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2197兆円の投資イニシアチブFAIRR 日本企業を「高リスク」と評価

FAIRR(FARM ANIMAL INVESTMENT RISK & RETURN)とは、ESG投資の中の畜産に関連する内容に特化しており、畜産のリスクを啓発し、植物性タンパク質への投資を促す機関投資家イニシアチブだ。イニシアチブとは先導することや、主導するという意味だ。

このイニシアチブに参加する投資家の運用資産残高総額の増加幅が半端ではない。

アニマルライツセンターが2018年1月に確認したときには3.8兆ドル(約425兆円)、2018年4月にサイトを確認したときは4.3兆ドル(約476兆円)であったが、2018年6月に確認したときにはその額は6.6兆ドル(約731兆円)、そして2018年8月末に確認したときには8.2兆ドル(約909兆円)に増額していた。

追記:2019年1月時点で1271兆円(約11.6兆ドル)、2019年3月時点では1,359兆円(約12.2兆ドル)、2019年6月時点では1,364兆円(約12.6兆ドル )、2019年12月で2197兆円(20.1兆ドル)、この時点で投資家199名がサポート)

この勢いはすごい。

このイニシアチブが発信する情報は、当サイトの内容と大きくは変わらない。

  • 鳥インフルエンザなどのバイオセキュリティーリスク
  • 畜産業に起因する森林破壊などの環境汚染やGHGなどの気候変動リスク
  • 抗生物質の薬剤耐性菌のリスク
  • 畜産業の多くが補助金に頼った経営をしていることによる驚異
  • 植物性タンパク質への投資の重要性

などである。

ESG投資の拡がり

FAIRRは、畜産のネガティブな側面の認知を促進するだけでなく、植物性タンパク質の促進にも力を入れている。投資家の動向をみても、特に多いのは飼料栽培や放牧による森林破壊に関連する事業から撤退する傾向、また植物性タンパク質への投資も増えている。アニマルウェルフェア畜産への投資増加も見られる。

またFAIRRは、ターゲット企業も名指ししながら特定の課題に対する声明を出すなど、積極的に動いている。声明は、抗生物質の薬剤耐性菌について、ブラジルのセラード地域の森林破壊、持続可能なタンパク質への切り替えについて公表されている。

ESG投資の総額は近年増加し続けている。「2014年から2016年までの2年間で、世界全体のESG投資額は25.2%増加し、22兆8,900億米ドル(2,541兆円)となりました。年平均(CAGR)にすると11.9%成長*1」しているという。
FAIRRが急成長しているということは、ESG投資における畜産分野が急成長しているということだ。国内の機関投資家もここに参加し、レポートを得て、投資に活かすことをおすすめしたい。

FAIRRは日本の畜産企業を「ハイリスク」と評価

FAIRRは個々の畜産企業の分析も行う。そしてその結果を投資家たちに公開し、投資リスクのある企業かどうかの情報も提供している。FAIRRの評価指標は次の9点だ。

  1. 地球温暖化ガス
  2. 森林破壊と生物多様性喪失
  3. 水不足と水資源利用
  4. 廃棄物と水質汚染
  5. 抗生物質
  6. アニマルウェルフェア
  7. 労働状況
  8. 食品安全
  9. 持続可能なタンパク質

この指標に基づき2018年11月1、FAIRRはアジアの畜産会社を評価した。
日本からは「日本ハム」「プリマハム」「日本水産」が対象になっており、3社ともアニマルウェルフェアについては「高リスク(ハイリスク)」な会社であると評価されている。


(参照 https://assets.fairr.org/wp-content/uploads/sites/2/2018/11/12101508/Coller-FAIRR-Protein-Producer-Index_Asia_summary_EN.pdf)*指標「持続可能なタンパク質」についてはスコアリングが行われていない。

高リスクと評価されたのはアニマルウェルフェアだけではない。これらの企業はほとんどの項目で高リスクと評価されており、全体評価でも低いものとなっている。

日本ハム 100点中31点(GHGと水利用と汚染以外高リスク)

日本水産 100点中25点(水利用と食品安全以外は高リスク)

プリマハム100点中17点(汚染以外は高リスク)

日本の畜産会社は大丈夫なのだろうか?
世界の巨大な投資機関会社がこのレポートを見るだろう。日本企業は、国内消費者の意識がどうであれ、いずれ世界のアニマルウェルフェアの波にのまれる。沈むことになるのかどうかは、企業の判断と行動次第だ。

*1 https://sustainablejapan.jp/2017/03/29/gsia-review-2016/26221 Sustainable Japan

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2 Comments

  1. 白戸則道 2018/09/17

    ✖半端ないのだ。
    〇半端ではないのだ。

    真面目な主張ならまともな日本語を使いましょう、説得力が激減です。

    返信
    1. ご指摘ありがとうございます。

      返信

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