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OIE(世界動物保健機関)は、2019年9月に「アニマルウェルフェアと採卵鶏生産システム」の3次案を作成し提示した。

この「アニマルウェルフェアと採卵鶏生産システム」策定については、2017年からの議論が続いており、2017年案2018年案の時もアニマルライツセンターは他団体と共同で意見を提出した。(今回の2019年度案への意見はこのページの最後に掲載)。

昨年の2次案に対しては、日本からアニマルウェルフェアのレベルを大幅に下げるべきだとする恥ずかしい意見が出された。これは日本だけでなくアメリカなどからも同様の意見が出されたが、日本の強硬かつ後ろ向きな姿勢は世界に強く印象付けられたようだ。

それらを受け、3次案が作られたが、内容はやはりアメリカや日本などを納得させるためかレベルが下げられたものになった。

例えば、止り木や巣箱の設置が2次案では「設置するものとする」と必須になっていたものが、今回は「設置が望ましい」と推奨にとどまった。

また例えば、2次案まではなかった一文「採卵鶏の良好なウェルフェアの成果は、さまざまな舎飼システムによって達成されうる」というものが突如追記された。まさに日本の意見が取り入れられてしまったような形であり、非常に残念な結果になった。

12月18日にOIE連絡協議会(国内でのOIEに関する委員会)が開かれたが、動物保護団体8団体連名で、これらに対し科学的根拠を含めた要望書を事前に提出した。要望全文は最下部に記載した。そしてOIE連絡協議会では各立場を代表する委員たちが意見を交わした。(以下発言はメモを元に書き起こしており、発言そのままではなく要約になっています、ご了承ください。)

畜産技術協会、アニマルウェルフェアレベルをさらに下げるように要望

まず、最初に議論の口火を切り、また驚きの意見を述べたのは、農林水産省から多額の補助金を得てアニマルウェルフェアに関する調査やドキュメントを作成している一般社団法人畜産技術協会国際交流部長の磯部 尚氏だ。

私としては、止り木や巣箱へのアクセスが”desirable”(から)もう1段トーンを下げて”maybe given”くらいに下げたほうがよい

と述べた。理由として、止り木や巣箱が洗浄消毒できず、細菌感染リスクが上がるというものであった。磯部委員はアニマルウェルフェアレベルを下げるべきであるとこれを2度にも渡り繰り返した。動物の習性に配慮すると感染症リスクが上がると主張したいようだが、まったく非科学的な意見であり、世界の流れに真っ向から対立する意見であった。止り木や巣箱があろうとなかろうと、管理が適切になされなければ病気のリスクは上がる。それはバタリーケージでもエンリッチドケージ(止り木や巣箱がある)同じだ。バタリーケージがどれほど汚れているのか、間近で見ていればわかるはずだ。サルモネラ菌の発生はケージのほうが平飼いよりも多いことが複数の研究を比較すると明確だと養鶏情報誌も認める*1ところである。そしてワクモの発生もどんどん上がっていっている中で、まったく現実を反映しない意見である。畜産技術協会が税金でアニマルウェルフェアの指針を作りそれを農林水産省が周知しようとすることは、この意見を聞くと不合理なことに思える。全く客観性も科学的根拠もない状態で「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」が作られているのだと納得する。どうりで・・・というところだが、不安に思うのは農林水産省とこの畜産技術協会はほとんど一体であることだ。磯部氏が述べた内容が日本政府の意見になりかねない。

幸い、他の委員はこの磯部氏に賛同する意見は基本的にはなかった。

多くの委員はアニマルウェルフェアの重要性を認識

麻布獣医大学の田中智夫名誉教授は

今の世界的な流れや欧州では2次案の意見のほうが大数を占める中で、今回日本からの意見をほぼ受け入れられたということ自体大きい、最大公約数としてここまで妥協とされたのが精一杯じゃないか・・・今回私はこの原案でいいんじゃないかと思います。

と述べ、行動の自由の重要性と3次案で行くべきである旨を述べた。

特定非営利活動法人日本消費者連盟共同代表の天笠啓祐氏は、

いまの「さまざまな舎飼システム」というと、すごく曖昧な形になってしまうんじゃないかと思います。たとえばそこに「自然な行動が可能になるような」などの言葉がないといけないのでは。また砂浴びについても他の行動と同様に高く動機付けられた生物学的な行動であり、一定程度の記載が必要なんじゃないかなと考えております。

