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串田議員、石破総理と小泉農林水産大臣にアニマルウェルフェア求める!

2025年6月9日、参議院決算委員会で、日本維新の会 串田誠一議員が石破総理と小泉農林水産大臣に対し、アニマルウェルフェアの対応を迫った。

WAPの評価で日本の畜産動物の保護評価がGであることから、この評価について石破総理の見解を質問した。これに対し石破総理は残念ながら農林水産省が日頃主張をする誤った認識=ケージ飼育が健康状態や産卵状況の確認等の個体管理がしやすかったり衛生面で優れていると報告を受けていると答えた。さらに

限りある命の間において、そのアニマルウェルフェアっていうのか、そういうものを人間が人間さえよければいいということではなくて、生き物の立場に立って考えることができるかという視点は重要だ

と述べ、小泉農林水産大臣のもとで「底して考えてまいりたい」とした。石破総理は農林水産大臣も歴任しており、この問題を一定程度知っているはずだ。またアニマルライツセンターの陳情を受けてくれたこともある。しかし、総理という立場で、農林水産省の言い分をそのまま述べていることは残念である。

ケージ飼育で”健康状態、産卵状況の確認等の個体管理が行いやすい”は誤り

ケージ飼育で個体を観察するのは簡単ではない。ケージとケージフリーの鶏舎を持つ生産者は、ケージフリーの利点を鶏たちの状態を観察できることだと第1に上げるほど、アニマルウェルフェアの基本である鶏の状態の確認についてはケージフリーに分配が上がる。ケージ飼育では、行動や個体の観察が制限され、異常の早期発見が難しいという問題が指摘されている*1。その他にもバタリーケージは高密度で視界が遮られやすく、個体の状態把握が物理的に難しいことは、それだけで研究の1テーマにはなり得ないが、度々指摘されている。実際に、ケージのそこに踏み潰されたままぺちゃんこになり腐ってしまった鶏が発見されることは多々ある。ケージフリーだと鶏たちが自由に動き回るため、鶏たちの健康状態はわかりやすいのだ。

答弁全文(聞き取りでの文字起こしのため誤りがある可能性があります)

串田誠一議員:日本というのは動物に対してどういうような対応をしているのかということでマハトマ・ガンジーという人がですね、その国の偉大さや道徳的進歩は、その国が動物をどのように取り扱うことにかによって判断できるという、そういう有名な言葉があるんですね。 やはり動物に優しい、そういう政策をとる国っていうのは、人にも優しいというようなことなんだろうなと思うんですけれどもそういう意味で畜産動物に対する動物福祉アニマルウェルフェア世界動物保護協会が何年かおきに評価をしているんですけれども一番直近の評価、日本に対する評価はBCGFGのうちのどれでしょうか?

農水省松本畜産局長:お答えいたします。 海外の民間団体でございます世界動物保護協会、こちらの評価につきましてはこれまで2回公表されているところでございます。 2回目の2020年の評価におきましては、我が国は総合評価は良いの評価をされた一方その中の畜産動物の保護につきましては次評価をされたとこのように承知しております。

串田誠一議員:最後のところの声すごくちっちゃかったような気がするんですけれどもね、パネル見ていただくとわかりますけれども、世界で最下位。日本ほど動物に冷たい国はないんですよね。 これ隣見ると中国ロシア。ガンジーの話によると、動物に扱うことでその国の偉大さと道徳的進歩は判断できる。 そういう意味でお隣にいるとだんだん似たようわかるような、そこに肩を並べているというのが日本なんでですけれども人さえ良ければ動物はどうでもいいっていう、そんな国では私ないと思うんですけど、石破総理、この評価を見て、いやこれはもうしょうがないんだと、人さえ良ければいいんだというふうには私は猫好きの石破総理は思わないと思うんですけれども、いかがでしょうか?

