LOADING

Type to search

家畜の輸送に関する指針(案)への意見

輸送は動物飼育の中で非常にストレスを動物に与える行為であり、その過程で多くの動物が命を落とし、また輸送後に命を落とす。日本では輸送が動物愛護法にも入っていないほど軽視されている。輸送時における給餌吸水が多くの場所でOIE規約にはあるにも関わらず抜けているなど、OIE規約から少しづつレベルが落とされている。最低限、OIE規約に書かれていることは全て規定するように意見してください。

パブリックコメント全体についてはこちらへ

以下、参考にしてください。

アニマルライツセンターから提出する意見

(7)家畜の輸送に関する指針(案)

1 家畜の輸送に関する基本事項

1, 家畜の輸送に携わる者の責務 

冒頭にOIE規約に沿って、「動物を輸送する意志が決定されたら、輸送中の動物の福祉は最重要の考慮すべき事柄であり、関連する人々全員の連帯責任となる」を加えること。

 

OIE規約に沿って、「動物取扱者は、家畜の取扱いと移動に関して適切な訓練を受け、各々の責任に見合った経験と能力があり、また動物の行動パターンを知っており、実行すべき職務に必要な根本的な原則を理解していること」を加えること。

 

OIE規約に沿って、動物取扱者は思いやりのある動物の取扱いと世話をする責任があるを加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約第7.3.4条 能力について2) を加えること。

 

2, 家畜への配慮 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「もし輸送の時間が、普段のその動物への給餌・給水間隔よりも長くなる場合には、輸送前に餌と水を与えること。

輸送中、動物に新規の餌、もしくは給餌方法や給水方法が提供される予定の場合には、適切な適応期間を与えること。」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「休憩の頻度と休憩時に動物を積み下ろすかどうかは、輸送方法、輸送される動物の年齢と種、および気象条件に応じて決定すること」をを加えること。

 

2 輸送の準備 

OIE規約に沿って、「運転手に関連する規則(例えば、最大の連続運転時間など)も可能であればアニマルウェルフェアの考慮に入れるべきである」を加えること。

 

「輸送計画」の項目に、OIE規約に沿って、「横断する地形、道路の路面と質」を加えること。

 

2, 輸送する家畜の状態確認、事前準備 

「輸送が過度な負担となると考えられる家畜」の種類に、OIE規約に沿って、「苦痛を伴わずには動くことができない動物、予想される気象状況のために、福祉状態の悪い体の状態になりそうな動物」を加えること。

 

「妊娠後期の家畜」を、OIE規約に沿って、「授乳中の、あるいは妊娠している動物」を変えること。

 

「輸送が負担になる可能性がある」動物の種類に、OIE規約に沿って、「体が大きい、あるいは肥満した個体、興奮しやすい、あるいは攻撃的な動物、人間と接したことがほとんどない動物、乗り物酔いしやすい動物、高泌乳の牛、母牛と子牛、輸送の前に、ストレス要因にさらされたり、病原の媒介物と接触があったりする履歴をもつ動物」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、以下を加えること。

「輸送には不適合な動物には以下のものが考えられるが、これらに限定されることはない。

  1. i) 病気、怪我、衰弱、身体の障害、疲労のある動物
  2. ii) 助けを借りずに立ち上がることができず、また四肢で体重を支えられない動物

iii) 両目とも見えなくなっている動物

  1. iv) 苦痛を伴わずには動くことができない動物
  2. v) へその緒が治癒していない新生児
  3. vi) 積み下ろしのときに妊娠期間の最後の10%の段階に入る可能性のある子どもを宿した動物

vii) 輸送により、48時間以内に生んだ子どもと離れてしまう母獣

viii) 予想される気象状況のために、福祉状態の悪い体の状態になりそうな動物」

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「疲労を感じ始める見込み、特別な世話の必要性、怪我や病気のかかりやすさなども踏まえて輸送を計画する」を加えること。

 

3 輸送する家畜の管理方法 

1, 観察・記録

「記録する項目」に、OIE規約に沿って、死亡率、行った対応措置、気象状態、投薬した薬、機械の故障を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「停泊中は、動物が正しく収容された状態が続いており、適度な餌と水があり、また物理的な環境が満足のいくものであるかを確認すること」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「暑い天候および温暖な天候では、輸送中の停泊時間は最小にし、輸送車の駐車は日陰の下、適切な換気がなされた状態で行われること」を加えること。

 

