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鳥インフルエンザ情報
日々報道される鳥インフルエンザ。人間への影響だけでなく、鳥たちの生きている環境にも目を向けてください。 |
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昨年11月ごろ、知り合いのNさんが国内のとある地方を旅行中、養鶏場内を見る機会があったそうです。その状態が信じられないものだったそうなので、ご提供いただいた写真も交えながらご紹介したいと思います。
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ひとつは、老朽化した閉鎖型鶏舎。7、80cmくらいの高さはあるかと思われるほどうず高く台地状になったフンの山ができており、その斜面をニワトリたちが横切っていきました。腿まで泥状のもので汚しながら……。つまりこの養鶏場は、バタリーケージではなく、いわゆる『平飼い』でした。入り口側の壁に、【健康で元気な卵】と宣伝されていたそうです。頭数も、ぎゅうぎゅうづめというわけではではありません。
しかし、中の状態を見て、「これだったらバタリーケージの方がまだニワトリたちは幸せかもしれない」とNさんは思ってしまったそうです。そのフンの山の上での不衛生な生活もそうですが、この建物内には、天井からかなり低い位置(人間の背より下)まで厚く布状になったホコリの垂れ幕がおりてきており、まるで鍾乳洞か何かのような状態になっていたのです。一体どうやって卵を採るのか、この建物内に人間が入ることができるのか、一体どういう管理がなされているのか、全く想像することができなかったそうです。また、その場所のにおいも強烈で、耐えられないほど多くのハエが周りを飛び交っていたそうです。
文章を読んだだけで考えると、「そんなことを言ったって、歩きまわれる方がバタリーケージ内で一生を過ごすよりどれだけましなことだろう」と皆さんお思いになるかもしれません。けれどもNさんは率直に「歩き回る自由は確かにあるけれども、暗いフンの山の上で生活することと、ケージ内とどちらかましな生活を送れるのかは一概には比較できない」と強く感じたそうです。それほどまでに、建物内の環境は不衛生で、信じがたい状況でした。
ただ、実はそう感じたとき、「自分の頭の中にあったバタリーケージの姿というのは、公開されているような清潔なものに過ぎなかった」とNさんはその日を振り返っています。なぜなら同じ日、この養鶏場からそう遠くない場所にもう1カ所別の養鶏場があり、またショッキングな状態を見ることになってしまったからです。
今度は、そこはいわゆるバタリーケージを何段にも積み重ねた、よくあるタイプの養鶏場だったのですが、暗い鶏舎内を見ると、ここもまた大変不衛生な状況がありました。というのも、目の前から連なっているケージには、雲がかかったように厚いホコリがついており、それらが長く垂れ下がっていたからです。動物を飼っていればある程度の汚れは出ます。しかし、それらの垂れ下がっていたホコリの量と長さを見れば、もう長いことケージに水をかけて洗うなどの管理がなされていないことが一目でわかりました。そしてもちろん、金網の床の狭いケージにぎゅうぎゅうづめになった、おびただしい数のニワトリたちがいました。
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2004年に入って、鶏インフルエンザが76年ぶりに日本でも発生したニュースが報道されていますが、Nさんが見たような場所の話を伺うと、そういった病気が発生するのももっともだと思わざるを得ません。
都会のスーパーで山積みになり、気軽に購入されていくニワトリの卵。現在、日本の鶏卵生産量は年間250万トンですが、それは、生産農家1戸当たりの平均飼養羽数が3万羽という、異常な数字に支えられているものです。それらの卵は、一体どういうところで生産されているのでしょうか。バタリーケージでしょうか、平飼いでしょうか。平飼いでも、果たしてニワトリたちは幸せなのでしょうか。また、衛生的なのでしょうか。今回のNさんのお話は、宣伝文句やイメージにだまされてはいけないことを物語っていると思います。 |
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