アニマルウェルフェアが食の安全で重要になってきている、そういう時代になってきたんだとすごく感じる、食の安全といった時に感染症と言うだけではなくてやはり健康な動物、それがやはり食の安全をもたらすんだという認識が重要だと思います。アニマルウェルフェアをある程度やはり実効性のあるものとしてぜひとも取り組んでいただきたいと思います。

と消費者の立場からのべている。

日本獣医大学の松木洋一名誉教授は、放牧飼育こそ明記すべきだということに加え、今回のドラフト案に対しては、世界の流れとしてはバタリーケージを廃止していこうという流れの中で、「さまざまな舎飼システム」というとなんでもいいみたいなもので、世界的な流れとしては家畜の自然な行動に合わせて進もうとしているときに、OIEがこのようなことを入れるべきではない旨を強く述べた。また、

良好な管理があれば止り木や巣箱というのはむしろアクセスできるほうが、つまり存在したほうがいい。存在そのものをなくすということではなく、アクセスするんだからそういうのがなければいけないという、適切な管理をするという前提は当たり前として、むしろこういうものを設置するという方向にしたほうがいいと思います。

と述べた。

業界も原案に賛成・・・でも驚きの認識再び!

最大の注目は、業界を代表して臨時委員として出席した株式会社アキタフーズ代表取締役社長 兼 日本養鶏協会副会長の秋田正吾氏の発言。前回も私達は傍聴して秋田氏(当時副社長)のこの発言「育種改良により止まり木に止まらない鶏になっている」を聞き、驚いて椅子からずり落ちそうになったのだが、果たして今回もなかなか・・・

冒頭は予想通りに生食文化だからケージでないとだめだということ、高温多湿の日本はケージでないとだめだという内容であった。
生食ができるのは日本だけは洗卵するからであり、飼育システムとは無関係である。また高温多湿のために、バタリーケージの鶏は多数死亡する。昨年はとくに開放鶏舎のバタリーケージで大量の動物が死亡した。これも飼育システムに関連するというよりは、換気と飼育密度によるものである。なお、「私どもも平成のはじめくらいまで平飼いで種鶏を飼っていましたが、どうしても生存率が平飼いのほうが悪いですし、死ぬ鶏も多い」とも述べており、アキタフーズでは種鶏(採卵鶏になる卵を生むための親鳥)でもケージ飼育しているようだ。結局平飼いで多く死亡するのは適切な床(敷料)や止り木や巣箱の管理がなかったことにあり、自身の技術のなさをこの議論に混ぜる必然性はない。

そしてなにより今回もひっくりかえったのは、

止り木なんですけど、おそらく夜間止り木をつければ止まる鶏のほうが多いだろうと思いますが、ケージの場合、ケージを掴むことで止り木の役割を果たしているんだろうと思います。

と述べたことだ!

これに対してはさすがに黙っていられなかったようで、動物行動学者の田中教授が

長年鶏の行動を研究してきた立場として、ケージの床を掴んでいるのが止り木の代わりをしているのではないかという話は全く違います。やはり狭いケージでも入れてあれば夜は止まりますが、しかしなかなか止まりにくいというのは高さが足りないから、頭つかえるからです。高さがあって止り木が入れてあればほぼ全部止まります。やはりそういう欲求を持っています。

と強く反論した。この1年で一番ほっとした瞬間だった。

幸い秋田氏は磯部委員に賛同しつつも、前回から考えたら随分良い状態になったため(原案に)賛成だと述べた。
生産者をさらに後ろに引っ張るのが畜産技術協会の立場だったのか!と改めて驚く。

政府のコメントに注目を。

農林水産省は、「さまざまな舎飼システム」への意見に対し、どんな飼い方でもよいというのではなく、こういう飼い方をした場合でも動物を見てみてどの動物がアニマルウェルフェア上の指標(メルクマール)を満たしているかどうか判断して、だめな場合は改善をするという考え方で規約が作られていると説明した。しかし、その内容はこの「採卵鶏の良好なウェルフェアの成果は、さまざまな舎飼システムによって達成されうる」がなければ十分に読み取れており、これが入ったことによりその意図が薄れてしまっているのは間違いがない。

