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2003年11月ごろ、国内の養鶏場内を見る機会がありました。現場レポートです。

ひとつは、老朽化した閉鎖型鶏舎。7、80cmくらいの高さはあるかと思われるほどうず高く台地状になったフンの山ができており、その斜面をニワトリたちが横切っていきました。
腿まで泥状のもので汚れながら……。

つまりこの養鶏場は、バタリーケージではなく、いわゆる『平飼い』でした。入り口側の壁に、【健康で元気な卵】と宣伝されていたそうです。
頭数も、ぎゅうぎゅうづめというわけではではありません。
しかし、中の状態を見て、びっくり。そのフンの山の上での不衛生な生活もそうですが、この建物内には、天井からかなり低い位置(人間の背より下)まで厚く布状になったホコリの垂れ幕がおりてきており、まるで鍾乳洞か何かのような状態になっていたのです。一体どうやって卵を採るのか、この建物内に人間が入ることができるのか、一体どういう管理がなされているのか、全く想像することができませんでした。また、その場所のにおいも強烈で、耐えられないほど多くのハエが周りを飛び交っていました。
率直に「歩き回る自由は確かにあるけれども、暗いフンの山の上で生活することは福祉的なのか???」と感じました。
それほど、建物内の環境は不衛生で、信じがたい状況でした。

悪名高きバタリーケージ(積み上げ式ケージ)

「バタリーケージとどっちがいいの?」そう感じたけどそれが違っていたことがすぐに分かったと、報告してくれた方は言います。
「自分の頭の中にあったバタリーケージの姿というのは、公開されているような清潔なものに過ぎなかったのです。なぜなら同じ日、この養鶏場からそう遠くない場所にもう1カ所別の養鶏場があり、またショッキングな状態を見ることになってしまったからです。」

今度は、そこはいわゆるバタリーケージを何段にも積み重ねた、よくあるタイプの養鶏場だったのですが、暗い鶏舎内を見ると、ここもまた大変不衛生な状況がありました。というのも、目の前から連なっているケージには、雲がかかったように厚いホコリがついており、それらが長く垂れ下がっていたからです。動物を飼っていればある程度の汚れは出ます。しかし、それらの垂れ下がっていたホコリの量と長さを見れば、もう長いことケージに水をかけて洗うなどの管理がなされていないことが一目でわかりました。そしてもちろん、金網の床の狭いケージにぎゅうぎゅうづめになった、おびただしい数のニワトリたちがいました。

自由に動ける、

羽を広げられる、

ただそれだけでも、たとえ糞の上であっても、バタリーケージほどにはひどくないのだと、厳しい現実を思い知ったのでした。

今どんどん平飼いは進化している

このレポは2003年のものです。2020年の今、平飼いの状況は全く異なります。バタリーケージは何も変わりませんが・・・

技術が広まり、土がうまく発行できるような技術をもつ養鶏農家が増えました。またエイビアリーシステムという糞を自動で取り出せる仕組みを持つ鶏舎も日本に導入されました。

多くの平飼い養鶏場にとまり木が設置され、明るい太陽の光が差し込んでいます。太陽の光は殺菌をし、動物は気持ちよく日光浴をすることができます。

砂浴びをしている姿もしょっちゅう見かけます。

これからもどんどん進化していくことでしょう。

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