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糞尿の中で生活する牛たち



2019年日本の牛舎
ドロドロした糞尿がたまり、ヌルヌルした床の上でこの牛たちは飼育されています。彼らは短い紐で常時つながれており、この不衛生で不快な状況から逃れることはできません。
パッキングされてスーパーに小奇麗に並べられた肉からは想像もできない汚さです。「動く」という最低限の自由をうばわれ汚い施設に収容されたこの牛たちは、一時も心が休まることはないでしょう。
こういった飼育方法は動物愛護管理法違反です。

動物愛護管理法第四十四条2項には次のように書かれています。
(赤字はアニマルライツセンターが強調)

第四十四条  愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
2  愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。
3  愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一  牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するものを

このような劣悪な状況で飼育されている動物を見たら、ペットか畜産動物かにかかわらず、都道府県に通報し、指導を求めてください。畜産動物であっても愛護動物です。行政はきちんと対応してくれます。見てみぬふりをすることは虐待に加担してしまうのと同じことです。

この飼育場だけではありません。狭い場所に大量の糞をする動物をたくさん詰め込むというのが一般的な畜産のスタイルです。しかもそれを管理するのはほんの数名です。日本の肉牛農家一戸当たりの平均飼養頭数が約50頭。一頭当たりの一日の糞量が約25kg。肉牛経営の従事者は一戸当たり平均2人。
衛生的な状況を保つというのは物理的に困難なのです。

牛たちが汚い場所に押し込められ不快さに耐えている責任はどこにあるのでしょうか?
責任の一半は、このような状況に目を向けず、肉を消費し続ける消費者にあります。そして牛の苦しみから目を背け行動を起こさない人々も、責任を負わなければならないでしょう。

汚い牛舎に収容される牛たち



2017年日本の牛舎
体中に鎧のようにカチカチに固まった糞尿がこびりつき、その牛の周りを無数のハエが飛び回っています。快適な場所を求めて狭い囲いの中をウロウロしてもどこにも牛の落ち着ける場所はありません。



2015-2016年日本の牛舎
粘土のように見える床は、堆積した糞です。おそらくもともとはサラサラのオガ粉が敷かれていたのでしょう。そこにオガ粉の吸収力をうわまわる糞尿が排泄されて混じり、ネタネタなってしまっています。
その上にしか牛の寝場所はありません。


2016年日本の牛舎
こちらはまだ子牛です。時折身体をぴくぴく震わせるのはサシバエに刺される痛みによるものです。不潔さとハエの襲撃で一刻も落ち着けない様子です。


2016年日本の牛舎


2019年日本の牛舎


2019年日本の牛舎

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