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卵の産卵数が落ちてきたということで1年または2年で殺され、冷凍食品や缶詰の肉になっている成鶏。その成鶏が養鶏場から長時間かけて運ばれてきた後に、さらに屠殺場(食鳥処理場)で長時間放置されている

この問題は2017年に調査を終えて関係者に対し改善の働きかけを行ってきた。その結果、2018年3月26日には、農林水産省が改善を促す通知を出し、同時に厚生労働省からも通知が、環境省からも事務連絡が出された。

しかし、その改善は6月になっても全く進んではいないことがアニマルライツセンターの調査で分かっている。

衆議院厚生労働委員会

通知から2ヶ月強がすぎた6月6日、衆議院厚生労働委員会で初鹿議員がこの成鶏の長時間放置の件について質問を行った。その際の厚生労働省の答弁によると、今後状況の把握が行われるという。

(中略)厚生労働省におきましても、食鳥処理場の規定が遵守されますよう、都道府県等の公衆衛生に対して、計画的な出荷が行われず、鶏の保管時の滞留が発生することにより、積み上げられた成体輸送容器の上段の鶏の排せつ物が、下段の鶏を著しく汚染させる状態がないか確認するよう通知したところでございます。通知発生後2か月が経過したところでございますので、今後、その後の状況を把握し、徹底したいと思っているところでございます。(議事録は仮のものです)

しかしこの答弁に不安も感じる。長時間放置していることではなく、排泄物による汚染のみを問題視しているのだ。ここでも国際基準であるOIE動物福祉規約を遵守しようという姿勢は見られない。

衆議院環境委員会

農水省からの通知を受け、同日の3月26日に環境省から出されたのは”事務連絡”という非常に簡易なものだった。それ以上うごかないということを表している様子だ。それを表すかのように6月8日の衆議院環境委員会の一般質問で堀越議員がこの件について質問を行った際は、環境省ではなく、農林水産省が答弁を行った。

(中略)通知の発出後、その趣旨を徹底させていただきますため、農林水産省におきまして関係団体の広報紙によりまして通知の内容を会員の方々に紹介されるよう働きかけ周知徹底を図りますとともに、生産者団体あるいは成鶏処理事業者団体との間での意見交換を通じまして、計画的な出荷の必要性についての共通認識を醸成するといった取組を進めてきたところでございます。今後とも、関係方面と連携させていただいて、通知の趣旨のさらなる徹底を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

継続している苦しみ

鶏たちの苦しみは、今も継続している。

しかし、食鳥処理場側が一方的に悪いのだとは、アニマルライツセンターは考えていない。

食鳥処理場の処理能力を超えた無計画な出荷を行う養鶏場が改善をしない限り、改善は実行されないのだ。

人間の卵用に年間300個もの卵を奪い取られてきた鶏たちの体はぼろぼろだ。自分の体の大きさの約3%の栄養素を毎日排出し続けることだけでも大変で不自然なことだ。人間で言えば50kgの体重の人が毎日1.5kgづつ良質な栄養素を削られていくということだ。その上、太陽も浴びず、運動もできず、やることもなく、同じ餌を食べ続け、ケージの金網に体が擦れ、骨折し、羽毛が禿げ、心身ともに不健康そのものになっている。その鶏を、最後に無計画に長時間放置をされると分かっていながら出荷する。それが日本の卵農家だ。

具体的で、早急な改善を望む。

動物たちのために行動してください

改善を要望してください
■環境政策に関する意見・提案、問合せ窓口に、畜産動物の福祉についてきちんと扱ってほしいことを伝えてください。
※分野は「7.自然環境・自然公園」です。
■厚生労働省に、屠殺場、食鳥処理場でのアニマルウェルフェアについて取り組むように伝えてください。
■農林水産省に、屠殺まで含めたアニマルウェルフェアに取り組むように意見を伝えてください。
消費を変えてください
■卵および卵製品を買うのをやめてください。平飼い卵や放牧卵であっても食鳥処理場を利用している(大半が利用しています)卵は購入しないでください。
■鶏肉を使った冷凍食品、缶詰を買うのをやめてください。
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