牛乳-ミルク

乳牛の飼育場レポート2013

1970/01/01

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乳牛は、すべてつながれており、行動が著しく制限されるため、糞尿は定位置に落ち、世話がしやすくなる。
放牧されている牛は、自分の口が届かないところを、お互いなめあい、なめてほしいところがあると相手の牛の口元に持っていく。
すると相手は、ざらざらしたタワシのような舌で、体をなめてきれいにしてくる。
なめられている牛は心が安定し、心拍数が低下、うとうとと目を半開きになる。しかしつなぎ飼いの牛に、それはかなわない。
 
誰もいない牛舎の中はしんとしており、天井にとりつけられた自動給餌機が動き、それぞれの牛の前に餌を落とす音だけが聞こえていた。
この牛舎の、一本筋を挟んだすぐ近くに大きな道路が走っており、近くに放牧できるような場所はみあたらず、牛たちはこの牛舎の中で長い時間をつながれたまま過ごしているのだと思われる。
 
 
牛の一生日本の酪農で、放牧主体の乳牛飼育を行っている農家はほんの数%だ。
ほとんどの乳牛は牛舎内での繋ぎ飼いで、ご飯を食べるのも糞をするのも寝るのも同じ場所で、多くの時間をすごす。
テレビなどで牛の出産を、人間が手伝っているシーンがあるが、自然界では、牛は自力で子供を産むことができる。
人間が牛の赤ちゃんを引っぱり出してあげなければならないのは、牛舎で、畳一帖分のスペースで繋ぎ飼育される母牛に筋力がないからだ。
 
牛の乳は人間と同じで、子供を産まなければ出ない。
牛の繁殖はほぼ100%人工授精で行われており、効率よく乳を搾り取るため、人工授精、妊娠、出産、搾乳、人工授精と繰り返され、乳量が少なくなり生産性がおちる5,6年目に出荷、と殺される。
 
牛には、雌雄を問わず角があるが、この写真の牛たちには角がなかった。
生後6ヶ月以内に切断されてしまうからだ。角の切断は牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が牛の近くで作業中に怪我をするのを防ぐといった名目で行われている。
角の表面は爪と同じで硬くて痛みを感じないが、角の中には神経と血管が通っており、角の切断の際には、血が噴き飛ぶこともある。この切断は無麻酔で行うことがほとんどで、切断時も、切断後も牛は痛みで気絶するほど苦しむ。
根元からの切断がうまくいかなかった場合、角がまた生えてきてしまい、再度切断が行われます。
 
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母牛と子牛自然界では子牛の授乳期間は9ヶ月ほど。
そして子牛には母牛の乳を吸いたいという激しい欲求がある。しかし牛乳のために飼育される母牛から産まれた子牛は、乳を早く生産ラインにのせるために、産まれてすぐに母牛から引き離される。
子牛は1時間に6000回、母牛の乳を吸いたがる生き物だ。その多くはたんなるおしゃぶりに過ぎませんが、子牛の精神の安定に欠かせないものだ。
乳を吸いたいという強い欲求をかなえられず母牛から引き離された子牛は、仲間のオス牛の睾丸や柵の出っ張り部分など、乳首に似たあらゆるものに飛びつくという異常行動をおこす。
雌牛もまた、子牛への強い愛情を持っている。
以前、酪農家の方と話をしたとき、「産まれてすぐに引き離された子牛と母牛は、お互いを呼び続ける」と言われた。
 
『イギリスの動物保護団体RSPCAの畜産動物部、主任研究員のジョン・アヴィジニウスは、我が子を取り上げられた母牛が、少なくとも6週間にわたって嘆き悲しむ姿を見たという。
子牛が連れ去られると、母牛はすっかりうちのめされた様子で畜舎の外に向かい、我が子を最後に見た場所で何時間も子供を呼び続けた。
力ずくで動かさない限り、彼女はその場を離れようとしなかった。
6週間が過ぎても、母牛は我が子と別れた場所を見つめ、ときには畜舎の外でしばらく待っていた』(「豚は月夜に歌う」より)


乳を搾られる牛たちは、乳量がすくなくなる5、6年目で「乳廃牛」となり、と殺される。乳を搾られ続けたあとのその肉は硬く、安値で取引され、加工食品の原料や、肥料や革製品などに利用されている。
わたしたちがこれほど牛に犠牲を強いて作られた牛乳は、ミネラルウォーターと変わらない値段で販売されているのだ。

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