日本のコメントは来年1月中にはおそらく国民も見られるよう公開されるものと思われる。せめてこれ以上下げろという意見ではないことを願う。

私達動物保護団体からの要望全文

農林水産省 消費・安全局 動物衛生課長 熊谷 法夫様
農林水産省 消費・安全局 動物衛生課 国際衛生対策室長 沖田 賢治様
農林水産省 消費・安全局 食品安全政策課 国際基準室 国際基準専門官  春名 美香様

農林水産省 生産局 畜産振興課長 犬飼 史郎様
農林水産省 生産局 畜産振興課 畜産技術室長 犬塚 明伸様

私達は国内で動物福祉について市民啓発、企業や生産者への提言をする動物保護団体です。

国際獣疫事務局(以下OIE)で議論されている「アニマルウェルフェアと採卵鶏生産システム」案に対し、前回日本はアニマルウェルフェアを下げる意見を提出したことを大変遺憾に思います。

アニマルウェルフェアは私達の安心安全にも、社会の持続可能性にも関わるものであり、急速にその重要性は増しています。その中にあって、日本政府のとった対応は養鶏業者のみに配慮したものでしかなく、国民に配慮したものでは一切ありませんでした。委員会ではアニマルウェルフェアをより引き上げるべきだという意見が消費者を代表して出席していた委員から出ておりましたが、それらの意見はまるでなかったことのように扱われております。消費者を裏切るこうした対応は是正されるべきです。

日本政府の対応により、日本国内のアニマルウェルフェアのレベルが世界レベルに到達できないことを明言することとなり、国内養鶏の立場は国際的に厳しい立場に置かれる可能性があります。私達NGOも他国のNGO団体から日本の取組み意識の低さを指摘されることすらあります。

これらネガティブな立場を払拭するためにも、今回出された案のレベルを下げる意見を出さないだけでなく、アニマルウェルフェアを引き上げる努力をすることを要望いたします。

 

「アニマルウェルフェアと採卵鶏生産システム」案に関し、我が国から提出するコメントを、下記の通り提案いたします。アニマルウェルフェアの適正な基準づくりにむけ、お取り組み下さいますよう、お願い致します。

赤字の内容を追記、または変更すること。

水色にハイライトした部分の内容を削除すること。

青字は解説と根拠を示しています。

科学的根拠を添付しておりますが、不足する場合はお知らせください。

※日本語訳はアニマルライツセンターが行ったものであり、農林水産省が行ったものと言葉の選択に齟齬がある可能性があります。ご了承ください。

要望1:砂浴びは他の行動と同様に「動機づけされた」重要な行動であることを反映すること

第7.Z.3条
2.行動
a) 砂浴び 

砂浴びは、身体を維持する効果をもたらす、複雑な動機付けられた行動である。砂浴びの間、採卵若雌鶏および採卵鶏は、羽の間から、敷料 等のほぐれた生息環境材料を排除する。この行動は、余分な脂質を取り除き[van Liere and Bokma, 1987]、羽の状態の維持に役立つ。これは体温調節や、皮膚の損傷を防ぐのにも役立っている。当該群れの砂浴び行動の減少は、生息環境材料又は地面が濡れている、若しくは砕けにくくなっている等、生息環境材料又は飼育場所の質の問題を示している場合がある[Olson and Keeling, 2005; Van Liere and Bokma, 1987]。 完全な一連の砂浴びの表現は、肯定的な影響と関係していることがある [Widowski and Duncan, 2000]。

解説:

砂浴びは、巣作り、止まり、ついばみと同じように、強い生物学的な要求によって突き動かされ、内外両方の要因によって引き起こされるものである。砂浴びを他と同じように「動機付けられた行動」と明記しないことは、雌鶏の福祉にとって、砂浴びがそこまで重要ではないと示すように捉えられかねない。砂浴びは、羽の状態を保ち、外部寄生虫を取り除く。雌鶏が砂浴びを楽しむことから、この行動は、雌鶏の生活の質を向上する方法の一つでもある。雌鶏の行動学的要求を中心に設計される舎飼システムでは、砂浴びが提供されるべきである。従って、巣作り、止まり、ついばみと同じように、砂浴びは動機付けされた行動であると示すことが重要である。

参照:

