2025年7月1日、スイスは産業に利用される動物にとっての大きな進歩を遂げた。いや、もともと追いつける気がしないほどアニマルウェルフェアは進んでいたのだが・・・
動物に苦痛を与える方法で生産された毛皮製品の輸入を禁止する法案を採択した。この法律は2025年7月1日に施行され、2年間の移行期間が設けられており、対象となるのは、以下のような方法で得られた毛皮製品。
アンゴラがこれにあたってくるため、アンゴラの輸入の実質禁止が実現するのは世界初だ。
より強調したいのはこちら。
同じく2025年7月1日から、スイス国内で販売される一部の畜産物に対して、動物が苦痛を伴う処置を受けたかどうかを明示する表示が義務付けられた。対象となる製品は以下の通り。
この表示義務は、国内で生産された製品だけでなく、輸入製品にも適用される。日本の畜産物は輸入されていないと思われるが、麻酔なんて全くやってくれない日本の畜産物だったら間違いなく様々記載されることだろう。これにより、スイス在住の消費者は製品の背後にあるアニマルウェルフェアの実態への理解がより進み、そしてより倫理的な選択を行うことが可能になるだろう。
日本でもこの表示義務、消費者=全市民のために導入することができれば市民にとって、動物にとって、大きなメリットになるだろう。