「観察は、家畜に健康悪化の兆候や損傷等の発生が見られないかを確認するとと もに、換気が適切に行われているか、給餌・給水の必要性がないか等を確認する」に、OIE規約に沿って、「家禽類についても、枠箱内の全体的な状態を点検するように努めること。もし動物が枠箱や多層構造の輸送車に入れられており、点検のための自由なアクセスが出来ない場合には(例えば各層の天井が低すぎる、詰め込みすぎているなど)、動物を適切に点検することができず、深刻な怪我や病気に気付かないままになる可能性がある。このような環境では、短期間の輸送のみを許可すること」を加えること。

 

「健康状態の悪化や損傷等の発生の有無、換気の状態、温度・湿度、給餌・給水 の回数や量、休憩の回数、輸送距離や時間等について記録する」に、OIE規約に沿って、死亡率、行った対応措置、気象状態、投薬した薬、機械の故障の記録を加えること。

 

2, 家畜の取扱い 

OIE規約に沿って、「逃避ゾーンや社交的なやりとり、その他の振る舞いは動物の種により大きく異なり、ときには同種内でも異なる。ある動物種には有効であった設備と取扱い方法は、しばしば他の種では効果がなかったり、危険であったりする」を加えること。

 

「鶏を捕鳥する場合は」を、「鶏の捕鳥の準備及び、捕鳥する場合は」に変えること。捕鳥準備のためのレール敷や枠箱の設置時などに手荒な取り扱いが観察されるため。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「積み込みや積み下ろしは的確な管理・監督のもと実施されること」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「動物をつかまえたり持ち上げたりするときは、痛み、または苦しみと身体的ダメージ(例えば、あざ、骨折、脱臼など)を避けるようなやり方を用いること。四足の哺乳類の場合、人の手で持ち上げるのは、若い動物か体の小さい種のみにするものとし、またその種に適した方法を用いること。羊毛、体毛、羽毛、足部、首、耳、尻尾、頭、ツノ、肢の1箇所だけで動物をつかまえたり持ち上げたりするのは、痛みや苦しみの原因となり、そうしなければ動物の福祉や人間の安全が損なわれるような緊急時を除き、許されないものとする。
また、意識のある動物を投げたり、引きずったり、落下させない。」を加えること。

 

「家畜を追い立てる際に道具」に、OIE規約に沿って、「羽根板、プラスティック製の櫂、フラッパー(キャンバス地の短いストラップが一本ついた杖)、プラスティック製バッグ」を加えること。

 

「家畜に損傷を負わせたり、不要な痛みを与えたりする可能性のある道具(先端 が尖った棒、鋭い角のあるもの等)の使用は避け、電気棒や電気ムチは、やむを 得ない場合を除いて使用しない。」に、OIE規約に沿って、「痛みを伴う手段(鞭打ち、尻尾をねじること、鼻ねじの利用、目・耳・外性器への苦痛)や、痛みと苦しみを伴う突き棒、その他の補助具(長い棒、先のとがった棒、金属パイプ、柵用針金、あるいは重い皮ベルトといったもの)は、動物を動かすのに用いない。」「また動物を動かすのを促すために、動物に対して過剰にどなったり、大きな騒音をたてたりなど(例えば、鞭をピシッと打つなど)は行わないこと。そのような行動は、動物を興奮させ、押し寄せたり倒れたりする可能性がある。」を加えること。

 

OIE規約に沿って、「もし動物が反応しなかったり動かなかったりした場合には、何か身体的、もしくはそれ以外の障害によって移動が妨げられているのではないかを調査すること」を加えること。

 

OIE規約に沿って、「こういった器具の利用を評価するため、電動式の道具で動かせた動物の割合と、その道具の利用の結果、すべったり転倒したりする動物の割合を計測するため、数値採点を用いた実績基準を設けること」を加えること。

 

3, 給餌・給水・休息 

 

全ての家畜が必要な量」を、OIE規約に沿って、「全ての家畜が動物種、年齢、健康状態、および輸送の期間と気象条件等にふさわしい必要な量」に変えること。

 

4, 疾病・事故等の措置

「輸送中に疾病にかかったり、損傷した家畜を確認した場合は、可能な限り他の 家畜と隔離し」の「可能な限り」を、OIE規約に沿って削除すること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「動物が疲労、怪我、または病気のため歩くことができなくなっているような場合には、輸送車上でその動物を治療、あるいは殺処分するのが福祉の面で最良である可能性もある」を加えること。

 

「殺処分が必要な場合は、獣医師等の助言に従い、可能な限り迅速に行う。」に、OIE規約に沿って、「動物に苦痛を与えずに殺処分できる設備とその能力を有したスタッフの提供を行う」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「目的地にて、輸送側の動物取扱者、または運転手は、病気、怪我、または障害を負った動物の福祉に関する責任を、獣医、または他の適任者へ確実に移譲すること」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「動物の輸送が原因で発生する病気のリスクの大きさを測るため、また目的地にて輸送した動物の隔離が必要かどうかの検討のため、以下の点を考慮すること