Duncan, I. J.H., Widowski, T.M., Malleau, A.E., Lindberg, A.C., Petherick, J.C. (1998) External factors and causation of dustbathing in domestic hens. Behavioural Processes 43: 219-228.
Olsson, I.A.S. and Keeling, L.J. (2005) Why in earth? Dust bathing behaviour in jungle and domestic fowl reviewed from a Tinbergian and animal welfare perspective.Applied Animal Behaviour Science 93: 259-282.
Vestergaard K. 1980. The regulation of dustbathing and other behaviour patterns in the layinghen: a Lorenzian approach. In: Moss R (ed.), The Laying Hen and its Environment (The Hague, Netherlands: Martinus Nijhoff, pp. 101-20). 
Vestergaard K.1982. Dustbathing in the domestic fowl: diurnal rhythm and dust deprivation. Applied Animal Ethology 8:487-95.
Vestergaard KS,Damm BI, Abbott UK, and Bildsoe M. 1999. Regulation of dustbathing in feathered and featherless domestic chicks: the Lorenzian model revisited. Animal Behaviour 58(5):1017-25.
Vestergaard KS, Skadhauge E, and Lawson LG. 1997. The stress of not being able to perform dustbathing in laying hens. Physiology and Behavior 62(2):413-9.

要望2:どのようなシステムでもよいという意味に捉えうる「Good welfare outcomes for layer pullets and pullet laying hens can be achieved in a range of housing systems.」を削除すること

第 7.Z.5条
Good welfare outcomes for layer pullets and pullet laying hens can be achieved in a range of housing systems.

(日本語訳)
採卵若雌鶏及び採卵鶏の良好な福祉の結果は、さまざまな鶏舎システムで達成できる。採卵若雌鶏及び採卵鶏の動機付けられた自然な行動を発現できず、刺激のない鶏舎システムにおいては、適切な管理を行おうとしても、良好な福祉結果を達成することはできない。

説明:

追加された当該一文は、どのような鶏舎システムでも良い結果が得られるという誤解を招きかねず、また他の項目と矛盾し、削除するべきである。バタリーケージなどのシステムには、様々な欠点があり、良好な福祉の結果を得ることができない。ケージは、雌鶏の運動を制限し、それが骨格の健康に悪影響を与え、巣作り、砂浴び、採餌、および止まり木などの自然で動機づけされた行動を妨げる。
さらに、陸生動物衛生規約の7.1章では、
「4) 物理環境は、快適な休息、正常な姿勢変化を含む安全で快適な移動、及び動物が遂行するよう動機付けられている自然な行動を遂行する機会を与えることができるものとする。」
及び、
「良好なアニマルウェルフェアには、疾病の予防及び適切な獣医ケア、収容施設、管理、栄養、刺激がありかつ安全な環境、人道的取り扱い並びに人道的なと畜/殺処分が必要である。」
とされており、動機付けられている自然な行動を遂行する機会のない鶏舎システムや、刺激のない環境は避けられるべきであり、この章と整合性を取るためには当該一文は削除されるべきである。また、バタリーケージなどの一部の鶏舎システムでは、適切な管理を行おうとしても、特定の肯定的な福祉結果を達成できないことを示す必要がある。

参照:

Cooper, J. and M.J. Albentosa (2003). Behavioural Priorities of Laying Hens. Avian and Poultry Biology Reviews. 14. 127-149. 10.3184/147020603783637508.
Cronin, G.M., Barnett, J.L. and Hemsworth, P.H. (2012). The importance of pre-laying behaviour and nest boxes for laying hen welfare: a review. Animal Production Science 52: 398-405.
D Jong, I.C., Wolthuis-Fillerup, M. , Van Reenen, C.G. (2007) Strength of preference for dustbathing and foraging substrates in laying hens. Appl. Anim. Behav. Sci. 104, 24-36.
Hartcher, K.M., Jones, B. (2017). The welfare of layer hens in cage and cage-free housing systems. World’s Poultry Science Journal 73:782-767.

