LOADING

Type to search

【PETA告発】日本最大鶏卵企業 イセ食品の農場 JGAP認証のアニマルウェルフェアはザル

【PETA告発】日本最大鶏卵企業 イセ食品の農場 JGAP認証のアニマルウェルフェアはザル

本日(2021年5月14日)、650万人の会員と支援者を持つ、世界最大の動物の権利団体PETAが、日本の大手鶏卵農場の実態を明らかにしました。

PETA Reveals Hen Hell at Egg Supplier to Tokyo Olympics
PETA Asia Exposes Olympic-Size Cruelty: Japan’s Eggs From Hen Hell

PETAAsiaのサイトより

死体と生活する鶏

鶏は犬や猫と同じように痛みや恐怖を感じます。多くの鶏が、飼槽と鶏卵ベルトの間に挟まれて動けなくなったまま、痛みを伴う死を迎えました。このように挟まれて死んだ鶏はただ「挟まれ」と農場の日報に記録されるだけでした。檻の中で腐敗している鶏もいました。生き残った鶏は、腐敗が進む鶏からわずか数センチ数センチ離れた場所で、何日も食べ、眠り、呼吸しなければなりませんでした。

疾病にかかっても放置され、苦しんで死ぬことを強いられる鶏たち

ケージに閉じ込められ、大量の卵を産まされ続けた結果として、鶏たちは様々な疾病を抱えていました。

一部の鶏は内臓が総排泄口から脱出していました。これは、自然界に比べてはるかに多くの卵を産むことを強いられたり、不適切な食事が要因となる、非常に痛みを伴う状態です。総排泄口から飛び出し、炎症を起こした組織は、汚れたワイヤーケージに絶えず触れ、卵を産む行為を耐えがたいものにします。

多くの鶏は、ひどい腹部膨満を持っていました。これもまた、多くの卵を産まなければならない鶏によく見られる症状です。る別の状態です。他の鶏は足の炎症や怪我をかかえて、硬いワイヤーフローリングの上に絶えず立つことに耐えていました。

疾病にかかった鶏たちは獣医ケアと治療を受けることもなしに、別のケージに移動させられるだけで、そこでただ死に至るまでの時間を待つだけの鶏もいました。

混雑したケージに閉じ込められて苦しむ鶏たち

鶏は非常にきれいな鳥で、定期的に砂浴びをする必要があります。しかし、このような大規模な工場では、彼らは汚物と一緒に生活することを余儀なくされ、自然な行動をする自由を奪われています。

イセ食品は、鶏を暗い建物に入れ、ケージを並べて積み重ねています。鶏ははケージの中にぎっしりと詰め込まれているので、羽を広げることすらできません。

彼らは、ケージの硬いワイヤーフローリング以外に、立ったり、座ったり、横になったりする場所がありません。一羽当たりのの生活空間は一枚の紙よりも小さいのです。

この極端な閉じ込めによる、耐え難いストレスと欲求不満は、鶏同士の闘争、さらには自分自身の羽抜きの原因になります。数え切れないほどの鶏が広範囲で羽毛を喪失しています。

*写真はすべて本告発の農場。PETAサイトから引用

挟まれて死んだ鶏

飼槽と集卵ベルトの間から体を出すようにして死んでいる鶏。

異様に薄暗い鶏舎

照度を落とすのは、食下量(餌代)をおさえるためと、過密飼育のストレスからお互いを攻撃するのを防ぐためと言われています。PETAによると、裸眼だと実際はこれよりも暗いそうです。

趾瘤症

趾にできる風船のように膨らんだ瘤のことで、バンブルフットとも呼ばれます。足のタコや傷から細菌感染し、炎症や化膿を起こして趾が大きく腫れます。床が金網のケージ飼育は、この病気の要因だとも言われています。
外部の刺激に慣れていないバタリーケージの鶏たちは、人がケージに近寄るなどの少しの刺激で驚き、ケージの中で上へ下へと大暴れします。その時に爪やケージで傷を負い、そこから感染することもあると考えられます。

アニマルライツセンターから関係者への要望

明らかになった農場は、国内最大手、世界でも有数の卵生産企業であるイセ食品のグループ農場。同農場は東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ卵を供給することが可能なJGAP認証を取得しているとのことです。

