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乳牛の除角・角焼き ― 悲鳴の連続

実家が酪農を営んでおり、その仕事を手伝ったり、農業高校で牛舎の牛の飼育を経験されたキーさんによるレポートです。


雌として産まれた子牛は除角(断角)・角焼きされるまでの間、大人となった乳牛への搾取・管理形態と比べ、レベルとしてはかなりゆるやかな状態のなかで生きる。家畜化された環境であることに違いはないが、同じ檻の中にいる子牛とじゃれたり、人間をおちょくるなどして、遊び心や好奇心を相応に持ちながら生きているように思う。

私の経験に即して言えば、除角・角焼きの時期は生後、3カ月から12カ月の間に行われる。大人になりストレスを抱え続ける牛が他の牛を角で攻撃することがないよう、安全性の観点から除角が行われる。それが1回で終わることもあれば、除角箇所が浅かったなどの理由で、時期を置いてさらにもう1回の計2回の場合もある。
子牛によっては、激しい痛みによって、失神してしまう場合があり、さらに最悪の結果として、極度の体力の低下も合わさり、死亡してしまう場合さえある。

過去の経験、そして本能からこれから何が起きるのかを瞬時に判断した、で間違いないだろうか。人間が角焼きの準備に取り掛かるや否や、子牛は一斉に後方に後ずさり、柵に身を寄せ合い、尋常ではないレベルで怯えている。
ある檻に人間が入る。二人一組。中の子牛の怯えはさらに一層の激しさを増幅させていく…。一頭の子牛が前方に駆り出される。必死な形相で抵抗する子牛。初めて顔をロープで縛られ、隙間が無くなるほどにきつくきつく締め上げられたうえ、顔を柵で固定される。固定といっても完全ではまったくなく、子牛は必死に顔を揺らし続ける。
一方、頭部が少しでも動くことがないよう、こちらも全力で押さえにかかる人間。その格闘が数分で終わることもあれば、数十分間、延々と続くこともときにはある。
大人ではなく、10代中盤程度の子供がこの行為を行うとき、体力の不十分さから長くなる傾向があり、極度の疲労状態というものをそこではじめて経験する者も少なくないことと思う(このことはもちろん、長くなるに従い、子牛もとうぜんに疲弊が増していくことも意味する)。

〈火事場のクソ力〉のごとく、子牛の抵抗はこのとき、いちばんになる。途切れることのない悲鳴の絶叫が建物全体に響き渡ることで、子牛と乳牛の分離されし壁が突き破られてしまう。〈いま・ここ〉での出来事を知り、想いを馳せ、それを皆が共有させていると言えようか。

時間の長短はあれど、頭部が固定されたのち、もう一人の人間がすぐに断角器で除角。〈麻 酔 は ナ シ〉。牛にとって(そして、人間の都合によって)、この行為がこの日だけであるよう、できるだけ肉に近い根本付近に的を定める。いざ、除角。その瞬間、悲鳴を超えた奇声…これ以上ないほどのもがき苦しみ…そして、除角した根元からは大量の出血。それは〈血の噴水〉とでも言うべき惨状で、出血が数10センチからときには1メートル以上の高さにまで吹き上げていたかしれない状態…。
1秒単位で時が過ぎるほどに子牛は弱り、死のリスクが増す。すぐさま迅速に焼きゴテで止血。最低でも600℃以上というレベルの高温になるだろうか…焼きゴテを当てられた瞬間、子牛はまたしても奇声を発し、悶絶。立ちこめる重苦しき煙。数分程度で止血完了。このとき、子牛はもはや立っていることができず、雪崩を打って地面に倒れ込んだ状態となっている。
次にあるのは、もう片方の除角と角焼き。先程までと違い、抵抗という抵抗もできないほどに衰弱しきった子牛の身体…。行為だけが粛々と行われたのち、終りを迎える。


除角について更に詳しくはこちら。

人間だけが他の動物の乳が必要ということは一切なく、カルシウムは豆腐類、豆類、緑の葉野菜(小松菜など)、ひじき、ごま、こんにゃくなどから充分に摂れます。

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