要望3:砂浴びエリアの設置を必須とすること

第7.Z.10条 
砂浴びの区域
砂浴びを促すために砕けやすく乾燥した生息環境材料へのアクセスは望ましいを提供するものとする。砂浴びの区域を設ける場合は、適切な砕けやすい材料が提供され、砂浴びを促すように 設計及び配置され、シンクロした行動を可能とし、過度な競争を防ぎ、害又は損傷を生じないものとする。砂浴びの区域は、検査及び維持清掃が容易なものであるものとする[Weeks and Nicol, 2006] [Lentfer et al., 2011]。 

解説:

雌鶏にとって敷料のある生息環境の必要性は高く、生活時間の大部分を地面をつついたり引っかいたりして過ごす。餌の探索は怪我を引き起こすペッキングの防止に効果がある。雌鶏の行動学的な必要性は良質な敷料なしには満たされない。

参照:

Widowski TM and Duncan IJH. 2000. Working for a dustbath: are hens increasing pleasure rather than reducing suffering? Applied Animal Behaviour Science 68(1):39-53.
Dana L. M. CampbellMaja MakagonMaja MakagonJanice C SwansonJanice C SwansonJanice M SiegfordJanice M Siegford. 2015. Litter use by laying hens in a commercial aviary: Dust bathing and piling September 2015Poultry Science 95(1)

要望4:ついばみの区域(鶏の探索欲求を満たす区域)を必須とすること

第7.Z.11条
ついばみの区域
ついばみ行動を促す生息環境材料へのアクセスは望ましいを提供するものとする。ついばみの区域設ける場合は、適切な材料が提供され、ついばみを促すように設計及び配置され、シンクロした行動を可能と促し、過度な競争を防ぎ、害又は損傷を生じないように設計及び配置されるものとする。ついばみの区域は、検査及び維持清掃が容易なものであるものとする。 
結果に基づく測定指標:ついばみ行動、疾病、感染及び外寄生の発生、有害な羽つつき及び共食い、損傷率及び深刻度、空間分布 

解説:

雌鶏にとって敷料のある生息環境の必要性は非常に高く、生活時間の大部分を地面をつついたり引っかいたりして過ごす。餌の探索は損傷を引き起こすつつきの防止に効果がある。雌鶏の行動学的な必要性は良質な敷料なしには満たされない。

参照:

Gunnarsson S, Matthews L.R, Foster T.M, and Temple W. 2000. The demand for straw and feathers as litter substrates by laying hens. Applied Animal Behaviour Science 65:321-330.
Aerni, V. El-Lethey, H. & Wechsler, B. (2000). Effect of foraging material and food form on feather pecking in laying hens. British Poultry Science 41(1). 
Huber-Eicher, B and Wechsler B (1998). The effect of quality and availability of foraging materials on feather pecking in laying hens. Animal Behaviour 55(4): 861. 
De Jong, I and Wothuis-Fillerup, M. (2007). Strength of preference for dustbathing and foraging substrates in laying hens. Applied Animal Behaviour Science 104(1): 24. 
Dawkins MS. 1989. Time budgets in Red Junglefowl as a baseline for the assessment of welfare in domestic fowl. Applied Animal Behaviour Science 24:77-80.

要望5:巣作りの区域の設置を必須とすること

第7.Z.12条 
巣作りの区域
巣作りの区域へのアクセスは望ましいを提供するものとする。巣作りの区域を設ける場合は、適切な材料で造られ、巣作りを促すように設計及び配置され、過度な競争を防ぎ、害又は損傷を生じないものとする。巣作りの区域は、検査、 清掃及び維持消毒が容易なものであるものとする。 
結果に基づく測定指標: 疾病、感染及び外寄生の発生、有害な羽つつき及び共食い、損傷率及び深刻度、巣作り、生産成績、空間分布 

解説:

巣作りは行動学的に雌鶏にとって必要な行為であり、これは科学文献で極めて十分に立証されている。産卵のための適切な場所がないと、雌鶏はストレスを感じる。産卵前に雌鶏は安全で快適な巣を強く求める行動をする。ときに飢えの中の餌よりも巣を優先して選択する事もわかっている。離れた場所に巣箱または巣作り用の区域を設けることを強く推奨すべきである。

参照:

