定)及び動物の移動を制限する措置を考慮することによって、当該殺処分のウェルフェアに反する影響を最小限に抑えるものとする。
殺処分要領を作成する場合には、すべての動物が人道的に敏速に殺処分されるのを確保するため、選択された方法が、一貫して信頼できることが不可欠である。
当該方法は、アニマルウェルフェアの観点から望ましい順番ではなく、機械、電気及びガスによる方法の順番で規定されている。
| 動物種 | 対象世代 | 方法 | 保定の必要性 | 不適切な適用に対する アニマルウェルフェア上の懸念 | 参照条文 |
| 牛 | すべての世代 | 銃弾 | 不要 | 非致死的創傷 | 第7.6.6条 |
| 新生仔を除くすべての時期 | 貫通式家畜銃、その後のピッシング又は放血 | 必要 | 失神法の無効 非致死的創傷、死亡前の意識の回復 | 第7.6.7条 | |
| 成畜のみ | 非貫通式家畜銃、その後の放血 | 必要 | 失神法の無効、殺死亡前の意識の回復 | 第7.6.8条 | |
| 動物種 | 対象世代 | 方法 | 保定の必要性 | 不適切な適用に対する アニマルウェルフェア上の懸念 | 参照条文 |
| 牛(続き) | 仔牛のみ | 電気利用、二段階通電法 | 必要 | 失神法無効後の心停止に関連した痛み | 第7.6.10条 |
| 仔牛のみ | 電気利用、単回通電法(方法1) | 必要 | 失神法の無効 | 第7.6.11条 | |
| すべての世代 | バルビツールその他の薬剤の注射 | 必要 | 非致死的な投与量、注射部位に関連する痛み | 第7.6.15条 | |
| 緬羊及び山羊 | すべての世代 | 銃弾 | 不要 | 非致死的創傷 | 第7.6.6条 |
| 新生仔を除くすべての世代 | 貫通式家畜銃、その後のピッシング又は放血 | 必要 | 失神法の無効、非致死的創傷、死亡前の意識の回復 | 第7.6.7条 | |
| 新生仔を除くすべての世代 | 非貫通式家畜銃、その後の放血 | 必要 | 失神法の無効、死亡前の意識の回復 | 第7.6.8条 | |
| 新生仔 | 非貫通式家畜銃 | 必要 | 非致死的創傷 | 第7.6.8条 | |
| すべての世代 | 電気利用、二段階通電法 | 必要 | 失神法無効後の心停止に関連した痛み | 第7.6.10条 | |
| すべての世代 | 電気利用、単回通電法(方法1) | 必要 | 失神法の無効 | 第7.6.11条 | |
| 新生仔のみ | CO2/空気混合物 | 必要 | 無意識の緩徐な導入、導入の嫌悪 | 第7.6.12条 | |
| 新生仔のみ | CO2を混合した窒素又は不活性ガス | 必要 | 無意識の緩徐な導入、導入の嫌悪 | 第7.6.13条 | |
| 新生仔のみ | 窒素又は不活性ガス | 必要 | 無意識の緩徐な導入 | 第7.6.14条 | |
| すべての世代 | バルビツールその他の薬剤の注射 | 必要 | 非致死的な投与量、注射部位に関連する痛み | 第7.6.15条 | |
| 豚 | すべての世代 | 銃弾 | 不要 | 非致死的創傷 | 第7.6.6条 |
| 新生仔を除くすべての世代 | 貫通式家畜銃、その後のピッシング又は放血 | 必要 | 失神法の無効、非致死的創傷、死亡前の意識の回復 | 第7.6.7条 | |
| 新生仔のみ | 非貫通式家畜銃 | 必要 | 非致死的創傷 | 第7.6.8条 | |
| すべての世代 | 電気利用、二段階通電法 | 必要 | 失神法無効後の心停止に関連した痛み;失神トングの設計は、新生仔の小さな頭部又は体幹には適当ではない。 | 第7.6.10条 | |
| すべての世代 | 電気利用、単回通電法(方法1) | 必要 | 失神法の無効 | 第7.6.11条 | |
| 新生仔のみ | CO2/空気混合物 | 必要 | 無意識の緩徐な導入、導入の嫌悪 | 第7.6.12条 | |
| 新生仔のみ | CO2を混合した窒素又は不活性ガス | 必要 | 無意識の緩徐な導入、導入の嫌悪 | 第7.6.13条 |
