畜産動物の福祉 アニマルウェルフェア

農水省が多額の税金を投入しているJGAP認証「JGAP農場用 管理点と適合基準 家畜・畜産物」パブコメ提出

2017/01/04

農林水産省が東京オリンピックパラリンピックに使える畜産物の認証を独自で作り始めています。
JGAPというものです。
このJGAPは、海外が作成しているGlobalG.A.Pのレベルを日本の現状に合わせて作っている認証制度です。
欧米ではGlobalG.A.Pは農業、畜産業を行う上での当たり前の実行規範になっており、この認証がオリンピックやパラリンピックの調達コードとして機能してきたことはありませんでした。
しかし、今、農林水産省はこのJGAPを東京オリンピックパラリンピックの調達コードの認証システムとして利用しようと、2016年から急いで整備をはじめています。税金は1億円弱かけられています。
なお、検討委員は業界団体、および業界関連企業、つまり利益を享受する利害関係者で構成されています。しかし、アニマルウェルフェアは業界関係者にとっても今後必要となるものであり、JGAPには世界基準に即したアニマルウェルフェアが取り入れられるべきだと私たちは考えます。動物のためだけではなく、日本の畜産業界が生き残っていくためにも必要であるはずなのです。

オリンピック・パラリンピックの調達コード案については、こちらをご覧ください。

そのJGAPのパブリックコメントの募集が行われています。期限は2017年1月17日(火)17:00です。
1項目でも良いので、皆さんの意見を届けてください。


提案の提出はこちらから
「JGAP 家畜・畜産物」のパブリックコメント募集
意見提出用紙をエクセルでダウンロードし、記載し、メール又はFAXで送付する形式です。


アニマルライツセンターの意見は以下のとおりです。

項目番号:1.3/3.4/4.2 実効性

問題点等
1.3/3.4/4.2を必須とすること
意見・改善案
計画も重要であるが、実効性、実施の見直しも同等に重要であるため
 

項目番号:5 動物の輸送

問題点等
「アニマルウエルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」には、輸送が含まれないため
別途輸送についての項目を作成し「必須」とすること
意見・改善案
・搬入から輸送までの時間が8時間以内であること
・豚、牛の場合は農場主が運搬を行うこと
・鶏の場合は認定された運搬業者により行われていること
・積載前の動物の状態、輸送の際の檻またはコンテナを確認すること
・上記を文書で確認、記録すること
これらはGlobalG.A.P.にも記載されており適切に管理している農場であれば容易であり、また輸送時の不適切な扱いを防ぐために必須のものであるため。
特に日本では運搬時の暴力的扱いが目立つため、必須とすること。
 

項目番号:5 屠殺

問題点等
「アニマルウエルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」には、屠畜が含まれないため
別途屠畜についての項目を作成し「必須」とすること
意見・改善案
・と畜場から生産者に対し、皮膚の病変のグレードや内臓の肺のグレードや情報を
 フィードバックするシステムがあること
・到着時の羽や足、死亡鶏の数について、各鶏舎又は群れごとに屠殺場から生産者に対するフィードバックシステムがあること
・死亡鶏は0.5%以下、足のダメージは1.5%以下、羽のダメージは0.2%であること
・死体評価に基づいた非難のレベルと偏差に基づいた生産者のためのアクションプランについて屠殺場から生産者へのフィードバックシステムがあること
これらはGlobalG.A.P.にも記載されており、またと畜場での動物の扱いも食の安全、動物福祉にとって農場内同様重要であり、また輸送時の不適切な扱いを防ぐために必須のものであるため。
特に日本ではOIEコードに反する非倫理的扱いが目立つため、必須とすること。
特に食鳥処理場での不適切な扱い、管理されていない扱いが目立つため、必須とすること。
 

項目番号:5 飼育密度、飼育面積

問題点等
動物(体重別)の飼養密度およびケージまたはクレートサイズの最低基準値を明記すること数値はGlobal G.A.P.に準じること
意見・改善案
日本の農場での過密飼育は年々悪化しており、またケージやクレート飼育における拘束飼育(体と同じ細いサイズを設定し全く身動きを取れなくする)の状況も悪化しアニマルウェルフェアの5つの自由を満たさないが身動きがとれないためそれらが行動に発現せず、農場主がアニマルウェルフェアに反していると認識していないため。
Global G.A.P.では、
豚では、20-30kgの豚0.37㎡、30-50kgの豚0.49㎡、50-85kgの豚0.68㎡、85-110kgの豚0.8㎡、
110kgの豚1.23㎡豚とされ、鶏:33kg / m2とされている。
 

項目番号:5 空気の汚染度

問題点等
鶏の顔の一で測定された空気中のアンモニア濃度の最高値はGlobal G.A.P.に準じること
二酸化炭素濃度の最低値を明記し数値はGlobal G.A.P.に準じること
意見・改善案
Global G.A.P.では、
アンモニアのレベルは20ppm未満でなければならず、CO2のレベルは3000ppm未満とされている。
空気の状態の測定及び管理はアニマルウェルフェアだけでなく、従業員の健康管理にもつながる。
 

項目番号:5 環境エンリッチメント

問題点等
掘る、噛む、つつく等の目新しく気を紛らわせるための環境ンリッチメントが行わなくてはならないことを明記すること
意見・改善案
一人の管理者が膨大な数の動物を管理する現代の畜産業において行動エンリッチメントは難しいものの、社会性があり通常日中の多くを動き続ける動物を飼養する上で、環境エンリッチメントは容易であり、必須である。
 

項目番号:5 動物の淘汰方法

問題点等
動物を淘汰する際の方法、及び淘汰するトレーニングされた人員に配置を記載すること
意見・改善案
鶏を焼き殺す、溺死させる、獣医師に診せず放置して殺すなどの方法が国内の農場で行われていることがわかっている。
暴力的な行為はアニマルウェルフェアを著しく低下させ、消費者を裏切る行為であるためJGAPが認定する動物の安楽殺の方法を明記すること。
 

項目番号:5.1 管理指針の遵守状況の明確化

問題点等
「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」はアニマルウェルフェアの基礎的なことのみが記載されており、現在の日本の畜産では難しいと考えられるGlobalG.A.P.に即した数値規定はない。基礎的な最低限の基準であるこのチェックリスト(附属書Ⅰ)に「いいえ」がつくことは想定されるべきではない。
意見・改善案
「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」のチェックリスト(附属書Ⅰ)の全項目が「はい」であり、その状態を継続している。
とすること。
 

項目番号:17 抗生物質について

問題点等
抗菌剤を抗菌性飼料添加物を含む飼料等により予防的に使用しないこと。
意見・改善案
欧米では抗菌剤の成長促進目的での使用は禁止され、さらに予防目的でも禁止となりつつある。
日本も2050年には1000万人が薬剤耐性菌により死亡するというレポート等の薬剤耐性の問題を重視し、JGAPで認証をする際は、予防目的での使用も廃止することを促進するべきである。
 
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