Follensbee ME, Duncan IJH, and Widowski TM. 1992. Quantifying nesting motivation of domestic hens. Journal of Animal Science 70(Suppl.1):164.
Cooper JJ and Appleby MC. 2003. The value of environmental resources to domestic hens: a comparison of the work-rate for food and for nests as a function of time. Animal Welfare 12(1):39-52.
Duncan IJH. 1970. Frustration in the fowl. In: Freeman BM and Gordon RF (eds.), Aspects of Poultry Behaviour (Edinburgh, Scotland: British Poultry Science Ltd, pp. 15-31).
Baxter M. 1994. The welfare problems of laying hens in battery cages. The Veterinary Record 134(24):614-9.
Wood-Gush DGM. 1972. Strain differences in response to sub-optimal stimuli in the fowl. Animal Behaviour 20(1):72-6.
Yue S and Duncan IJ. 2003. Frustrated nesting behaviour: relation to extra-cuticular shell calcium and bone strength in White Leghorn hens. British Poultry Science 44(2):175-81.
Wood-Gush DG and Gilbert AB. 1973. Some hormones involved in the nesting behaviour of hens. Animal Behaviour 21(1):98-103.
Duncan IJ. 1998. Behavior and behavioral needs. Poultry Science 77(12):1766-72.
Freire R, Appleby MC and Hughes BO. 1996. Effects of nest quality and other cues for exploration on pre-laying behaviour. Applied Animal Behaviour Science 48:37-46.
Meijsser FM and Hughes BO. 1989. Comparative analysis of pre-laying behaviour in battery cages and in three alternative systems. British Poultry Science 30:747-760.

要望6:止まり木の設置を必須とすること

第 7.Z.13 条
止まり木
止まり木へのアクセスは望ましいを提供するものとする。止まり木を設ける場合は、適切な材料で造られ、全ての採卵若雌鶏及び採卵鶏による止まりを促すように設計及び高い所に配置され、竜骨の変形、又は肢の問題、又は他の損傷を防ぎ、鳥が止まっている間は鳥の安定を保障維持するものとする。 設計指定された止まり木が無い場合、若雌鶏や雌鶏によって昇っていると認識され、損害や損傷を生じない台、格子及びすのこ等の他の構造は適切な代替物となるかもしれない。止まり木又はその代替物は若い頃から利用可能で、清掃及び維持消毒が容易なものであり、糞便汚損が最低限になるように位置付けるものとする[Hester, 2014; EFSA, 2015]。 
止まり木を高くすることは、有害な羽つつき、共食い、竜骨の変形及び骨折を最小限に 抑えるために注意深く考慮するものとする。 
結果に基づく測定指標: 肢の問題、有害な羽つつき及び共食い、損傷率及び深刻度、止 まり、羽の状態、休息と睡眠、空間分布 

解説:

科学的根拠に基づいて、高い位置につける止まり木の設置を強く推奨すべきである。雌鶏にとっての止まり木の必要性は十分に立証されている。止まり木は夜間の就塒行動において快適な休息場所となるため重要である。下肢骨の強度や厚みの維持においても重要であり、雌鶏の健康に寄与する。また羽つつきや攻撃から逃げるための手段にもなる。雌鶏の行動学的な必要性は止まり木なしには満たされない。

参考:

Blokhuis HJ. 1984. Rest in poultry. Applied Animal Behaviour Science 12:289-303.
Schrader L and Müller B. 2009. Night-time roosting in the domestic fowl: The height matters. Applied Animal Behaviour Science 121:179–183.
Appleby MC and Duncan IJH. 1989. Development of perching in hens. Biology of Behaviour 14:157-168.
Olsson IAS and Keeling LJ. 2000. Night-time roosting in laying hens and the effect of thwarting access to perches. Applied Animal Behaviour Science 68:243-256.
Struelens E and Tuyttens FAM. 2009. Effects of perch design on behaviour and health of laying hens. Animal Welfare 18:533-538.
Wilson S, Hughes BO, Appleby MC, and Smith SF. 1993. Effects of perches on trabecular bone volume in laying hens. Research in Veterinary Science 54(2):207
Baxter M. 1994. The welfare problems of laying hens in battery cages. The Veterinary Record 134(24):614-619.
Wechsler B and Huber-Eicher B. 1998. The effect of foraging material and perch height on feather pecking and feather damage in laying hens. Applied Animal Behaviour Science 58:131–141.

以上の修正点を日本から提出するコメントに反映していただけますよう、お願い致します。

2019年12月18日

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神奈川県鎌倉市西鎌倉郵便局留
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*1 https://www.poultryworld.net/Breeders/General/2010/5/Salmonella-thrives-in-cage-housing-WP007481W/

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