JGAP認証には『食品安全』『人権尊重』『労働安全』『環境保全』などとならんで『アニマルウェルフェア』が規格化されています。しかしこれまでアニマルライツセンターが何度も言及したとおり、このJGAP認証におけるアニマルウェルフェアはザルです。そもそも非人道的な管理方法だとして世界中で禁止が進んでいるバタリーケージであっても認証がとれてしまうのがJGAP認証。PETAが告発したこの動画の農場も、JGAP認証を取得していたとのことですが、動画を見てもどこにアニマルウェルフェアがあるのか皆目見当もつきません。

アニマルライツセンターはこのイセ食品グループの農場について、さらに詳しい情報をPETAAsiaから聞いたところ、次の二点が分かりました。

  1. 一つのケージに9羽の鶏が収容されており一羽当たりの面積は約17センチ×17センチ(285平方センチメートル)。列によっては10羽収容されているところもあった。
  2. 淘汰(殺処分)は行われておらず、疾病にかかった鶏は「入院ケージ」と呼ばれるケージに移動させられていた。そこは他のケージと仕様は同じで、移動させられても治療は行われていなかった。

アニマルライツセンターは昨年5月から、イセ食品鶏の夜間放置バタリーケージ飼育、イセ食品のグループ企業の孵化場における雛の殺処分方法、の問題についてやり取りを続けてきましたが、返答をいただけないことも多く問題点が明らかにならないため、解決に向けた糸口が見えない状況です。

そのため、PETA告発の本件については、2021年5月14日、JGAPの認証の管理団体である一般社団法人日本GAP協会、および、豊田通商(2013年にイセ食品と業務提携・合弁契約を締結し、大規模採卵養鶏場を設立し、共同で養鶏経営拡大に取り組んでいる)へ、下記の通り質問書を提出しました。

一般社団法人日本GAP協会

2020年5月に行われたJGAP基準書改定のパブリックコメント(意見募集)が終了して一年が経過しますが、こちらの改訂作業にあたって、貴法人のお考えをお聞かせいただきたく、ご連絡差し上げました。

本日2021年5月14日、650万人の会員と支援者を持つ、世界最大の動物の権利団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が、日本のJGAP認証を取得した鶏卵農場の実態を明らかにしました。 https://investigations.peta.org/japan-egg-farm-cruelty/ この告発は、当該農場で、ケージの隙間に挟まれて動くことができなくなる鶏や、総排泄口からの内臓脱出で苦しむ鶏、腹部膨満や趾瘤症の鶏らがおり、それに対しての治療がおこなわれず放置されている様子を報告しています。当法人がPETAに確認を取ったところ、さらに次の二点が分かりました。

  1. 一つのケージに9羽の鶏が収容されており一羽当たりの面積は約17センチ×17センチ(285㎠)。列によっては10羽収容されているところもあった。
  2. 淘汰(殺処分)は行われておらず、疾病にかかった鶏は「入院ケージ」と呼ばれるケージに移動させられていた。「入院ケージ」は他のケージと同じ仕様で、移動させられても治療は行われていなかった。

つきましては、次の二点について、貴法人のお考えをお聞かせください。

1.飼育密度について

日本の採卵鶏の平均飼育密度が370㎠以上430㎠未満程度(2014年畜産技術協会調べ)ですので、同農場の285㎠は平均よりかなり低いものとなっています。また、農林水産省が家畜伝染病予防法に基づく飼養衛生管理基準のパンフレットで示す過密の参考値は400~600㎡/羽ですので、これに比べてもかなり低いと言えます。
また、PETAの告発によると同農場では飼槽と鶏卵ベルトの間から体を出し、挟まれたまま衰弱あるいは死ぬ鶏が多いとのことです。当法人はこれは285㎠という過密飼育が要因だと考えます。ケージの床は卵が転がりやすいように集卵ベルト側に傾いていますが、過密なケージの中で、順位の低い鶏や弱った鶏は他の鶏に追いやられ居場所がなくなります。そしてずるずる滑るように集卵ベルト側に押し出されるのものと推測します。

しかしながら現行のJGAP基準ではこのような過密飼育であっても認証がとれるものとなっています。285㎠という飼育密度でも認証がとれる現行のJGAP認証制度で、アニマルウェルフェアが保証されるのか、貴法人のお考えをお聞かせください。

2.淘汰について

PETAに確認したところ、当該農場では、淘汰(殺処分)が行われていないとのことです。しかしながら、総排泄口脱や腹部膨満、極度の趾瘤症、起立不能などの鶏は、何も行わなければ非常な苦しみを経て死に至ります。この場合、もし治療を行わないのであれば適切な殺処分を行うことが求められます。

