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卵が死亡率をあげる:卵を減らすエッグスマートが必要

メキシコに次いで2番にたくさんの卵を食べる日本。世界が日本ほど多くの卵を食べないのは健康上の理由もあります。日本では業界団体や卵関連企業が健康に良いから卵を一日二個食べていいなど言い続けているが、データはそれを否定しています。

早期死亡のリスクが増加

2021年2月に出された研究*1では、全卵とコレステロールの摂取は、癌、心血管疾患、死亡率の全てと関連があったと報告されています。とくに癌による死亡率はコレステロールを卵などの食事から接種すると24%増加します。その他心疾患による死亡率は16%、全死亡率は19%増加しています。

中国での2020年の研究*2では、卵の消費量の多さと糖尿病のリスクとは正の相関があることがわかっています。同じ東洋人の研究結果として参考になります。

2022年の最新の研究*3では、食事で摂取するコレステロールと卵の量が多ければ多いほど、総死亡率および心血管疾患による死亡率のリスクが上がることがわかっています。

同じような研究データは多数あります。

卵はアンフェアな商品

採卵鶏のケージフリー飼育への移行は将来すべての鶏飼育の最低限の福祉に世界中でなりますが、日本で進まない理由の一つとして、日本人が卵を食べすぎているというものもたしかにあります。この量を半分に減らせば、ケージフリーへの移行も容易になります。「良いものを少量」に変えることで、フェアな価格での取引が可能になり、これは業者にとっても本来なら悪い話ではありません。

価格の優等生とおだてられながら、価値を下げつづけ、アンフェアな価格を推移し続ける卵。このしわ寄せは鶏に現れています。イセ食品の会社更生法の申請に反映されたようにどうやら業者自身にも負担は大きなものだったようです(業界は大量生産と税金補助の存在により自ら価格を下げてきましたが)。卵のケージフリーへの移行をお願いすると、企業は今の価格を維持したいといったことをいいますが、今現在アンフェアな取引をしているものをフェアにしてほしいというのはそこまで罪深いものではないはずです。むしろ、今の価格を維持したいという企業は、不当価格を押し付け続けているともいえるのです。

特に加工品においては、卵成分はなくても成り立つことがほとんどです。

企業は、ケージフリーとともに、卵の使用量を減らすエッグスマートに取り組んでください。

*1 Egg and cholesterol consumption and mortality from cardiovascular and different causes in the United States: A population-based cohort study, February 2021, Pan Zhuang et al
*2 Higher egg consumption associated with increased risk of diabetes in Chinese adults – China Health and Nutrition Survey October 2020, Yue Wang et al
*3 Associations of Dietary Cholesterol, Serum Cholesterol, and Egg Consumption With Overall and Cause-Specific Mortality, and Systematic Review and Updated Meta-Analysis , April 2022, Bin Zhao,et al

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