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その国の道徳的発展は”畜産動物”の扱い方でわかる

国の偉大さと道徳的発展は動物の扱い方でわかる

という言葉が有名である。ガンジーが言ったか言わないかは出どころがはっきりしないが、この言葉自体には真理が含まれている。

一番の社会的弱者の状況を見れば、その国の道徳的な成熟度が分かると言えるだろう。苦しむ動物(人含む)はとことん苦しんでいて、一方で最底辺にいない者はその苦しみを改善しようとしていないような社会は、平和な社会とはいえない。誰かを苦しめることによって得られる幸せは恥ずべきものだ。

今、この言葉は少し変化

現在の世界は、この言葉通りにはなっていない。動物なら何でもいいわけではない。

ペットの扱いは疑似人間化しているせいか、ペット動物の待遇は全体的に良く、多くの国で法的にも守られる存在のようだ。イメージを上げるためにも、法規制を作る人間の思い入れとしても、政治家が容易に支持率を得やすいトピックスであるという意味でも、改善が見られている。その結果、その国の道徳的発展の状況とリンクしているとは言い難く、真の姿は見えてこない。

現在、この言葉はこう言い換えたほうが正確になったといえる。

国の偉大さと道徳的発展は畜産動物の扱い方でわかる

World Animal Protectionが作っている動物保護指数のなかで、畜産動物の保護指数を見てみるとそれがよく分かる。最も濃い色が最低ランクのG。
Gランクに並ぶ他の国を見てみると、ロシア、ベラルーシ、中国、ミャンマー、イラン、アゼルバイジャンなど、紛争が起こりやすい地域が並ぶ。明確にA~Fランクのリストとは様相が異なる。日本がGランクの国として並んでいることは、日本社会の弱さを露呈していることにほかならないだろう。

グローバル企業がケージフリー宣言をする際に、よく除外される国もこのGランクに並ぶ国々だ。サブウェイは日本と中国を除外したし、モンテレーズインターナショナルのケージフリー宣言からはロシアとウクライナが除外された。

アニマルライツセンターは日頃企業との交渉のなかでこの話を紹介している。企業はそれぞれ壮大な理念を掲げていることが多いが、結局のところ、一番の弱者を無視し続け、苦しめ続ければ、その理念のほとんどは達成できないことに気がついてほしいからだ。

日本は今、弱者の苦しみを無視する社会だ。いつ紛争や戦争が起きておかしくないという道徳的レベルにある。つまり、大急ぎで社会を変えなくてはならないということなのだということを肝に銘じなくてはならないだろう。

動物のための革命に加わってください。

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