「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、「動物愛護管理法」)第 40 条に規定する動物を殺す場合の方法については、「動物の殺処分に関する指針」(平成7年7月4日総理府告示第 40 号)において、動物を殺処分しなければならない場合にあっては、化学的又は物理的方法により、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によることが規定されています。

2019年には「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の農場内における殺処分に関する指針」が農林水産省から通知されています。同指針もまた、直ちに意識喪失状態に至るようにするなど、出来る限り苦痛の少ない方法により殺処分を行うことを求めています。

2021年1月21日には、環境省、農林水産省が「農場における産業動物の適切な方法による殺処分の実施について」を通知しましたが、これには次のように記載されています。
『令和元年度の法改正により、昨年6月から動物のみだりな殺傷や虐待に関する罰則が大幅に強化されたことや、動物愛護管理部局と畜産部局等との連携強化が明示されたことも踏まえ、関係部局が連携して、日頃より、産業動物の適切な取扱いの確保及び虐待等の防止に係る事業者への指導助言や情報共有の徹底を図るとともに、適切な方法による殺処分が行われていない事態や飼養保管が適切でないことに起因して産業動物が衰弱する等の虐待を受けるおそれがある事態が認められたときは、速やかな改善を求め、改善の意志がない場合は、警察への告発を含めて厳正に対処するよう御対応願います。』

助かる見込みがないのに治療も殺処分も行わず、ただ放置して死に至らしめるという手法はこれらの法令、通知に反します。

しかしながら現行のJGAP基準では、放置死(衰弱死)という管理手法であっても、認証がとれるものとなっています。このような現行のJGAP認証制度に問題はないのか、貴法人のお考えをお聞かせください。

回答)

1.飼育密度についての指針の該当部分
飼育密度に関しては、指針本文、4 飼養方式、構造、飼養スペース ③飼養スペースにて、適切な水準について一律に言及することは難しく、重要なのは管理者及び飼養者が鶏をよく観察し、飼養スペースが適当であるかどうかを判断することを求めています。

2.淘汰についての指針の該当部分
殺処分については、指針本文、1 管理方法 ⑤病気、事故等の措置にて、病気、事故等の措置として、可能な限り迅速な治療を行うこと、治療を行っても回復の見込みがない場合は、適切な方法で安楽死の処置を検討することとし、殺処分をすることが決定した場合には、
「動物の殺処分方法に関する指針(平成7年総理府告示第40 号)」に準じて行うとともに、「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の農場内における殺処分に関する指針」を参照し、適切な対応に努めるよう求めています。

とのことで、PETAが告発した農場のような状況であってもJGAP認証がとれることについての見解は分かりませんでした。

また、内部告発などでJGAPのルール違反が明らかになった場合、協会としてはどういう対応をとるのかという質問には、「認証判定後に、JGAP認証の信頼性を著しく損なうような苦情や情報があった場合は、認証機関が情報の内容や信頼性などを判断したうえで、情報をもとに、当該農場・団体に対して臨時の審査を実施することができます。(総合規則8.9臨時審査 参照)」とのことでした。

次に「1.採卵農場における鶏の飼育密度が285㎠ 2.採卵農場で適切な淘汰(殺処分)が行われていない というこの農場の状態が臨時審査の該当するか」という問いには「適合基準では、「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」(以下、指針)に基づき、飼養環境の改善に取り組むことを求めています。そのため、認証審査では指針に基づく飼養環境の改善への取り組みを確認いたしますので、飼養環境の改善に取り組まれていない場合は、臨時審査の対象となる可能性がございます。1については、飼育密度(飼養スペース)は、管理者及び飼養者が鶏をよく観察し、飼養スペースが適当であるかどうかを判断することを求めているため、飼育密度の数値だけでは適合・不適合の判断はいたしません。2については、継続的に適切な淘汰(殺処分)が行われていない(改善への取り組みが見られない状態)であれば、臨時審査の対象となる可能性がございます。」とのことで、285㎠という異様に狭い飼育密度は臨時審査の対象にならないが、適切な淘汰が行われず改善への取り組みも見られない場合は臨時審査の対象となることがわかりました。
※適切な淘汰が行われていない点について、臨時審査を要望するかどうかについては、内部告発者の保護を考慮し、現在検討中です。

