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火の日に燃えたアマゾンの熱帯雨林で今畜産動物の餌が作られる

最終的に最も多くの利益を得る人が主犯なのではないだろうか。

ブラジルのアマゾン熱帯雨林の森林火災が2019年に大きく報道されたが、その1年後、その場所は牛の放牧地になり、そして今、大豆畑になったことが報告された*1。これからその農地が完全に劣化して使えなくなるまで飼料用大豆を作り続けるのだろう。

そう、主犯は飼料をつくる飼料=畜産ということだ。これまでもそうだったように・・・

NASAの火災を記録するシステムには、2019年8月10日から11日の間に197件の火災が登録された。当時燃えた300ヘクタールの面積が、今、穀物農園に変わったことが証明されたという。同じことが今も起きている。その穀物とは大豆だ。2021年は2006年以降もっとも広い面積のアマゾンが破壊された*2。2020年8月1日から2021年7月31日までの1年間でアマゾンは13,235平方km破壊されたという。この土地でもまた、今年から来年にかけて牛が放牧され、その後また、大豆が植えられるのであろう。

ブラジルで作られた大豆は世界中の工場畜産で飼育される肉用の鶏、卵用の鶏、肉用の豚に主に与えられている。日本の鶏や豚も同じだし、輸入の鶏肉も同じだ。

アマゾン熱帯雨林は取り返しのつかないティッピングポイントを迎えようとしている。すでに昨年アマゾンが炭素の吸収源から排出源に変わってしまったという研究が発表されている。少なくともこの森林破壊は2028年までは続く。というのも、ブラジル政府は2028年までに違法伐採をゼロにすると発表しているからだ。違法なのにずいぶんゆとりのある目標を掲げたものだ。

現在の政権に乗じてか、違法伐採は増加し、さらにアマゾンの劣化が進み自然発火も起きるようになっている。

多くの報道はそこに言及しないが、この原因は”鶏肉、卵、豚肉、牛肉、牛乳”である。主には鶏肉と卵だ。牛肉をやめたからといって、鶏肉や卵や豚肉を食べていたら全く同じだけ地球を追い詰めることになる。

人々は自分の欲望を前にすると、真実から目をそらす傾向にある。しかし、その結果は?

 

*1 https://reporterbrasil.org.br/2022/02/area-incendiada-no-dia-do-fogo-foi-transformada-em-plantacao-de-soja/
https://www.brasildefato.com.br/2022/02/11/area-incendiada-no-dia-do-fogo-foi-transformada-em-plantacao-de-soja
https://firms.modaps.eosdis.nasa.gov/map/#t:adv;m:advanced;d:2019-08-10..2019-08-11;l:viirs,modis_a,modis_t,country-outline;@-55.1,-7.6,13z
*2 https://news.mongabay.com/2021/11/amazon-deforestation-unexpectedly-surges-22-to-highest-level-since-2006/

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