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畜産従業員の見た、除角による牛の死亡

日本で飼育されている牛の多くは除角されています。
除角は、一般的に麻酔なしで行われています

2017年、ある畜産施設の従業員から情報提供がありました。
除角により、牛が死んでしまったというものです。

 

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2017年○月○日

この日の事件の詳細について述べていきます。

除角作業は農協職員ほか10数名ほどで、1日で20頭くらい、各農家に回りながら行っていくものでした。
私の勤める農場には肉用和牛がいます。そのうちの1歳になる雌牛がこの日最後の除角として、17時頃一行がやってきました。

わたしも初めて見たのですが、まず子牛をスタンチョンという鉄柵で頭を抜けないようにして、さらにタツという、ロープで作った頭絡(とうらく)で頭を拘束します。
初めて繋がれて、見ず知らずの多数の男性が道具をもってあらわれたことで、牛は興奮状態に陥っているようにみえました。

道具は、はっきりと見てはいないのですが電気カッターのようなものでまず角を切り落とし、その後木炭で熱したコテのようなものをあてていました。暴れる音は聞いたのですが泣き声は特には聞いていません。作業者のかっぱには血がついていました。

そのあと、農場主の要請で鼻輪の穴開けも同時におこなわれました。鹿の角のようなもので開けていたようです。麻酔なしで行われるこれら一連の作業を、私は直視することができませんでした。

その後、作業者のほうから「この牛ショックで失神しとる」という声が聞こえてきました。見ると牛は目を開けたま動きがありません。そのうち何人かが頭を叩いたり体をゆすったりしてみますが変化がありません。このときぐらいから雰囲気が変わりだし、あるものが獣医に連絡をいれました。

心臓マッサージが始まり死んでいるのではないかと一人ひとりが認識しはじめました。獣医が30分ぐらいして到着し、事情をそれぞれから聴取し、ショック死、心不全の診断を下しました。

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牛の角には神経も血管も通っています。
麻酔なしで体の一部を切断される恐怖と苦しみは、計り知れません。

除角は、作業者の安全、牛同士の突き合いを防ぐために行われていますが、除角をするにしても、鎮静剤や麻酔を使用すれば牛に過度な痛みを与えないで済みます。また角を切断しないで済む角カバーも販売されています。

このような苦しみを与える必要はどこにもないのです。
にもかかわらず日本で「肉用」に飼育されている牛の59.5%、「乳用」の牛の85.5%が除角されており、そのうち麻酔を使用する農家は「肉用」牛の場合は17.3%、「乳用」牛の場合は14%のみです*。

この内部告発をしてくれた方は、次のように言っています。

より苦痛を除去できる手段があるのならば、古いやり方を捨て、麻酔を使用するなど動物愛護法の精神にそった除角方法が日本の標準となることを望みます。

 

私たちにできること

▼牛の肉や乳を購入する際には、その食品がどうやって作られたのかを確認する。

スーパーやメーカーに問い合わせれば、多くの場合、角の切断の有無、その方法についても調べて教えてくれます。もしスーパーやメーカー側が「麻酔なしで切断している」あるいは「分からない」と回答するのであれば、その食品を「買わない」という選択をし、その理由を先方に伝えることも大事です。

▼麻酔なしでの角の切断が行われているという事実を周りの人に知らせる。

多くの人がこういった実態を知らない状況です。2017年の調査では、牛の角が麻酔なしで切断されていることを89%の人が「知らない」と回答しています。実態を皆で共有し世論を作ることは、とても重要です。チラシも活用してください。

▼国や自治体へ要望する

農林水産省や、お住いの自治体へ、人道的な方法を普及させてほしいと要望する。
畜産には多くの税金が使われています。私たちは納税者として、暴力的な行為の廃止を求めて行政に意見することができます。

農林水産省意見先
http://www.maff.go.jp/j/apply/recp/index.html

 

* 2014年 飼養実態アンケート調査報告書 http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html

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