豊田通商

本日2021年5月14日、650万人の会員と支援者を持つ、世界最大の動物の権利団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が、日本のJGAP認証を取得した大手鶏卵農場の実態を明らかにしました。https://investigations.peta.org/japan-egg-farm-cruelty/ 

当該農場は、2013年に貴社が業務提携・合弁契約を締結したイセ食品のグループ農場です。PETAの告発は、当該農場が過密飼育で、ケージの隙間に挟まれて動くことができなくなる鶏や、総排泄口からの内臓脱出で苦しむ鶏、腹部膨満や趾瘤症の鶏らがいること、そしてそれに対して治療がおこなわれず放置されていることを報告しています。当法人がPETAに確認を取ったところ、さらに次の二点が分かりました。

  1. 一つのケージに9羽の鶏が収容されており一羽当たりの面積は約17センチ×17センチ(285㎠)。列によっては10羽収容されているところもあった。
  2. 淘汰(殺処分)は行われておらず、疾病にかかった鶏は「入院ケージ」と呼ばれるケージに移動させられていた。「入院ケージ」は他のケージと同じ仕様で、移動させられても治療は行われていなかった。

1点目についてですが、PETAの告発によると同農場では飼槽と鶏卵ベルトの間から体を出し、挟まれてまま衰弱あるいは死ぬ鶏が多いとのことです。当法人はこれは285㎠という過密飼育が要因だと考えます。ケージの床は卵が転がりやすいように集卵ベルト側に傾いていますが、過密なケージの中で、順位の低い鶏や弱った鶏は他の鶏に追いやられ居場所がなくなります。そしてずるずる滑るように集卵ベルト側に押し出されるのものと推測します。

日本の採卵鶏の平均飼育密度が370㎠以上430㎠未満程度(2014年畜産技術協会調べ)ですので、同農場の285㎠は平均よりかなり低いものとなっています。また、農林水産省が家畜伝染病予防法に基づく飼養衛生管理基準のパンフレットで示す過密の参考値は400~600㎡/羽ですので、これに比べてもかなり低いと言えます。

2点目についてですが、総排泄口脱や腹部膨満、極度の趾瘤症、起立不能などの鶏は、何も行わなければ非常な苦しみを経て死に至ります。この場合、もし治療を行わないのであれば適切な殺処分を行うことが求められます。

「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、「動物愛護管理法」)第 40 条に規定する動物を殺す場合の方法については、「動物の殺処分に関する指針」(平成7年7月4日総理府告示第 40 号)において、動物を殺処分しなければならない場合にあっては、化学的又は物理的方法により、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によることが規定されているところです。

2019年には「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の農場内における殺処分に関する指針」が農林水産省から通知されています。同指針もまた、直ちに意識喪失状態に至るようにするなど、出来る限り苦痛の少ない方法により殺処分を行うことを求めています。

2021年1月21日には、環境省、農林水産省が「農場における産業動物の適切な方法による殺処分の実施について」を通知しましたが、これには次のように記載されています。
『令和元年度の法改正により、昨年6月から動物のみだりな殺傷や虐待に関する罰則が大幅に強化されたことや、動物愛護管理部局と畜産部局等との連携強化が明示されたことも踏まえ、関係部局が連携して、日頃より、産業動物の適切な取扱いの確保及び虐待等の防止に係る事業者への指導助言や情報共有の徹底を図るとともに、適切な方法による殺処分が行われていない事態や飼養保管が適切でないことに起因して産業動物が衰弱する等の虐待を受けるおそれがある事態が認められたときは、速やかな改善を求め、改善の意志がない場合は、警察への告発を含めて厳正に対処するよう御対応願います。』

助かる見込みがないのに治療も殺処分も行わず、ただ放置して死に至らしめるという、イセ食品のグループ農場で行われていた管理手法はこれらの法令、通知に反します。

つきましては、貴社の下記の通り質問いたします。

貴社は2013年にイセ食品と共に120万羽規模の養鶏場を設立、2019年にもイセ食品と共に、成鶏農場建設や2023年に年間約2万トンの卵の生産を目指した鶏卵事業会社を設立されています。これら貴社が関わる養鶏事業において、飼育密度の下限の設定、および適切な殺処分を実施するための農場管理が行われていますでしょうか?また貴社が養鶏におけるアニマルウェルフェアについてどのような取り組みをされているか教えてください。

回答)回答は得られませんでした

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

暴力的または攻撃的な内容が含まれる場合は投稿できません

SHARE