フォアグラ

強制給餌の無い、手ごろな価格のフォアグラは存在するのか?

2017/12/21

フォアグラが国際的に問題視されているのは、その生産過程で「強制給餌」が行われているからです。
毎日体重の1/3~1/4の大量の餌を長い管を使用して胃の奥に直接流し込む「強制給餌」は動物への積極的な暴力と言えます。

成城石井

アニマルライツセンターはフォアグラを扱う多くの店舗や企業へフォアグラの取り扱い廃止を求めていますが、そのうちの一つに成城石井があります。2014年にフォアグラの問題について情報提供してから、成城石井におけるフォアグラの取扱量は減少しています。しかしそれでも一部店舗では販売されており、2017年9月にオープンした成城石井トリエ京王調布店では、「スペイン産フォアグラバーガー」(税抜1290円)が販売されています。

2017年9月末、アニマルライツセンターは成城石井に再度フォアグラについて次の点を求めました。

1.フォアグラバーガーを含むフォアグラ商品の扱いの廃止
2.成城石井Webサイトにて、フォアグラ廃止を公表


成城石井からは、行き過ぎた販売とならないよう、客からの要望に応じた品揃えとして、限定的に取り扱っている旨の回答がありました。また、フォアグラの全体取扱量は減らしているとのことでした。
フォアグラの倫理的問題を意識してくれているのは嬉しいことですが、フォアグラの販売は続いています。

強制給餌していないフォアグラ

非常に高価でごく一部ではありますが、「強制給餌」をしていないフォアグラもあります。スペインのLaPateríade Sousaの農場がそうです。この農場ではガチョウは自然に肥育され、毎年の「渡り」に備えてガチョウが自然に肝臓に脂肪を貯め込み体重が倍増した時に屠殺してフォアグラ(肝臓)を取り出します。強制給餌を行い数週間おきに鳥が屠殺される一般的なフォアグラ農場とは違い、強制給餌を行わないLaPateríade Sousaでは、年に一度(通常は10月)にしか鳥を屠殺してフォアグラをとりだすことができません*1。
そのため180グラム約28000円と大変高価です。
 

手ごろな値段で強制給餌が行われていないフォアグラはあるのか?

成城石井に、フォアグラを扱うのであれば「強制給餌」をしていないフォアグラを検討してほしい旨を伝えたところ、「成城石井で扱うフォアグラは強制給餌がおこなわれていない」との見解でした。
しかし成城石井トリエ京王調布店では、「スペイン産フォアグラバーガー」が1290円という手ごろな価格で販売されています。強制給餌を行わず大量生産されていないフォアグラがこの値段で提供できるのだろうかと疑問に思ったため、成城石井にフォアグラを納入しているスペインのA社について現地の動物保護団体ADDAに確認をお願いしていたところ、A社はやはり強制給餌を行っているということでした。

成城石井が「強制給餌がおこなわれていない」と考えた原因はA社が動物福祉を隠れ蓑にしていることにあります。A社は動物福祉を謳っており、そのサイトで動物福祉を守る会社として政府の認定を受けているとしています。その認定書には鳥が放牧されており密度は1㎡当たり7羽、ケージは使用していない、動物福祉のトレーニングが行われている旨が記されていますが、強制給餌についてはおそらく意図的に触れられていません。
しかし放牧しようがトレーニングを行っていようが、A社の鳥たちは最期の肥育(太らせる)の段階で、パイプを使って強制的に餌が流し込まれています。

成城石井以外にもA社のフォアグラを扱う日本の会社がありますが「強制給餌をおこなっていないフォアグラ」「ノンガヴァージュ(強制給餌無し)」などとして売りに出されています。しかし実際にはやはり強制給餌が行われています。
一般的にフォアグラの生産は肥育の全段階である成長期の80日間ほどは強制給餌は行われていません。この成長期間中に過酷な強制給餌に耐えられるよう体力をつけさせられるわけです。そして成長期が終わり肥育の段階になると強制給餌がはじまり、2~3週間、餌を流し込まれます。
まだ調査中ですが、A社はおそらく成長期間中の動物福祉を前面に出し意図的に肥育段階での強制給餌を隠すことで、フォアグラの実態に疎い日本の会社をだましているのではないかと思います。

強制給餌無しで、一玉(一羽分の肝臓)数千円のフォアグラは存在しない

くり返しますが、強制給餌を行っていないLaPateríade Sousaの農場のフォアグラは180グラム約28000円です。アニマルライツセンターが把握している強制給餌を行っていない農場はLaPateríade Sousaのみです。
一玉(500g~600g:一羽分の肝臓)数千円で販売されているようなフォアグラで、強制給餌されていないフォアグラがあり得ないものと思われます。


2012年にanimal equalityがA社で販売されていたフォアグラの生産農場を調査し、動画を公開しています。
この動画にあるような個別ケージを遅くても2015年までに廃止するよう、EUは各国に求めました。
2017年現在、動物福祉を謳っているA社がよもやこの動画にあるような個別ケージを使用している可能性は低いと思いますが、今もA社は強制給餌を続けています。

*1 This Spanish Farm Makes Foie Gras Without Force-Feeding https://www.npr.org/sections/thesalt/2016/08/01/487088946/this-spanish-farm-makes-foie-gras-without-force-feeding



 


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