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何羽の死体があるか数えてみて下さい。
一つの養鶏場だけでこれだけの数の鶏が死んでいます。
死体の状態をみてください。

足を持つと体が崩れてしまうほどボロボロの死体もあります。
死んでから相当日数放置されていたのでしょう。

これは2017年の日本のバタリーケージ採卵養鶏場です。
日本で卵のために飼育下におかれている鶏は1億7千万羽。
動画のように、毎日数万羽の鶏の死体が養鶏場から排出されゴミとして処分されています。

卵用にバタリーケージで飼育される鶏たちの死亡原因には、感染症や傷害による死亡、熱暑、圧死など様々なものがあります。

「品種改良」に因するもの

卵をたくさん産むよう「品種改良」された鶏は、骨粗しょう症、生殖器の病変などさまざまな疾患を抱えています。鶏は骨折で立てなくなり、餌や水を得られず死んでしまったり、卵つまりや腫瘍などで死に至ることもあります。

詳細はコチラをご覧ください。

圧死

鶏舎内の作業音などに驚いた鶏が、他の鶏を踏み潰してしまう

*文中の「減耗」とは死亡のこと

一般的な減耗要因は尻つつきや卵墜、熱暑等が多い。
(中略)餌樋カバーの下に、はまり込んだ状況で羽毛や爪がつつかれている鶏や死亡した鶏が散見された。そのときに発見した死鶏を解剖した。三羽を解剖したが死鶏はすべて卵管内に放卵寸前の卵をもっており、中には卵管内で壊れているものもあった。このことから、死因は他の鶏に踏み潰された圧死と判断した。
本養鶏場では、集卵作業が午前8時から開始されるにさきだって、死鶏が集卵ベルトにかからないよう、舎内を見回りし除去する作業が行われていた(中略)除去作業に余計に時間がかかった。
減耗の主因は、ちょうど産卵行動に移行した鶏(動かなくなる)が、死鶏除去作業に驚いたほかの鶏に卵管内の卵が壊れるほど踏みつけられ、ついに死亡したものと推測した。

(「鶏の健康Ⅲ」2014年8月号)

ケージ飼育の鶏たちは少しの刺激で驚きます。鶏の驚愕反応は福祉を測るものさしの一つとされています。
毎日同じケージの中で周りをすべて金網で囲まれ、新しい景色を見ることも、いろんなものをつついてみることもできない単調な生活を強いられている鶏たちは、少しの刺激で驚いてしまいます。
動物福祉に配慮された環境であればあるほど、鶏の驚愕反応は低いと考えられています。

新村ら(2007)は平飼および放牧飼育の産卵鶏の行動を比較し、放牧飼養した鶏では羽毛つつき行動の減少が見られ、カニバリズムのリスクが低いことを示唆し、また驚愕反応性が低いことからも放牧飼育は福祉レベルが高いとした。
(2013年3月「畜産コンサルタント」)

ファーニッシュドケージ*1 は従来型ケージと比較して、砂浴び行動などが発現することで行動が多様化し、活動量も増加する。それにより、爪の伸びすぎや羽毛状態の悪化などは改善が認められ、管理者への驚愕反応性も低くなる。(中略)エイビアリー*2 では、利用可能面積や敷料床の増加により行動が多様化し、その発現頻度も高い。それにより、爪の長さは適切な長さで維持され、羽毛状態も良好で、管理者への驚愕反応も著しく低下する。
(鶏の健康Ⅲ2014.8月)

*1 ファーニッシュドケージ=エンリッチドケージ。一羽当たりの飼育面積がバタリーケージよりも低く、巣などが設置されているケージ。
*2 エイビアリー 平飼い方式の一種として、多段式に鶏を飼育する方式。鶏が多様な活動をすることができる


2013年日本のバタリーケージ養鶏場

 

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