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フランスで鳥インフルエンザ発生、フォアグラ輸入禁止へ

報道によると、2015年11月、フランス ドルドーニュ地方の3軒の畜産場で、鳥インフルエンザ(H5N1型)が8年ぶりに発生していたことを、欧州委員会が発表し、日本は早急にフォアグラの輸入を禁止した。
フランスのフォアグラの生産者連盟の担当者が、輸入禁止の期間について同意したという。
農林水産省のホームページでは、生きた家禽の輸入停止は掲載されているが、なぜかフォアグラの輸入禁止は報道発表には掲載されていない。(12/5現在)
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/151126.html

フォアグラは、生きた家禽と同様の11月26日から輸入が禁止になっており、フランスでの該当するすべての鳥の殺害と消毒が完了すれば、90日後に解除される予定になっている。10月23日までに作られたフォアグラは輸入が可能であるが、海外では新鮮なフォアグラ製品を望む声が大きいという。(今後3ヶ月日本で提供されるフォアグラは、10月生産のものである)

1000羽のガチョウと14000羽のアヒルがすでに今週殺害されている。
今後も鳥インフルエンザが発生した畜産場の周囲では鳥の殺処分が続くと予想される。

日本は輸入されるフォアグラの58%をフランスから輸入している。さらに欧米の人々と違って季節感なくフォアグラを食べる日本は、フランスにとって大きな輸出先の一つだ。報道によると、ある日本の関係者(無記名のため発言者不明)は、すでに日本は多くのフォアグラを輸入済みで影響は少ないと言っているが、実際には毎年12月の輸入が最も多く、影響は必至だ。

フォアグラは、強制給餌という太いパイプを喉から胃に差し込み、強制的に自分の体の3分の1から4分の1のエサを流し込む暴力を経て作られるため、多くの国で生産が禁止され、インドやサンパウロなどでは輸入販売が禁止されている地域もある。
今回、鳥インフルエンザでの輸入禁止だが、本来は倫理的、人道的な理由で輸入販売を禁止されるべきものである。

追記 2015/12/26

今回のフランスの鳥インフルエンザはその後収まる様相をまだ見せていない。
H5N9株の鳥インフルエンザは、この南西部で鶏、アヒル、ホロホロ鳥など15万羽で見つかっているという。H5N2株の鳥インフルエンザは8300羽のアヒルで見つかっている。(2015/12/17)

なお、この期間、ベトナム、台湾、ドイツ、韓国でつぎつぎに発生している。そのウイルスがそれぞれ違うことにも懸念が広がっているようだ。なんのワクチンを打っても防ぐのが難しくなっているからだ。

参考:http://www.thepoultrysite.com/bird-flu/bird-flu-news.php

フォアグラ

フランスの農場 必死で強制給餌から逃げるオスのカモ 写真:L214

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