2025年の貿易統計が出揃った。フォアグラの輸入量をおそるおそる見てみる。
1765キロ
2024年の9831キロを大きく下回った。2025年は羽数で換算すると2,942羽で、13,443羽分の犠牲が減った。
理由はそれほど前向きなものではない。鳥インフルエンザによる輸入停止措置があったことだ。
フランスは2023年から鳥インフルエンザのワクチンを打ち始めたため、全面的に輸入停止だ。残るはハンガリー、カナダ、ブルガリアからの輸入だが、これらも度々鳥インフルエンザが発生し輸入停止措置が取られている。
ハンガリーは2025年09月04日まで輸入が停止だった。カナダは2025年に一度解除されるも、再び停止となった。ブルガリアも2023年以降発生し、一部の地域をのぞいて輸入停止が解除されていない。
そのため、実際の日本人の消費意欲がどの程度か、貿易統計から図ることは困難だ。だが、輸入停止措置が解除されるたびに、輸入が行われていることから、フォアグラという素材はまだ今後も日本に入りつづけるだろう。
卸売企業は、ホテルは、レストランは、食品小売店は、以下の理由からフォアグラの取扱いを永久的に廃止するべきだ。
フォアグラは2025年の5ヶ月間、輸入がゼロだった。だが、フォアグラがなくて困ったという話は一切聞かない。過去も同様だ。フォアグラがなくて困っているという報道はされない。なくていいのだ。卸売企業はもともとそれほどフォアグラに依存するビジネスをしておらず、ホテルもレストランも別の素材で美味しい料理を作ることができ、食品小売店は滅多に売れないフォアグラではなく別の商品で売上を十分に立てている。
他の畜産物も残酷な生産工程を経るが虐待を建前上良しとはしないし多少は改善することが可能だが、フォアグラはそうではない。フォアグラは意図的な動物虐待を行うことで出来上がっており、その工程がなければ脂肪様の肝臓=フォアグラにはならない。
非常に脂肪とカロリーが高い食品であり、飽和脂肪も含む。フォアグラ100グラムには462カロリーが含まれており、フォアグラの主な主要栄養素は脂質で、カロリーの85%以上を占めている*1。
日本企業は、「常に商品を置くこと」を非常に重視する。だからこそ食品ロスも多いのだが、であれば、フォアグラのように鳥インフルエンザに左右される不安定な食材からは離れるべきだ。鳥インフルエンザは昔はそれほど頻発しなかったが、もはや工場畜産の密集や深刻化によりひっきりなしに起き続けるようになった。そのようなものを海外から持ってくる必要はないだろう。
企業、ホテル、レストランは自主的に”良い”行動は起こしません。この記事を見る皆さんには、ぜひ、動物たちの犠牲をさらに減らし、フォアグラの犠牲をゼロにし、それを維持するために、フォアグラの取り扱いのあるホテル、レストラン、小売店を見かけたら、一言、「フォアグラは残酷です、取扱を止めてください」と意見を届けてください。