石破総理:猫好きでご指名をいただきましたので答弁申し上げますがそういうご指摘はあります。 ただ私は農水大臣やったときからこの問題は関わっておるんでございますが、ただただ日本が鶏を虐待しておるかというと、必ずしもそうではないと開き直るわけでは全然ないんですけれども、衛生管理という点から言えば、日本の飼い方というものに一日の長といいますか、そういうものがあるという報告も受けておるところでございます。

アニマルウェルフェアっていうのは本当にそのどうせ食べちゃうんだからっていうようなこと言ってはいけませんで、どうやって生あるものが、その何でしょう、権利というのか生き物として最大限尊重されるかっていうことを考えてまいりたいと思っておりますが、繰り返しになりまして恐縮でございますが、日本の飼い方すなわちバタリーケージというんでございましょうか、健康状態産卵状況の確認等の個体管理が行いやすい。 なるほどと思うんですが、闘争行動が軽減され事故の発生率が生じにくい、鶏と排泄物の接触が少なく衛生的である等々ございます。 平飼いの場合にはまたそれどうだろうってお話もございます。 開き直るつもりも全然ございませんが、どういうのが本当に限りある命の間において、そのアニマルウェルフェアっていうのか、そういうものを人間が人間さえよければいいということではなくて、生き物の立場に立って考えることができるかという視点は重要だと思っております。 あわせまして、この鳥インフルエンザ等々、この国民に安全で衛生的な鶏肉を提供するという観点も決して忘れてはならないと思っておりますので、小泉大臣のもとで、この問題さらに徹底して考えてまいりたいと思っておるところでございます。

串田誠一議員:はい今石破総理から小泉農水大臣の名前が出ましたんで、私もすごくですね期待しているんですね。

2019年の動愛法改正のときも、小泉環境大臣でなかったら改正はできなかっただろうと、私はあの議連の事務局次長してて、メンバーみんな口を揃えてですね、小泉環境大臣がいたからこそ改正はできたんだというんです。ことでそういう意味で、私はいつかは農水大臣になってもらいたいというふうに心から思っていたんですけどただちょっと厳しい質問を小泉環境農水大臣に質問させていただきたいんですがこういうようなですね評価をされているということで小泉農水大臣も心痛めてると思うんですが、所信にですね、動物福祉アニマルウェルフェアの言葉が入ってないんですよね。 これ、歴代の農水大臣ずっと私聞いてきたんですよ。 だけど版も入ってなかった。 今回は小泉さんの所信には絶対入っているに違いないと思っていたら、これ入ってなかったのは残念でならないんですけれどもこれの理由はちょっと教えていただけますか。

小泉農林水産大臣:所信、あれは大臣就任直後だったんですけど、米のことで頭がいっぱいでしたというこういった答弁ではよくないと思いますので役所もしっかり答弁を作ってくれたんですけども、今回の所信においてアニマルウェルフェアについての言及はありませんが、本年4月に公表した食料農業農村基本計画、酪農および肉用牛生産の近代化を図るための基本方針等畜産に関する基本方針においても、アニマルウェルフェアの推進を図っていくことを明記をしています。 だけど所信にも入れろとこういった串田先生の思いでありますが、かなりスピード感と、また作業量を持って米のことに取り組んでいますので、最初の初診の作業で役所の皆さんの過度な負担を避けたいとそういったことから所信に手を加えたのは米にある意味特化をして、その他は今まで農水省の皆さんが考えてこられたことそういったことを基本的には踏襲をしたというのが率直なところであります。

思いはしっかりと持ちながら、このアニマルウェルフェアについても推進をしてまいりたいと思います。

串田誠一議員:はい令和3年の3月までは環境大臣にも動物愛護って言葉が入ってなくて、当時こういうふうに環境大臣なんで所信に入らないんですかって申し上げましたところ、次の臨時国会で入れていただいて、その後ずっと環境大臣には動物愛護入ってるんですよね。

ですから、今回の今の答弁でこの秋の臨時国会には必ず所信に入れていただけるんじゃないかなというふうに確信させていただきます。

*1 https://doi.org/10.1136/vr.k1271

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