| 動物種 | 対象世代 | 方法 | 保定の必要性 | 不適切な適用に対する アニマルウェルフェア上の懸念 | 参照条文 |
| 豚(続き) | 新生仔のみ | 窒素又は不活性ガス | 必要 | 無意識の緩徐な導入 | 第7.6.14条 |
| すべての世代 | バルビツールその他の薬剤の注射 | 必要 | 非致死的な投与量、注射部位に関連する痛み | 第7.6.15条 | |
| 家きん | 成鶏のみ | 貫通式及び非貫通式家畜銃 | 必要 | 失神法の無効、非致死的創傷、死亡前の意識の回復 | 第7.6.8条 |
| 初生ヒナ及び卵のみ | 解離 | 不要 | 非致死的創傷、非即時性 | 第7.6.9条 | |
| 成鶏のみ | 電気利用、単回通電法(方法2) | 必要 | 失神法の無効 | 第7.6.11条 | |
| 成鶏のみ | 電気利用、単回通電法、その後の殺処分(方法3) | 必要 | 失神法の無効、死亡前の意識の回復 | 第7.6.11条 | |
| すべての世代 | CO2/空気混合物 方法1 方法2 | 必要 不要 | 無意識の緩徐な導入、導入の嫌悪 | 第7.6.12条 | |
| すべての世代 | CO2を混合した窒素又は不活性ガス | 必要 | 無意識の緩徐な導入、導入の嫌悪 | 第7.6.13条 | |
| すべての世代 | 窒素又は不活性ガス | 必要 | 無意識の緩徐な導入 | 第7.6.14条 | |
| すべての世代 | バルビツールその他の薬剤の注射 | 必要 | 非致死的な投与量、注射部位に関連する痛み | 第7.6.15条 | |
| すべての世代 | 頚椎脱臼 | 不要 | 第7.6.17条 第1項 | ||
| すべての世代 | 断頭 | 不要 | 第7.6.17条 第2項 | ||
| 成鶏のみ | 飼料又は水への麻酔薬の投入、その後の適切な殺処分法 | 不要 | 無意識導入の無効又は緩徐 | 第7.6.16条 | |
| 馬科 | すべての世代 | 銃弾 | 不要 | 非致死的創傷 | 第7.6.6条 |
| 新生仔を除くすべての世代 | 貫通式家畜銃、その後のピッシング又は放血 | 必要 | 失神法の無効、非致死的創傷、死亡前の意識の回復 | 第7.6.7条 | |
| すべての世代 | バルビツールその他の薬剤の注射 | 必要 | 非致死的な投与量、注射部位に関連する痛み | 第7.6.15条 |
2. 効果的な使用のための必要条件
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
当該方法は、牛、緬羊、山羊、豚及び馬科(空地にいる大動物を含む)に適している。
貫通式家畜銃は、圧縮空気又は空包で稼動する銃からボルトが発射されるものである。遊離した自動推進体はない。
当該家畜銃は、動物の大脳皮質及び中脳を貫通する位置で頭蓋骨を標的とするものとする。ボルトの頭蓋骨への衝撃が意識の喪失を生み出す。ボルトの貫通による脳の物理的損傷が、死亡をもたらす場合がある。ただし、動物の死亡を確実なものにするため、発射後には、可能な限りすみやかにピッシング又は放血が行われるものとする。家きん種に対する家畜銃の発射は、頭蓋骨及び脳の即時の破壊をもたらし、死亡へと繋がる。当該方法の使用に関する詳細な規定は、第7.5章を参照されたい。
2. 効果的な使用のための必要条件
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
当該方法は、その後にピッシング又は放血が行われる場合には、家きん、牛、緬羊、山羊、豚及び馬(新生仔を除く)に適している。
非貫通式家畜銃は、圧縮空気又は空包で稼動する銃からボルトが発射されるものである。遊離した自動推進体はない。
当該銃は、牛(成畜のみ)、緬羊、山羊及び豚に対し意識喪失を、家きん並びに新生の緬羊、山羊及び豚に対し死亡をもたらす衝撃的打撃を与えるため、頭蓋骨の前部に当てられるものとする。放血は、当該動物の死亡を確実なものにするため、当該打撃後、可能な限りすみやかに行われるものとする。