  1. a) 異なる産地からの動物や、異なる病歴の動物を含め、動物同士の接触の増加
  2. b) 病原菌の発散の増加、また免疫抑制を含め、ストレスや、病気への防御力の低下に関連する伝染病の感染性の増加
  3. c) 輸送車、休憩地点、市場等々を汚染する可能性のある病原菌への動物の露出」を加えること。

4 輸送中の環境 

1, 気象環境

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「暑い天候および温暖な天候では、輸送中の停泊時間は最小にし、輸送車の駐車は日陰の下、適切な換気がなされた状態で行われること」を加えること。

 

2, 換気 

OIE規約に沿って、「積み上げ中および輸送中は換気を行い、新鮮な空気の供給、過剰な熱、湿気、有害な蒸気(アンモニアや一酸化炭素など)の除去、ならびにアンモニアと二酸化炭素の蓄積防止をすること」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】 に、OIE規約に沿って、「換気装置(天然、あるいは機械的なもの)は輸送車が停泊中に稼働できること。また空気流量は調整可能であること」を加えること。

 

3, 収容スペース 

「常に新鮮な空気を 供給できる高さを確保する。 」の後ろに、OIE規約に沿って、「家禽類の場合、日本のように湿度と温度が上がる地域では、頭を冷やせるだけの適切な頭上スペースがあれば、家禽類にとって利となる」を加えること。

 

「鶏は観察や疾病の防止、緊急時の対応のために、出荷カゴに詰め込み過ぎず、適度なゆとりを持たせる」を加えること。

 

4, 照明 

照明の位置を変えるなどの工夫が推奨される」は、OIE規約に沿って、「照明の位置を変えるなどの工夫をする」に変えること。

 

OIE規約に沿って、「動物の目を直接照らさない」を加えること。

 

5, 騒音・臭い

OIE規約に沿って、「家畜動物は、人間よりも広い範囲に渡る周波数を聞き取ることができ、高周波域にはより敏感である」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「ネガティブな反応を示したにおいについては、動物を管理する際に考慮に入れる、輸送車とコンテナは排泄物の密閉が可能なように設計し、また排泄物は必要に応じて取り除く」を加えること。

 

5 輸送のための施設等の構造

1, 積み込み・積み下ろしのための施設 

ア 待機場所・積み下ろし場所 

OIE規約に沿って、「 積み込み・積み下ろしは的確な管理・監督のもと実施される。」「動物の積み上げ・積み下ろしのための適切な訓練を受けたスタッフを確保する」「動物によっては、自分の個人スペースを自分で制御したがるものもいるということを、積み上げ・積み下ろし設備、輸送車やコンテナの設計時に考慮する」を加えること。

 

「必要に応じて、給餌・給水ができるようにする。」は、OIE規約に沿って、「全ての動物に対して、給餌・給水ができるようにする。」を変えること。

 

イ 通路・傾斜路 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「動物用通路などの設備は、寸法、勾配、塗装、するどい突起がないこと、床面、等々の点で、動物の生理的要求や能力を考慮した設計・構築をされる」を加えること。

 

「同じ場所で立ち止まったり、引き返し たりする」理由に、OIE規約に沿って、「動物の前方に向かって動いてくる人や設備、行き止まり、金属製の物体がたてるガランガランという音」を加えること。

 

2, 車両・コンテナ・船舶等 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「輸送車とコンテナは、気候の変化に対処できるように、また輸送する動物種の温度調整の必要性を満たせるように、適切な換気装置を備える。換気装置(天然、あるいは機械的なもの)は輸送車が停泊中に稼働できること。また空気流量は調整可能である。」を加えること。

 

【実施が推奨される事項】に、OIE規約に沿って、「必要性があれば、適切な寝床を輸送車の床に追加し、排泄物の吸収を補ったり、動物が滑って転ぶのを最小限に抑えたり、動物(特に若い動物)を固い床面や悪天候から守る」を加えること。

 

付録III鶏の捕鳥方法

「捕鳥する際は、両手又は片手で、体又は翼の付け根を持つことが重要である。」の「片手」を削除すること。片手で翼の付け根を持つととくに体重の重いブロイラーなどではミシッと骨が外れたような音がし、鶏は苦痛を訴える。必ず両手で捕鳥する必要がある。

 

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

暴力的または攻撃的な内容が含まれる場合は投稿できません

SHARE