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コージーコーナー フォアグラを利用したメニューを続行

銀座コージーコーナーがパスタにフォアグラを載せたメニューを販売しました。
この商品の内容の見直しをお願いするため、要望書を送り、電話で回答を確認しました。

要望した内容:

1:フォアグラ入りメニューのを中止し、別のメニューに変更してください。

2:今回のメニューで使用されているフォアグラの生産方法、強制給餌の期間をお教え下さい。

上記要望の理由:
▼食の安全・アニマルウェルフェア(動物の福祉)

アニマルウェルフェアは、近年欧米を中心に、動物への倫理的扱いが食の安全を考える上で必要なものであるとして、法規制や企業の自主努力によって革新的に進んでいるものであり、OIEも農林水産省も推進をしています。

しかし、日本ではまだ取り組みが少なく、企業や行政の取組みも小さく、消費者意識も追いついておらず、アニマルウェルフェア後進国となってしまっています。それでも、農林水産省での各事業者への啓発や、大手企業が試験的に取り組みを始めるなど、進展が見られ始めました。フォアグラはアニマルウェルフェアが最も低い素材のひとつであり、倫理的な扱いとは程遠い素材です。

アニマルウェルフェアは、間違いなく今後より一層取り組みが広がる動きです。フォアグラ入のメニューの販売は、この流れにまっこうから逆らうものです。短い一生を、少しでも良い環境で、虐待されることなく過ごすことができるというのは、動物を殺しいて食べ物を得る私達人間の最低限の思いやりではないでしょうか。

▼フォアグラの生産方法

フォアグラの生産方法は、生後81日経ったカモ・アヒルに対し、ガヴァージュ(強制給餌)を2~3週間行い、鳥達の肝臓を通常の10倍まで膨張させ、と殺します。ガヴァージュは、鳥達の口を開けさせ50cmの鉄パイプを胃まで差し込み、ペースト状のとうもろこしの粉と油の混合物を大量に流し込み、鉄パイプを抜くという方法で行われます。餌の量は、一日に、約1キログラム流し込まれ、これは人間で言えば一日10キログラムのとうもろこしのペーストを食べることに匹敵します。このガヴァージュは一日2~3回行われ、たった2~3週間の間に肝臓が肥大し肝機能を果たさない脂肪肝の状態になります。急激な体の変化のため、肝臓が他の器官を圧迫し、気嚢と肺を圧迫し呼吸困難を起こし、息をすることが難しくなり、さらに自分の体を支えることも難しくなります。

「パイプが首の内側を傷つけた」「慢性の肝臓病」「強制給餌による窒息」のため、通常のアヒル飼育場の20倍の死亡率になります。

この事実を知らない生活者も多くいらっしゃると思います。だからこそ、たとえ価格が下がったとしても、企業が倫理観をもち、良い物を選び提供することが必要なのではないでしょうか。

▼各国の状況

この残酷さゆえに、19の国ですでにフォアグラの生産が事実上禁止されています。さらに、カリフォルニア州では州法で販売、レストランでの提供も禁止しました。

欧米の多くのレストランやMarks and Spencerをはじめとした大手スーマーマーケット、英国Amazonも取り扱いをやめています。

最大の生産国であるフランスでも、44%の国民が強制給餌に反対し禁止することを望んでいます。

それでも、その販路があり儲かる限りは、どこかで生産は続きます。その販路をコージーコーナー様が拡大させてしまうということは、非常に残念なことです。

▼日本の状況

日本でもフォアグラの生産過程を知り嫌悪感を抱く人は増えています。

日本語の動画は、2010年にアップして以来、合計で200万回※以上の再生回数に、なりました。

※もちろん広告などは行っていません。※2アカウントの合計

生産方法を知った方の多くが、フォアグラを食べなくて良い、食べたくないとの意向を示します。

日本人は隠された社会問題を知る機会の少ない国民ですので、知らない生活者も多いこととは思います。しかし、知らないからといって、知らせずに販売することが許されるということではありません。生活者が知らない分、販売する側の責任は重いものになっているのだと、私達は考えます。

世界三大珍味として高級食材という扱いになっておりますが、倫理観や社会的な常識からは、本来であれば支援してはならない商品です。特に、貴社のような多店舗に展開する企業で、大量生産を助長する行為は、非常に危険であり、鳥達の犠牲が増えることは間違いがありません。

株式会社銀座コージーコーナー様のご回答

  • 販売を中止することはしない
  • おそらく担当部署の方は、動画などは見て生産方法を知った上で販売している
  • 今回のメニュー移行についてはわからず、(取り扱わないとは)この場では断言はできない
  • 今回のメニューで使用されているフォアグラの生産方法、強制給餌の期間については、把握していない

という内容でした。
今後も引き続き、アニマルウェルフェアへの取り組みについて、お願いをしていく必要があります。

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