2. 効果的な使用のための必要条件
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
当該方法は、家きん並びに10キログラムまでの重量の新生の緬羊、山羊及び豚の殺処分に適している。
解離法は、回転する刃又は突起物が付いた機械装置を活用し、家きんの初生ヒナ及び孵化用卵を直ちに破砕し、死亡に至らせるものである。
2. 必要条件
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
当該方法は、家きんの初生ヒナ及び孵化用卵の殺処分に適している。
電流を用いた二段階通電法は、はさみ式トングによる頭部への最初の通電及びその直後の当該トングによる心臓を跨ぐ位置での胸部への通電から構成される。
十分な電流量の頭部への通電は、‘緊張性/間代性’の癲癇及び意識喪失を誘導する。当該動物がいったん意識喪失すれば、第二段階の通電が、心室細動(心停止)を誘導し、それが死亡へと繋がる。第二段階(胸部への低周波数電流の通電)は、受け入れがたい大きさの痛みを防止するため、意識を喪失した動物に対してのみ適用されるものとする。
2. 効果的な使用のための必要条件
| 動物種 | 最小電圧(ボルト) | 最小電流(アンペア) |
| 牛 | 220 | 1.5 |
| 緬羊 | 220 | 1.0 |
| 6週齢以上の豚 | 220 | 1.3 |
| 6週齢未満の豚 | 125 | 0.5 |
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
当該方法は、仔牛、緬羊及び山羊並びにとりわけ豚(1週齢以上)に適している。
方法1は、当該動物の失神と心臓の細動を同時に得るための、頭部及び背部への十分な電流量の単回通電によって形成される。十分な電流量が脳及び心臓に跨る場所に作用した場合には、当該動物は、意識を回復することがない。
a. 効果的な使用のための必要条件
有効な失神及び殺処分は、脳幹反射の消失によって実証されるものとする。
b. 利点
c. 欠点
結論
方法1は、仔牛、緬羊、山羊及び豚(1週齢以上)に適している。
2. 方法2
方法2は、逆さまにシャックルに掛けられた家きんを、通電した水槽失神器の中を牽引することによって、失神と殺処分を行うものである。‘通電中’の水とアースしたシャックルの間に電気的な接触があり、十分な電流が作用した場合には、家きんは、失神と同時に殺処分される。
a. 効果的な使用のための必要条件
濡れた鶏に対しては、さらに大きな電流量が必要である。
b. 有効な失神及び殺処分は、脳幹反射の消失によって実証されるものとする。
c. 利点
d. 欠点
e. 結論
方法2は、大羽数の家きんに適している。
3. 方法3
方法3は、家きん頭部の脳を跨ぐ部位への十分な電流量の単回通電によって形成され、意識の喪失をもたらす。当該方法では、続いて殺処分法が行われる(第7.6.17条参照)。
a, 効果的な使用のための必要条件
b. 利点
非侵襲性の技術であることから、(頚椎脱臼と組み合わされた場合には)バイオセキュリティ上のリスクが最小限に抑えられる。
c. 欠点
d. 結論
方法3は、少羽数の家きんに適している。
管理ガスによる殺処分は、ガスに満たされたコンテナ若しくは装置内に動物を置く(方法1)又は気密コンテナ内に鳥が入った運搬モジュール若しくは運搬ケースを置いて、ガス混合物を注入する(方法2)又は鶏舎にガスを注入する(方法3)のいずれかの方法によって、規定のガス混合物に動物を曝すことで行われる。方法3は、人力による生きた鳥の取り出しの必要性から生じるウェルフェア上の課題を排除することから、可能な場合にはいつでも採用されるものとする。方法2は、鳥の取り扱い及び運搬ケースへの詰め込みを必要とするが、窒息又は呼吸困難による死亡のリスクを軽減することから、方法1と比較して、鳥のウェルフェアに総合的に利益をもたらす。
