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北海道のと畜場でアラブ向けの屠殺がスタニングOKに。

2015年9月、北海道で、アラブ(UAE)向け輸出のためにスタニング(気絶処理)無しでのハラールと畜を導入しようという動き

「ハラル認証」の牛肉 ドバイへ試験輸出 高橋知事が方針 - 北海道新聞 (2015年9月16日)
高橋はるみ知事は16日の道議会一般質問で、本年度中に、道内のと畜施設にイスラム教の戒律に従っていることを示す食品の「ハラル認証」を取得させ、中東のアラブ首長国連邦(UAE)の拠点都市ドバイに、道産牛肉を試験的に輸出する方針を明らかにした。(中略)
道によると、道内の民間と畜施設が8月に日本国内の専門機関からハラル認証を取得済み。現在、UAE政府のハラル認証を受ける手続きをしている。イスラム教で禁止されている豚肉と混ざらない処理がされているのかなどについて、UAE政府職員の査察を受けた後、認証処理施設に登録される見通し。取得費用は道が負担する。

北海道に「スタニング有」を要望

スタニング無しのと畜は、牛を非常に苦しめます。

この件を担当する北海道の食関連産業室に問い合わせたところ、すでに試験的輸出は決定事項とのことでした。しかしUAEの認証は未取得だとのことです。 海外ではUAE向けの牛肉輸出であってもスタニングが容認されている例もあるため、アニマルライツセンターは、北海道庁にドバイ側に「スタニング有」のと畜を受け入れるよう、UAE側に交渉してほしい旨の要望を行いました。

UAE向け牛肉輸出がスタニングOKに

2016.2月株式会社北海道畜産公社がUAE向け牛肉輸出機関として認定されました。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000082800.pdf

北海道庁や、と畜関係機関に確認したところ、UAEとの契約で「スタニング有」と決定したそうです。

このことは、今後UAE向けへのハラール肉輸出において大きな先例となります。すでにUAE向けにハラール牛肉輸出をしている国内の施設の中には、スタニング無しでと畜を行っているところが(2016年1月時点で)2施設あるからです。

このスタニング無しでハラルと畜を行っている2施設には、北海道畜産公社の件をつたえ、ハラールと畜をスタニング有に変えていただけるよう要望しています。


(追記2020年5月)

この後、ハラールの牛の肉の輸出先国は増え、認定されたと畜場も増えましたが、北海道のと畜場の決断により、アニマルライツセンターが要望していたところも含め、多くがスタニング有でのハラールと畜になっています。詳細はコチラをご覧ください。

ただまだハラールと畜の際にスタニングを行っていないケースもあります。これらのケースにはスタニングの使用への切替をお願いしています。また、ハラールと畜が容認するスタニングの条件そのものが気絶効果が薄いものになる可能性があるという問題があります。現在のハラールと畜が認めるスタニング条件が変更されるまでは、これ以上ハラールと殺を拡大しないことも重要です。ハラールと殺が認めるスタニングの条件とその問題についてはコチラをご覧ください。

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