二酸化炭素(CO2)の吸入は、呼吸性及び代謝性のアシドーシスを誘発し、したがって、脳脊髄液(CSF)及び神経単位のpHを低下させ、それにより意識の喪失をもたらし、長期間の曝露後には、死亡へと繋がる。二酸化炭素への曝露が、意識の即時の喪失をもたらすことはなく、したがって、高濃度のCO2を含むガス混合物の持つ嫌悪を催す性質及び誘発過程で生じる息苦しさは、アニマルウェルフェアにとって重要な注意事項である。
2. 方法1
動物は、ガスに満たされたコンテナ又は装置内に置かれる。
a. コンテナ又は装置内での効率的利用のための必要条件
b. 利点
c. 欠点
d. 結論
方法1は、家きん並びに新生の緬羊、山羊及び豚での使用に適している。
3. 方法2
本方法では、鳥が入っている運搬ケース又はモジュールが、ガスが導入される室内へと運び込まれる。以下に例示するとおり、コンテナガス処理ユニット(CGU)は、家きん運搬用ケース又は単一のモジュールを収容するため設計されたガス気密室から形成されるのが典型である。当該室には、多岐管システム及びガス制御器を経由してガスシリンダーに繋がる消音装置付きのガス管及び拡散器が装備される。コンテナがガスで満たされる時に置換ガスを逃がす穴が、上部にある。
CGUの運用手順には、(a)平坦で固い野外の地面へのコンテナの設置、(b)ガスシリンダーのコンテナへの接続、(c)鳥のコンテナ内への積み込み、(d)ドアの閉鎖及び固定、(e)コンテナ上部で二酸化炭素濃度が45容量パーセントに達するまでガスの注入、(f)鳥が意識を喪失し、死亡するまで時間を置く、(g)ドアの開放及びガスの空気中への拡散、(h)モジュールの取り出し、(i)各引き出し内の生存確認、(j)生きている鳥の人道的殺処分及び(k)死体の適切な廃棄が含まれる。
a. コンテナガス処理ユニット(CGU)の効果的な活用のための必要条件
b. 利点
c. 欠点
d. 結論
4. 方法3
ガスは、鶏舎に導入される。
a. 鶏舎での効率的利用のための必要条件
b. 利点
c. 欠点
鶏舎に導入される極度に低温の液体CO2及び固体CO2合成物(ドライアイス)が、鳥にウェルフェア上の懸念をもたらすおそれがある。
d. 結論
方法3は、閉鎖環境の小屋内の家きんでの使用に適している。本方法は、豚を殺処分するために開発できるかもしれない。ただし、CO2は、意識を喪失する前に、当該鳥に苦難の時間を与える可能性が高い。
CO2は、窒素又は不活性ガス(アルゴン等)と様々な割合で混合することができ、そのような混合物の吸入は、酸素濃度が2容量パーセント以下又は鶏の場合には5パーセント以下であるときに、高炭酸ガス低酸素症及び死亡をもたらす。CO2と窒素又は不活性ガスとの様々な混合物が、第7.6.12条に規定される方法1及び方法2を用いた鳥の殺処分のために導入することが可能である。CO2と窒素又は不活性ガスとの混合物による鶏舎全体のガス処理は、大容量のガスを混合することによる複雑な問題のため、試験が行われていない。ただし、そのような混合物は、意識の即時の喪失を誘導せず、したがって、高濃度のCO2を含む様々なガス混合物の嫌悪感及び導入段階中に生じる呼吸困難が、重要なアニマルウェルフェア上の懸念である。
豚及び家きんは、低濃度のCO2を非常に嫌なものだとは認識していないように見え、CO2が30容量パーセント以下で、O2が2容量パーセント以下の窒素又はアルゴンの混合物は、家きん並びに緬羊、山羊及び豚の新生仔の殺処分に使用することができる。
動物は、ガスに満たされたコンテナ又は装置内に置かれる。
a. 効果的な使用のための必要条件
b. 利点
低濃度のCO2がもたらす嫌悪感が少なく、窒素又は不活性ガスと組み合わせることによって、意識喪失の迅速な誘導を生み出す。
c. 欠点
d. 結論
当該方法は、家きん並びに緬羊、山羊及び豚の新生仔に適している。
2. 方法2
本方法では、鳥が入っている運搬ケース又はモジュールが、コンテナ内へと運び込まれ、ガスが当該コンテナ内へ導入される(第7.6.12条の図参照)。以下の例に示されるように、各コンテナガス処理ユニット(CGU)は、家きん運搬用ケース又は単一のモジュールを収容するため設計されたガス気密室から形成されるのが典型である。当該コンテナ又は室には、多岐管システム及びガス制御器を経由してガスシリンダーに順番に繋がる消音装置付きのガス管及び拡散器が装備される。コンテナがガスで満たされる時に置換ガスを逃がす穴が、上部にある。
CGUの運用に関係する手順には、(a)平坦で固い野外の地面へのコンテナの設置、(b)ガスシリンダーのコンテナへの接続、(c)鳥のモジュールのコンテナ内への積み込み、(d)ドアの閉鎖及び固定、(e)コンテナ上部で酸素濃度が2容量パーセント未満であると認められる時点までガスの注入、(f)鳥が意識を喪失し、死亡するまで時間を置く、(g)ドアの開放及びガスの空気中への拡散、(h)モジュールの取り出し、(i)各引き出し内の生存確認、(j)生きている鳥がいる場合には、人道的殺処分及び(k)死体の適切な廃棄が含まれる。
a. コンテナガス処理ユニット(CGU)の効果的な活用のための必要条件
b. 利点
v. 欠点
d. 結論
本方法には、窒素若しくはアルゴン等の不活性ガスが入れられたコンテナ又は装置内への動物の導入が含まれる。管理下の生産ガスが、低酸素症による意識喪失及び死亡をもたらす。
研究によると、低酸素症は豚及び家きんに嫌悪感を与えないことが示されており、それは、意識喪失前の呼吸困難のいかなる徴候も誘導しない。
a. 効果的使用のための必要条件
b. 利点
動物は、窒素又は不活性ガスを検知することができず、本方法による低酸素症の誘導は、動物に嫌悪感を与えない。
c. 欠点
d. 結論
当該方法は、家きん並びに緬羊、山羊及び豚の新生仔への使用に適している。
高用量の麻酔薬及び鎮静薬を用いた致死注射は、中枢神経系の機能低下、意識喪失及び死亡をもたらす。実際には、バルビツールと他の薬剤との組み合わせが、一般的に用いられている。
2. 効果的使用のための必要条件
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
本方法は、少数の牛、緬羊、山羊、豚、馬科及び家きんの殺処分に適している。
鶏舎内での家きんの殺処分には、家きん飼料又は水に混合可能な麻酔性物質を使用することができる。麻酔されただけの家きんは、頚椎脱臼等他の方法で殺処分する必要がある。
2. 効果的使用のための必要条件
3. 利点
4. 欠点
5. 結論
当該方法は、鶏舎内にいる大羽数の家きんの殺処分に適している。ただし、麻酔がかかったが死亡していない鳥の殺処分のため、予備的方法が使用できるようにしておくものとする。
a. 序論
意識を喪失した家きんは、人力又は機械のいずれかによる頚椎脱臼(頚部の牽引)によって殺処分することができる。本方法は、呼吸又は脳への血液供給の停止による大脳の無酸素状態からの死亡をもたらす。
殺処分される鳥の羽数が少なく、他の殺処分方法が使用できない場合には、3キログラム未満の意識ある鳥は、頚部の血管が切断され、死亡が瞬間にして起こる方法による頚椎脱臼を用いた殺処分をすることができる。
b. 効果的使用のための必要条件
c. 利点
d. 欠点
2. 断頭
s. 序論
断頭は、ギロチン又は刃物を用いた大脳の虚血による死亡をもたらす。
b. 効果的使用のための必要条件
必要な設備は、良好な機能状態に保たれるものとする。
c. 利点
当該技術は効果的であり、監視を必要としない。
d. 欠点
a. 序論
ピッシングは、即時に死亡することなく貫通式家畜銃で失神した動物を殺処分する方法である。ピッシングは、家畜銃で空いた穴の中にロッド又は棒を差し込むことによって、脳及び脊髄上部を物理的に破壊する。
b. 効果的使用のための必要条件
c. 利点
当該技術は、即時の死亡を引き起こすのに効果的である。
d. 欠点
2. 放血
a. 序論
放血は、血圧の急激な低下とそれによる大脳虚血及び死亡をもたらす頚部又は胸部の大血管の切断を通じて、動物を殺処分する方法である。
b. 効果的使用のための必要条件
c. 利点
当該技術は、有効な失神法方式を行った後、ピッシングができない場合に、死亡を引き起こすのに効果的である。
d. 欠点